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西村 紳二郎 院長の独自取材記事

中央ファーストデンタルクリニック

(中央区/築地駅)

最終更新日:2019/08/28

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「診療で心がけるのは、まずは、患者さんの気持ちになって考えることです」と話してくれた西村紳二郎院長。大学で指導している学生や研修医たちにも日頃からそう説いているという。歯科医療の本場、スウェーデンの大学で歯周病治療・インプラントを学び、その最先端の技術や知識を習得し実践している西村院長は、日本ではまだ治療法の確立されていない歯周病のスペシャリスト。その確かな知識と技術とおおらかな人間性を信頼して、長く通い続ける患者や遠方からはるばる足を運ぶ患者は多い。クリニックで、大学で、現在歯科医療の現場が抱える問題やその未来の医療にも思いを馳せ後進の育成と自己研鑽を続ける西村院長に、歯を守るスウェーデン式の歯科医療やクリニックで力を入れて取り組んでいる歯周病治療について話を伺った。
(取材日2013年3月15日)

歯科治療最先端の国、スウェーデンスカンディナヴィアで受けた大きな影響

歯科医師になったきっかけをお聞かせください。

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身内に医療関係者が多く、もともと医療が身近な環境で育ったのですが、医学部に通っていた兄の勧めもあってこの道を選びました。ただ、大学卒業後は歯科ではなく、麻酔の専門医として勤務していたんです。歯学部で学んでいるうちに、日本の保険制度では歯科はなかなか実力が評価されにくいというイメージを持ってしまったのです。医科の現場では診療の内容がきちんと評価されるのですが、歯科の場合は診療内容よりも「何をしたか」つまり、出来高で評価が決まってしまう。1年目の先生も10年目の先生も同じ点数で評価される日本の保険制度にも疑問を感じ、人のために役に立ちたいと強く思う世になり、それで十数年、全身麻酔や救急診療の現場で働いていました。しかし、あるきっかけで当時奥羽大学で教授をしておられた岡本先生に出会い、歯周病治療をはじめとする、歯を残す大切さ、咀嚼(そしゃく)が健康に及ぼす影響など、歯科分野ではじめて奥深さを再発見しました。もう一度歯科の分野を見直そうと思い、岡本先生のもとで研修をさせていただきその紹介でスウェーデンイエテボリ大学のLindhe(リンデ)教授と出会いました。その講義を聴き、ガラパコス化した日本の歯科医療の現状に愕然としたのとともに、その大切さに改めて感動し、体が震えました。

スウェーデンで特に大きく刺激を受けたのはどんな点でしょうか。

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やはり歯科をはじめとする医療の分野では最先端の国ですから、たくさん刺激を受けました。日本では、一人の有名な先生がある治療法について「これはいいよ」と言ったら、途端に広まってしまう場合が多い。たとえそれが、その先生の主観だったとしてもです。一方スウェーデンでは、研究論文もたくさん出されているので、有益なものとそうでないものが明確で、『確実な根拠に基づいた治療』ができる訳です。また、日本では医大を出て国家試験に合格し、研修を終えればそのまま医師になれますが、欧米では違います。大学に入ってまず最初にやることは一般教養を身につけること。それからようやく医学の勉強を始めるのことができるのです。医学の分野に進むにも推薦が必要で、人間性を含めた医師、歯科医師としての倫理観や適性をじっくり見られます。吟味された人材のみが医療業界に入っていると言っていいでしょう。そういった厳しい制度環境の中で育ってきた方々を目の当たりにすると、やはり医師とは生半可な仕事ではないのだな、と身が引き締まる思いがしました。医療以外の面でも最初が苦労しました(笑)。スウェーデンの気候もなかなかヘビーなんです。最初、私が滞在した時期は3月で、寒く曇った日々が多い季節で、夏の白夜と打って変わって日照時間の短いのに驚きました。ベストシーズンは5〜7月といわれているのですが、時として、晴れて良いお天気かと思えば、いきなり雨、風が激しくなって、氷が降ると言った、1日で日本での四季を感じることがあります。日本の気候も食べ物もとても恋しく感じたのを思い出します(笑)。3日もじゃがいも、ビーンズ、主食のスウェーデン料理を食すると飽きてしまいます。バルト海がすぐ側なので、サーモンやカニ、エビといった新鮮な魚介は豊富ですが……、日本のお醤油とわさびは必須です。今年の健康ブームでお寿司もあったりするのですが、酢飯もわさびもありませんので味は、推して知るべしです(笑)。

一番気をつけたいのは虫歯と歯周病。定期的な検診でしっかり予防を

帰国後、すぐにこちらに開業されたとのことですが。

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築地に開業したのは特別な理由があってのことではなく、たまたま友人が物件を見つけてきてくれたんですよ。ただ、常に新しい情報が入ってくる、勉強のできる環境でやりたいなと考えていましたし、若い医師の教育にも興味がありましたので、できれば地方よりはここ東京で開業できれば、と思っていました。来院される患者さんの8割は紹介で、遠くから通ってきて下さる方もたくさんいらっしゃいます。症例としては、私が歯周病治療の専門医で、スカンディナビア式の歯を残すための歯周病治療に重点を置いていることもあり、歯周病の相談で来院される方が多いですね。また、当院では従来の局所麻酔の他に私がもともと麻酔専門であるので、静脈麻酔薬によるリラックス効果を利用した無痛治療も行っています。麻酔の効果で眠っている間に治療するため、患者さんは治療の際の不快感や恐怖感を一切感じなくて済むのです。保険は適用されませんが、こちらを希望される患者さんも多いですね。

歯周病をベースにした診療および専門医を取得されたきっかけをお聞かせください。


まず歯を守るために一番気をつけたいのは、虫歯と歯周病なんです。当然、遺伝的に歯周病になり易い体質の方、そうでない方がいらっしゃいますが、虫歯は予防法、治療法、共にある程度確立されていますので、患者さんが日々正しいケアをし、歯科医師ができるだけ歯を削らず適切な治療と定期メンテナンスを行ってさえいれば予防できると言っても過言ではありません。現に、最近の子供さんには虫歯が少なっています。できるだけ歯を削らないことです。一方、歯周病に関して言うと、まだ日本は後進的で当時、治療法がまだ十分確立されていないこともあり、それを第一線でやっておられたのが、スウェーデンで、私が師事していたイエテボリ大学歯周病科のリンデ教授なのです。日本へ帰ったら、自分も歯を守るための手法として“スカンディナビア式の歯を残すための歯周病治療”に取り組んでいこうと決意しました。歯周病は非常に初期症状が乏しく、自分では気がつきにくいものです。出血があるくらいで痛みがないので、皆さん「そのうちに治るだろう」と思ってしまうようですが、放っておくと腫れがでて、歯がグラグラしてくる。硬いものが噛めなくなる。その段階になって初めて来院される方が多いのですが、そうなるともう普通は歯を抜くしかなくなっているんですね。それを抜かずに再生医療を使い何とかして治療しよう、というのが当院での方針です。とはいっても、あまりに病状が進行してしまうと、もう手の施しようがありません。重症になると歯茎の形も崩れ、まったくものが噛めない状態になってしまいます。出血、口臭といったちょっとしたサインを見逃さず、すぐに歯周病専門医に見せてほしいと思います。

先生自身、歯の健康についてはどんなことに気をつけていますか。

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日々のケアはもちろん、一番は定期的に検診を受けることですね。医者の不養生では患者さんとお話ししていてもまったく説得力がありませんので、自分の歯にもとても気を付けています。検診を受けるに適した周期というのは人それぞれ差はありますが、今のところ何も問題のない方でも半年程度、すでに病歴のある方はもう少し短いスパンで検診を受けた方がいいでしょうね。

歯科治療の未来のため、若い世代を育てることも自分の使命

大学で教鞭を執られているとのことですが、学生たちを見ていてどんなことを感じますか。

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「もっと勉強してほしい!」と思ってしまいますね(笑)。われわれの世界は一生勉強なので、そのことは常に肝に銘じておいて欲しいですね。よく世間では「教師は3日やればやめられない」と言いますが、まさにそのとおりで、教えたものがちゃんと響いてくるのはとても嬉しいものです。また、私の教え子を中心に50名程度の若い医師たちに知識、技術を伝える勉強会も開いています。そこでは自分が教えるだけでなく、彼らからフィードバックがありますから、それはとても大きな収穫ですね。そういった繋りがあることで、とてもいい雰囲気の中で歯科医療が次の世代に受け継がれていくと思うのです。医療の現場も、次の世代を育てないと、良くなっていかない。日々の診療だけではなくて、若い世代を育てることも僕の大事な役割だと思っています。

特に印象に残った患者さんとのエピソードはありますでしょうか。


私が大学病院で麻酔の専門医として勤務していた頃に担当した方なのですが、最初の出会いはもう20年ほど前になりますでしょうか。ある歯科医院に出向き、その方のインプラント手術の麻酔をサポートしたのですが手術は成功し、治療は上手くいったと思っていました。それがその十数年後、私の方に相談に来られたのです。「実はあの時のインプラントがうまくいっていないのです」と。治療がうまくいかなかった要因はいろいろ考えられますが、当時の技術は、その方の症状に対して充分な治療ができるレベルのものではなかったのではないかと思います。当時、私はまだ麻酔医師でしたのでどうすることもできず、他の先生を紹介しましたが、もうほとんど骨のない状態になっていてインプラントも施しようがなく、結局総入れ歯になってしまったのです。その方はまだ40代半ばでしたの入れ歯には抵抗があったと思いますが、それしか手立てがありませんでした。それからまた何年か経ち、患者さん自身で調べ、私の元に来院されました。その頃には私もスウェーデンで歯周病、インプラントについて学んだ後でしたので、今ならば治療できる、と確信し、手術をすることにしました。そして今ではしっかり自分の歯でものを噛むことができるようになりました。現在でも定期的に当院に通ってくださっていて、手術後の人生を有意義に過ごされている様子を見ると本当に医師冥利に尽きる思いですね。

休日の過ごし方やリラックス方法について教えてください。

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毎月、広島や沖縄に出張で手術や治療をして欲しいとの依頼があり、月に1日程度しか休みが取れていないような状態です。スウェーデンにいた頃の影響か、風景画やインテリアが好きですね。多忙なこともあり自分の部屋に凝るほどの時間が取れないのですが、家具を眺めているだけでも楽しいです。院内の装飾も私の趣味で北欧風になっており、患者さんたちからの評判は良いですね。また、大学時代にヨット部に入っていたので、時間が取れればヨットにも乗りたいですね。今は院内にヨットの絵を飾るだけで満足していますが(笑)。

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カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)については、効果・効能に関して個人差があるため、 カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)を用いた治療を行う場合は、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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