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鈴木淳子 院長の独自取材記事

医療法人社団 山岡クリニック

(千代田区/麹町駅)

最終更新日:2021/10/12

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麹町駅より徒歩30秒。ビジネス街の中心で人々の健康を見守り続ける「山岡クリニック」を訪問した。童話の挿絵のような看板を頼りに2階へ上ると、院長の鈴木淳子(あつこ)先生が出迎えてくれる。穏やかな表情からは想像もつかないが、川崎病研究の第一人者として長年世界の医療に貢献してきた偉大な医師だ。そうした権威をみじんも感じさせることなく、終始笑顔で取材に応じてくれた鈴木先生。女性らしい気遣いと慎重に言葉を選ぶ姿が今でも思い浮かぶ。そんな先生のどこから、難病と向き合い続けるようなエネルギーが沸いてくるのだろうか。今回のインタビューでは、院長就任のきっかけから自身のライフワークである川崎病のこと、今後の展望までたっぷりと語っていただいた。

(取材日2015年4月28日)

密度の濃い連携でスピーディーな診断を実現

まずは、院長就任の経緯から教えてください。

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私は長年大阪で川崎病の治療と研究に従事してきましたが、家族の転居と年齢的に週5回のカテーテル検査を行うのがきつくなってきたこともあって東京に戻ってきたのです。こちらのクリニックには5年前に東京逓信病院小児科部長を退職した時よりお誘いを受けていたのですが、母が高齢なため色々とご迷惑をおかけするのではないかと思い、なかなか決心できずにいました。その母も他界し、私にもまだ挑戦したいという気持ちがあったので、思いきって院長をお引き受けすることにしたのです。

クリニックの特色について、お話いただけるでしょうか。

ここはとても暖かく、家庭的な雰囲気のクリニックです。レントゲンや超音波も時流に合った良い機器を揃えていますし、専門に明るい優秀な医師が診察に当たっています。土地柄、ビジネスマンが多いので一般内科はもちろん、循環器や成人病の分野にも力を入れています。特に成人病は今後ますます患者さんが増えていく分野だと思いますので治療はもちろん、投薬のコントロールなども積極的に推進していくつもりです。

患者さんは中高年層が多いのでしょうか。

これも土地柄かもしれませんが、この近辺にはお年を召したビジネスマンの方が多く、私どもの所にもそうした患者さんが頻繁に来院されます。中には心臓や頭や泌尿器のご病気で検査が必要な方もいらっしゃいますが、当クリニックなら提携先の病院でその日のうちに検査することが可能です。提携クリニックがすぐ近くにありますし、密度の濃い連携をとっているので、検査後はすぐにこちらへ結果が報告されます。MRIなどの画像診断は通常大病院の診察では時間がかかるため、二の足を踏まれる方が多いのですが、当クリニックならそういう心配は無用です。まず受診してもらい、必要であればその日のうちに症状に合ったMRI、CT、超音波検査などがある病院をご紹介します。そこまでの流れが、地域クリニックとしては異例なほどスピーディーなんです。こういうとき迅速に対応できる点も、当クリニックの強みと言えるでしょう。

先生の専門である小児科についてはいかがですか。

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もちろん、小児科も変わらず続けています。金曜日は内科の専門医が診察しますが、他の曜日は私が出ています。この辺りは小児科の医院が少ないせいか、お母さんたちから重宝されているようです。子どもの場合、大人に比べて病気が素直に体に出てきます。具合が悪ければすぐ顔に表れるし、良くなったときも同様です。その分、経過を細かく観察する必要がありますが、そうした治療効果の明白さに惹かれて小児科を選んだと言っても過言ではありません。私は小柄ですから、子どもだと見上げることなく診察できますしね(笑)。

小児科から内科まで幅広く対応

川崎病の研究のきっかけについてお話いただけるでしょうか。

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きっかけは主人の転勤で大阪へ移ったことです。そのときお世話になった国立循環器病センター(現・国立循環器病研究センター)の部長先生が川崎病を研究されていたんです。当時その先生は世界に貢献できる意義のある研究対象を探しておられましたが、そこにぴたりと当てはまったのが川崎病だったんですね。さまざまな分野で研究のトップを誇るアメリカでさえ、川崎病の症例はとても少ないため、研究は遅れていました。その点、日本には「川崎病は日本の病気」と言われるほど患者数が多く、症例も多数あることから熱心に研究に取り組むようになったんです。私も最初は先生に引っ張られる形で研究を始めたのですが、だんだんとのめり込むようになり、気がついたら15年の歳月が経っていました。その間、4千例の心臓カテーテル検査行い、今ではカテーテルなしでMRIだけで診断できるレベルにまで達しました。

心臓カテーテル検査はこちらでも行っているのでしょうか。

今はMRIの技術が飛躍的に上がっております。心臓カテーテルは痛みもあり、放射線被曝あり、時には死に至る危険もある検査であるのに反し、MRIはカテーテルと同様の画像が得られ、寝ているだけで痛みも被曝もない安全な検査です。心臓カテーテルができないのなら東京に戻っても川崎病の研究は続行できないと思っていましたが、MRIの発達で新しい分野が大きく広がりました。MRIは川崎病だけではなく、全身の多様な疾患に有用なな診断機器です。当クリニックが提携している八重洲クリニックでは最新鋭のMRIを導入していますし、私も週1回そちらへ診察に出ておりますので、川崎病以外で癌や認知症など御心配な折にはぜひ、ご利用いただきたく存じます。

しっかりとした連携も、こちらの大きな特徴ですね。

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はい。八重洲クリニックの他にも多数の大学病院や市中病院と提携しておりますので、症状の度合いや種類に関係なく、気軽に来院してほしいと思います。診療科目も内科、小児科、循環器科を標榜していますし、婦人科系の病気を画像診断することも可能です。症状によって提携先の機関で検査や治療をお願いすることもありますが、結果の報告や継続的な診察はこちらで行いますので、その点もご安心いただけるところではないかと思われます。

ライフワークを継続しながら、成人病の領域にも先端の診療をめざす

医師をめざしたきっかけについてお聞かせください。

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あの頃は女性が男性と差別されず一生続けられる職業というのが限られていて、学校の先生か医師くらいの選択肢しかなかったんですね。母が教師だったので、私自身は学校の先生にはなりたくなかったんです。高校の担任に自宅で音楽を教えられるような道を勧められたのですが、残念ながら音楽の方はまるで才能がなかったので、体力と誠意があれば何とか一人前の仕事ができる医師を選んだのですが、いざやってみたらこれほど存在価値のある仕事はないので、選択してよかったと今は思っています。

お忙しい中、どのようにリフレッシュされているのでしょうか。

今は週1回、先生について歌のレッスンを受けています。その先生というのが、こちらのクリニックの理事長でもある山岡周子さんなんです。それも偶然紹介されたのですから、不思議な巡り合わせだと思います。歌は高校時代に少しだけ習ったことがあるのですが、そのときは全然だめだと気付いてすぐやめてしまいました。そこから40年経ってまた歌うようになったのですが、これが楽しくて仕方がないんです(笑)。どんなに疲れていても、レッスンに来ると背筋がしゃんとします。これは正統派ソプラノの周子先生には内緒ですが、最近はカラオケにも行くんですよ。小児科の医者って、病院とコンタクトがとりにくくなるため、カラオケに行くチャンスがあまりなかったのですが、東京に戻ってから昔の友人と会うようになったので、彼女たちとよく一緒に歌っています。仕事をしながらストレスを発散する機会もあって、とても充実した毎日です。

今後の展望について、お聞かせください。

川崎病は私のライフワークなので、その研究は変わらず続けていきますが、今後は生活習慣病など、大人の領域へ軸足を移していきたいと考えています。診察しながら先端の治療法を学んでいくつもりです。私一人ではどうにもなりませんが、幸いなことにこちらには優秀な内科の先生がいるので、診察カルテを参考にして日々学んでいけたら、と思っています。新しい分野の勉強にもなりますし、自身の技術向上のためにも積極的に取り組んでいきたいですね。

最後に、ドクターズファイルの読者へメッセージをお願いします。

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とにかく気負わずに来てほしい。そのひと言です(笑)。診察を受けるというより、談笑するつもりで気軽に立ち寄っていただければ、と思います。この地域はインテリジェンスの高い方が多く、ハイソサエティの方も気さくな患者さんが多いのが特徴です。懐の深い方ばかりで私自身、この幸運に感謝しています。皆さんの気持ちに応えるため、これからも精一杯頑張りたいと思いますので、どうか気楽に相談にいらしてください。

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