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原田庸平 院長の独自取材記事

リバーシティ歯科クリニック

(中央区/月島駅)

最終更新日:2019/09/27

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もんじゃ焼きで有名な月島駅の近辺は下町の風情が残る一方で、高層マンションがそびえ立つウォーターフロントとしての景観も持ち合わせている。合計8棟のマンション群からなる「大川端リバーシティ21」には約4000戸の住居があり、それだけで地方都市に匹敵する人口を抱える。こうした整備事業と同時期に誕生したのが、1994年に開院した「リバーシティ歯科クリニック」。佃中学校の向かい、リバーシティ内にある郵便局の2階に位置し、院長の原田庸平先生にとっては2院目となる歯科医院である。院内は「和」を感じさせる作りとなっていて、格子をモチーフとしたパーティションは、最低限のプライバシーを確保しつつ閉塞感を覚えさせない。「技術なくして自らの理想はかなえられない」と話す原田院長は、失われた機能の回復という観点から、特にインプラントに力を入れている。また、歯科医院の治療は、直接生死に関わらないかわりに心のケアが大切ともいう。そんな同院に、技へのこだわりとメンタルケアの原点について取材した。
(取材日2014年1月17日)

ものづくりを大切にする下町ならではの、「技」へのあこがれ

先生は、この近くのご出身と伺いましたが。

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同じ中央区の八丁堀で生まれ育ちました。小学校のころはデパートが遊び場で、高島屋の玩具売り場を見てから、三越の屋上に行くのがパターンでしたね。当時はオモチャといっても木工の工作物などが主流で、竹ひごをあぶりながら曲げて紙を貼った飛行機を、よく作っていたものです。街の様子も、現在のようなビジネス街ではなく、個人が営む町工場が主体でしたから、ものづくりへの関心が今より高かったように思います。そういえば、小学校の目の前に、「ぶっきらぼうだけど腕は抜群」とうわさされていた歯科医院がありまして、子どもながらに「技」への憧れを感じていたものです。私が歯科医師をめざそうと考えたのも、こうした職人を大切にする下町の気質が影響したのでしょう。中学校の作文で、「将来は歯科医師になる」と書いていましたからね。

実際に歯科医師になって、どう思われましたか?

大学を卒業した後、3年ほど勤務医を務めました。お世話になった医院が、「医療はサービス業」という当時としては最先端の考え方を導入していまして、そういう考え方があるのかと大きなショックを受けました。今では当たり前になってきましたが、消毒液の匂いをさせなかったり、待っている患者さんに飲み物を出したり、そのような取り組みをすでに70年代から始めていたのです。医療というと、どうしても器質的な施術、つまり悪いところを取り除くという発想に陥りがちです。しかし、目に見えない部分も含めたトータルのケアが大切なのだと実感しましたね。大学で学んだ知識を受け売りするのは、医師として正しい姿ではありません。客観的な事実を述べ、患者さんのライフスタイルまで考慮した上で、最もその人に適した治療法を考えるのが、本当のプロなのではないでしょうか。

どのような患者が来院するのでしょう?

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やはり、リバーシティに住んでいる方が多いようです。ある程度の収入がないと購入が難しい物件が多い住宅地なので、御子さんからお年寄りもいらっしゃいますがやはり40代から50代の比較的余裕のある方が中心ですね。中には、若い時代から苦労されてきた患者さんも、少なくありません。そういう方に限って、所得が増えて成功するまで、健康面に配慮してこなかった傾向があります。まずは目の前の生活が最優先、余裕ができると体の心配をされ、口の健康は後回し。これは、日本人全体に言えることかもしれませんね。一方で、紹介で来院される患者さんも多いですね。以前、北海道からお見えになったという方がいて、びっくりしたことを覚えています。

設計図も自ら書きおこし、細部までこだわった院内

この医院は、先生にとって2院目なのですね。

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1979年に独立し、最初は築地本願寺の近くで「原田歯科クリニック」を開院しました。現在の「リバーシティ歯科クリニック」は、開発プロジェクトを立ち上げた人が知人だったこともあり、完成とほぼ同時期の1994年にオープンしました。こちらの方が広いので、10年ほど前に築地の医院は閉じています。当院の内装は、格子をモチーフにしていることが特徴で、開放感を確保しつつプライベートにも配慮した作りになっています。かつての医院というと、ユニットを理髪店のように並べるバーバースタイルが主流でした。しかし、患者さんにしてみたら、病気の姿は人に見せたくないものですよね。また、完全個室も用意してあり、ご家族が同席できるスペースを併設してあります。お子さんやお年寄りのいる方で、付き添いが必要な場合でも、安心して来院できます。こうしたこだわりが実現できたのは、図面を自分で書いたからなのです。一時は建築家をめざそうと考えていたこともあるぐらい、「ものづくり」が好きですね。

院内に飾られている絵画が印象的ですが。

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これは、アメリカの市民生活を描き続けた画家、ノーマン・ロックウェルの作品です。医療現場のイラストなども多いので、パンフレットや、月島駅にある交通広告などに利用させてもらっています。実は、芸術家の生き方にもあこがれを感じていまして、これも「技」というか「ものづくり」のひとつですよね。人間がどういう仕組みになっているのかを理解する上で、フィジカルな部分から入っていけば医療になりますし、デッサンから入っていけば人体画になります。実は両者には、深い関係があるのではないでしょうか。

医師は技術者、「技」なくして理想は実現できない

患者への接し方で留意されていることはありますか?

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医師と患者の間に上下関係があってはいけないと考えています。医師は職業のひとつであり、患者さんもそれなりの仕事を持っているのですから、社会人としては対等ですよね。特に歯科は、命に関わる症例が少なく、その人に合ったオーダーメイドの範囲が広い治療科目です。個人として敬意を払い、説明責任をしっかり果たすことが重要なのではないでしょうか。当院では、小型の口腔(こうくう)内カメラを用意していますので、患者さんが自分の歯の様子を直接見ることができます。また、インプラントなどの特殊な治療の場合、術前と術後の比較ができる模型などを使って、施術の不安をぬぐい去るよう心がけています。一言で言うなら、「無用のプレッシャーを与えない」に尽きるでしょう。

インプラントの話が出てきましたが、こちらでは10年保証をしているそうですね。

治療科目で最も力を入れているのがインプラントです。入れ歯と比べると、かみ合わせや口内の違和感が断然違いますし、歯の欠損を補う方法としては最も適しているのではないでしょうか。この治療は、組織と人工物が統合するまでの約4ヶ月間を過ぎれば、かなり安定した状態が維持できるのです。すべての患者さんに当てはまる訳ではありませんが、自信を持って施術したケースでは、10年間の保証を無償で行っています。専門の技工士が常勤しているので、患者さんの歯の色に合わせたインプラントを作ることが可能です。やはり外注先に任せるのではなく、自分の目で直接確認しないと、良いモノは決してできませんよね。また、自然に見えるということは、若く見えるということにもつながりますから、患者さんのモチベーションを左右します。アンチエイジングに通じるといってもいいでしょう。

大変、お忙しい先生の普段の気晴らし方や趣味を教えてください。

大学ではゴルフ部に所属していたのですが、何事にも「完璧さ」を求めるところがありまして、なかなか上達しないので飽きてしまいました。その後、一時ハンググライダーに凝っていたこともあります。子どもの頃に作った飛行機の影響なのでしょうか。ところが、大会などを見ていると、松葉づえをついた人が少なくないのです。改めて、「もし事故に遭ったら怖いな」と思いまして、それで30年ほど前から始めたスキューバーダイビングに落ち着きました。海の中でも、空を飛んでいるような気分が味わえますし、何より墜落する心配がありませんからね。最近はバリ島で、マンボウを間近に観察してきました。海のきれいさだけでなく、その土地の固有種などを見ることができるのも、ダイビングが持つ魅力のひとつです。

それでは最後になりますが、先生にとっての歯科医師像とは?

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これからの医師は、単に「悪いところを治す」だけでは、済まされなくなっていくでしょう。例えば、片方の靴底がすり減ってしまったとして、そちらだけ新品に貼り替えたら、歩くバランスが悪くなる訳です。かといって、望んでもいないのに両方を修理してしまうのは、医療の押しつけ以外の何ものでもありません。ですから、単に機能回復にとどまらず、その人の歩き方、靴のデザイン、ライフスタイルといった「ソフト」面にも気を配ることのできる医師が、理想像です。そうなると、患者さんによって状況は異なりますから、正解はひとつではありません。当然、必要とされる技術も多岐にわたるでしょう。これからも、さまざまな症例と患者さんの希望に応えるべく、技術者としての研さんを積んでいきたいと思います。また、そうしなくては、理想的な治療を提供できないと考えています。

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供を行っております。
カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)については、効果・効能に関して個人差があるため、 カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)を用いた治療を行う場合は、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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