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井澤 朋子 院長の独自取材記事

山田えいこレディースクリニック

(三鷹市/三鷹駅)

最終更新日:2024/01/29

井澤朋子院長 山田えいこレディースクリニック main

JR中央・総武線三鷹駅南口から徒歩約5分、ビルの2階に位置する「山田えいこレディースクリニック」。大きな看板が掲げられているので迷いにくく、エレベーターがあり妊婦や高齢者も階段を上らず通院できる。2023年10月、山田榮子前院長から引き継ぎ、杏林大学医学部付属病院、佐々総合病院などでの勤務歴のある井澤朋子院長が新たに就任。「前院長の思いを引き継ぎ、これからも女性の健康に関するさまざまな悩みに寄り添い、サポートさせていただきます」と優しく語る。生理痛、生理不順、子宮筋腫、子宮内膜症、更年期障害など一般婦人科診療、妊娠32週までの妊婦健診、不妊症相談、子宮体がん・子宮頸がん検診など女性のライフステージに即した幅広い対応を行う井澤院長に、院長就任の経緯や診療の特徴、今後の展望などについて聞いた。

(取材日2023年12月19日)

前院長の思いを引き継ぎ幅広い世代に対応

井澤先生のこれまでのご経歴と、院長に就任されたきっかけを教えてください。

井澤朋子院長 山田えいこレディースクリニック1

杏林大学医学部卒業後、杏林大学医学部付属病院に約20年勤務した後、西東京市の佐々総合病院で産婦人科部長を経て副院長を務めていました。周産期医療を中心に産婦人科のさまざまな疾患の診療に携わっていたところ、同じ大学の先輩である山田前院長から「私の後を継ぐことで、そろそろ開業しませんか?」と声をかけていただきました。思いがけないお話でしたが、これもご縁だなと思いお受けすることにしました。山田前院長は16年の間、このクリニックでたくさんの方を診療し、まさに地域に密着したクリニックとして患者さんとの信頼関係を築いてきました。山田前院長の思いを引き継ぎ、その役割を果たしていきたいと思います。

クリニックにはどのような患者さんがいらっしゃいますか?

20代の方から更年期世代の方まで、幅広い年齢層の患者さんがいらっしゃいます。エリアは、三鷹市や武蔵野市を中心に多摩地域の方が多いですね。10代から30代くらいまでの患者さんは、生理痛や生理不順など生理に関する悩みやトラブルで来院されるケースが多いです。ご高齢の患者さんは、ホットフラッシュやイライラ、倦怠感、やる気が起きないといった症状が気になりいらっしゃる方が多いですね。前院長の時代からそうなのですが、先にお母さまが通われていて、その娘さんもと、親子で来院してくださることもあります。30代くらいのお母さんが小さなお子さんを連れていらっしゃることもあります。

クリニックで勤務されるようになり、患者さんとの関わりの中で思うことなどありましたら教えてください。

井澤朋子院長 山田えいこレディースクリニック2

大学病院に勤務していた頃は周産期医療が中心で、妊婦さんと関わることが多かったのですが、当クリニックには、先ほど申し上げたように地域のさまざまな患者さんがいらっしゃいます。そんな中で、皆さんさまざまな悩みを抱えていらっしゃる上に、さらに「つらさをどうしたらいいかわからない」と困っている方が多いと感じています。検査をしても異常は見つからず、症状が改善されずに「どこに相談したらいいかわからない」と悩む方もたくさんいらっしゃいます。そんな時に頼りにしてほしいのが、私どものような地域のクリニックです。専門科がある病院にご紹介するなどアドバイスやサポートをさせていただきますので、気軽にご相談いただければと思います。

患者の「困り事」に丁寧に寄り添う

診療の際に心がけていることを教えてください。

井澤朋子院長 山田えいこレディースクリニック3

患者さんのお話をよく聞くことです。例えばその方が生理痛でお悩みなら、第一にどのような場面でどのようにお困りなのかをしっかり聞き取ることを心がけています。その上で治療法を複数提案し、患者さんのご希望やライフスタイルに合わせて、治療方針を決めていきたいと考えています。生理痛や生理不順の場合、低用量ピルを処方することも多いのですが、ホルモン剤を服用することに抵抗を感じる方もいらっしゃいます。その場合は漢方薬を処方するなど、患者さんと話し合いながら治療を進めています。生理痛はストレスとも大きく関係します。お仕事が忙しい方に「ストレスをためないように」と言っても難しいこともありますので、「体を冷やさないように」「少しの時間で良いから気分転換を」などと、その方に即したアドバイスをさせていただくよう努めています。

更年期の患者さんに対してはいかがですか?

更年期世代の方々は、ご家庭ではお子さんが受験期だったり、親御さんの介護があったり、お仕事では管理職になられたりと、ストレスや疲れがたまりやすい背景をお持ちの方が多いです。そこにホルモンの変化が加わるわけですから、本当に大変だと思います。更年期の患者さんに対しても、患者さんが困っていることを詳しくお伺いした上で、ホルモン療法や漢方薬などの対処法を一緒に考えます。更年期の方に多い関節痛はリウマチによることもありますし、気分の落ち込みは精神的な疾患による場合も少なくありません。必要に応じて整形外科や内科、心療内科への受診をお勧めすることもあります。

妊婦健診、子宮体がん検診も行っていらっしゃるのですね。

井澤朋子院長 山田えいこレディースクリニック4

当院では妊娠32週までの妊婦健診を行っています。妊婦健診は近くのクリニックで受け、分娩は病院や周産期母子医療センターで行うセミオープンシステムに対応しています。杏林大学医学部付属病院、武蔵野赤十字病院で出産予定で、妊娠初期に正常妊娠と判断された妊婦さんの健診も行っています。切迫早産などが疑われる場合はすぐに連携する病院に診てもらえるよう調整しますので、安心して妊婦健診を受けていただければと思います。子宮体がん・子宮頸がん検診は、一次検診はもちろん、要精密検査となった場合の二次検診であるコルポスコピー検査にも対応しています。検査の性質上、患者さんによっては痛みを感じることもありますが、「これから○○しますね」「大丈夫ですか?」などこまめに声をかけて、患者さんの不安をできる限り軽減できるよう配慮しています。

女性のライフステージに寄り添い続ける

先生は、なぜ産婦人科を専門に選ばれたのでしょうか。

井澤朋子院長 山田えいこレディースクリニック5

産婦人科は、妊娠、出産はもちろん、婦人科疾患、がん、内分泌に関わる疾患など本当に幅の広い分野で興味は尽きません。外科的な側面もあれば内科的な側面もありますし、出産においては患者さんの人生の新しいステージに立ち会えることにも魅力を感じています。

お忙しい日々の中でのリフレッシュ法を教えてください。

週に1度のペースで筋トレを始めました。パーソナルトレーナーの方に直接指導いただきながら、食生活についても伴走いただいています。毎月体重や体脂肪率を測定するため、現実と向き合うことになりますが、健康維持のためにも続けていきたですね。時々ゴルフにも出かけています。自宅の近くに図書館があるので、休みの日に足を運んで好きな本を探して読むのも楽しいですね。アウトドア生活とインドア生活をバランス良く取り入れ、気分転換しています。

今後の展望と、読者ヘのメッセージをお願いします。

井澤朋子院長 山田えいこレディースクリニック6

山田前院長がこれまで取り組んできたことをしっかり引き継ぎながら、生理痛や生理不順、妊娠、出産、婦人科疾患、更年期障害、子宮脱などの老年期のトラブルと、女性のライフステージに即した気になる症状や悩みに向き合い、地域の皆さんに長く通い続けていただけるクリニックであり続けたいと思います。心身の悩みや不安がある時に気軽に足を運べるクリニックがないと、患者さんはますます不安になってしまいます。当院はハードルの低いクリニックであるよう心がけています。スタッフも全員女性で、長年勤めるベテランのスタッフもいますし、安心して来院いただけるような環境も整っています。婦人科の症状ではないかもしれないと思っても、何か気になることがありましたら、気兼ねなくご相談ください。

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