貝坂クリニック

貝坂クリニック

高野学美院長

頼れるドクター

医療トピックス

患者と家族の負担に配慮した在宅医療
緩和ケアで安らかな療養を

貝坂クリニック

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在宅医療を専門とする「貝坂クリニック」。院長の高野学美先生は麻酔科の医師という専門性を生かしてがん性疼痛や慢性疼痛など痛みに対する専門的なケアを行っている。痛みの緩和ケアには麻酔や医療用麻薬が利用されることが多いため、専門に経験を積んできた麻酔科の医師による緩和ケアの必要性も高いという。この痛みのケアをしっかり行ってもらえるか否かによって、患者本人のみならず見守る家族の心身的負担も大きく変わってくることだろう。また、ひとことに在宅医療といっても患者それぞれ必要とする医療も異なってくる。千代田区を中心に長く在宅医療に携わる高野院長に、どのような診療を行っているのか、在宅医療に何が求められているのか話を聞いた。 (取材日2018年3月2日)

麻酔や医療用麻薬を活用し苦痛少なく過ごせるように

麻酔の専門家として痛みのケアに精通していると聞きました。

1 ▲超高齢社会到来につれて、在宅医療の希望者も増えている 在宅医療を依頼なさる理由のおよそ6割が痛みです。特に終末期になりますと、さまざまな痛みが出てきます。痛みに苦しむ患者さんをただ見守るだけでなく、痛みと苦しみを取り除き、緩和させることが重要です。私は、長年、麻酔科ペインクリニックの医師として数多くの経験を積んできましたので、痛みの治療について熟知しています。どの薬をどのように使えば患者さんにとって適切か、過剰摂取になった場合の対処の仕方も知っています。この専門性を生かし、さまざまな痛み、疼痛への緩和ケアを当院は受け付けています。麻酔科の医師は、言うならば「命の番人」。できるだけ長く生きてほしい、それはきっとご家族も同じ願いだと思います。

具体的にはどのようなケアを行うのでしょうか。

2 ▲大学病院にて麻酔・ペインクリニックの研鑚を積んできた高野院長 痛みの治療にはさまざまな方法があります。例えば、がん性疼痛に対しては、脊髄の硬膜外にカテーテルを挿入して医療用麻薬を注入する硬膜外ポートや、より脊髄に近い脊髄くも膜下腔に注入するくも膜下ポートなど必要に応じて専門的な措置を行っています。がんの部位や痛みの出る場所、痛みの感じ方もそれぞれ異なりますので、一人ひとりの状況に沿って適切な対応をしています。高齢者施設でも在宅医療も行っていますが、介護士さんは医療用麻薬の使い方について最初は知りませんから使うこと自体、躊躇される場面も多いと思います。ですが、適切な使い方を指導することで、より良い治療効果に結び付けることができます。

ご家族と接する際はどのようなことを心がけていますか。

3 ▲患者本人のみならずその家族の負担も軽減したいと話してくれた 在宅医療に伺う時は、アットホームな雰囲気で笑顔を絶やさないようにしています。ご家族の方はやはり不安が強く疲れやすいので、顔の表情などもよく見ながら「毎日寝られていますか?」「食事はとれていますか?」などお声がけして心身状態を診ています。もしもお疲れのようであれば、連携病院にレスパイト入院をお願いする場合もあります。皆さん、どうしても悪いほう悪いほうへと考えがちです。ですので、過度な心配はしないでくださいということもよくお話しています。患者さんの体の変化は自然のなりゆきですから、ご家族も自然体で見守っていただきたいですね。言葉一つ一つにも敏感ですので、言葉の選び方、表現の仕方にも注意しています。

在宅医療でも必要な医療が異なることもあるのですね。

4 ▲よりスムーズな連携のため、SNSなどのツールも駆使する その通りです。そして、適切な専門医療を提供するためには情報共有が重要。担当医師からのトップダウンではなく、在宅医や訪問看護師、ケアマネジャーたちが同じ目線の高さで適切な医療のために連携することが求められます。当クリニックでも、専門外の領域や難病の場合は他の医師や大学病院と対応しています。訪問看護師やケアマネジャーからのいろいろな相談に乗ることも多いですね。ケアマネジャーなど地域の各機関の方々に、患者さんの抱える病気や悩みによって専門性の高い医師につなぐ工夫をしていただければ、より良い地域包括医療が実践できると思います。そのためには、使いやすく誰でも参加可能な連絡手段をつくることも求められます。

皆が安心して在宅医療を受けられる体制作りが必要ですね。

5 ▲診療のみならず一般の人への啓発など、今後も縦横無尽に活躍する 当院では現在、閉鎖型の医療用SNSを活用して医師とコメディカルスタッフ、施設のスタッフ、患者さんのご家族なども含めたネットワーク作りを行っています。SNSに患者さんの状態がアップされると、それに対する治療指導を行い、措置なども随時アップされます。ご家族も見られますので安心できると思います。この医療用SNSは各地の医師会でも徐々に活用されています。団塊の世代がすべて75歳以上になる2025年まであと少しですが、在宅医療の必要性はさらに高まるでしょう。ですが、一般の間では在宅医療についてまだまだ理解されていません。いずれはわが身のことですから、在宅医療にもっと関心を持っていただくと良いと思います。

ドクターからのメッセージ

高野学美院長

医療用麻薬などを上手に活用すれば、最期まで苦痛を緩和し家族とコミュニケーションをとりながら、その人らしくご自宅で生きることが可能だと思っています。もしもご家庭で痛みに苦しんでいる方がいらっしゃったら、ぜひご相談いただければと思います。在宅医療では、その中心となるのはあくまでも患者さんですが、地域のかかりつけの医師も一つのコアとなります。介護保険のことなど、かかりつけの医師に相談できることも多いですから、より良いかかりつけの医師を見つけていただきたいですね。地域の医師会もさまざまなお役にたつ情報を持っていますから、お悩みの時など臆せずぜひご活用いただきたいと思います。

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