噛み合わせが原因の顎関節症は
下顎安静位を保って改善をめざす
デンタルクリニック アレーズ銀座
(中央区/銀座駅)
最終更新日:2026/01/15
- 保険診療
口の開閉時に顎関節に痛みを伴ったり、口が開かなくなったり、顎がカクカクしたり、ジャリジャリという異音がしたりする顎関節症。筋肉や靱帯によって支えられている顎関節に過剰な負担がかかることで発症するが、主な原因は噛み合わせの悪さといわれている。「デンタルクリニック アレーズ銀座」の中村茂人院長は、患者の将来を見据えた包括的な歯科治療の提供をめざしており、顎関節症治療にも注力する。「噛み合わせを調整し、筋肉が最もリラックスできる下顎安静位の実現を図ることで、顎の痛みの軽減につなげます」と語る中村院長に、顎関節症の原因や治療法、日常生活でできる予防法について聞いた。
(取材日2025年12月26日)
目次
顎関節症は、ストレスや無意識の噛みしめに注意。根本的な治療には噛み合わせの修正が必要
- Q顎関節症とは、どのような状態を指すのですか?
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A
▲顎関節症は顎の使い方や噛み合わせが関係している
顎関節症の症状として、「口を開け閉めする時に、顎関節や頬、こめかみなどに痛みを感じる」「口が大きく開かない」「顎がカクカクする」「ジャリジャリという音がする」などが挙げられます。ただし、顎がカクカクしても、ジャリジャリという音がしても、日常生活に支障がなければ、基本的には治療する必要はありません。このほか、頭痛や首、肩の凝り、耳の痛みや耳鳴りといった症状も、顎関節症が関係している場合があります。顎関節症の原因は「顎を強くぶつけたことがある」「肘をついて寝る癖がある」「過度のストレス」などさまざまですが、根本的な原因は噛み合わせの悪さといわれています。
- Q噛み合わせが悪いと、なぜ顎関節症になるのですか?
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A
▲顎のズレが痛み・姿勢・睡眠に影響することもある
噛んだ時に下顎と上顎の歯がぴったり噛み合う位置と、顎関節が最もリラックスする位置が一致することが理想です。これを下顎安静位といいます。しかし、奥歯がないまま放置したり、幼少期に下顎安静位ではない位置で歯列矯正をしたり、必要なかったのに抜歯矯正をしてしまったりすると、顎の位置がずれた状態のまま噛むようになります。すると顎関節が圧迫され、関節症を起こしやすくなるのです。この状態が長年続くと、関節がすり減り、慢性症状に陥ることがあります。筋肉に大きな負担がかかり続け、血流が悪化して気道が狭くなり、呼吸しづらくなることも。それによって前傾姿勢になったり、睡眠時無呼吸症候群になったりすることがあります。
- Q顎関節症は、どのように治療するのですか?
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A
▲噛み合わせの模型を作製し、歯列の調整も行う
治療方法は、原因や症状の程度によってさまざまです。強い痛みがある場合は、安静にして消炎鎮痛剤を服用することで痛みの緩和を図ります。痛みが落ち着いてきたら、ストレッチで顎周りの筋肉をほぐし、開口訓練で動きの改善を促します。また、必要に応じて「オクルーザルアプライアンス」と呼ばれるマウスピース状の咬合装置を装着し、顎を楽な位置に誘導させることで筋肉の負担軽減をめざします。根本的に治療をする場合は、噛み合わせの模型を作製した上で、μm(マイクロメートル)単位で歯を削るといった歯列の調整をする必要があります。
- Q顎関節症にならないよう気をつけることを教えてください。
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A
▲顎関節症の原因を診査診断した上で、噛み合わせを調整する
顎関節症で悩んでいる方は、口を開けることを怖がらず、しっかりと開けることが大切です。さらに、できるだけストレスをためず、なるべく噛みしめないようにしましょう。正常な人は日常生活の中で、歯と歯がほとんど接触していません。しかし、歯を噛みしめる癖(トゥース・コンタクティング・ハビット)がついてしまうと無意識のうちにそうするようになり、それが顎関節症の原因となることがあります。そのため、読書をしている時やスマートフォンを操作している時、パソコン作業をしている時などに無意識に歯を噛みしめていないか注意し、意識的にリラックスさせるよう心がけてください。
- Qこちらのクリニックで受けられる治療について教えてください。
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A
▲患者に寄り添い、納得感のある治療をめざす
当院の顎関節症治療は、消炎鎮痛剤やストレッチによって顎関節の痛みの軽減を図って口を開けやすくするための治療のほか、根本的な解決にも注力しています。視診での噛み合わせの確認、歯科用CTによる顎の関節、MRIでの顎の筋肉の検査などによって顎関節症の原因を診査診断した上で、噛み合わせを調整します。その際には先ほどお話ししたオクルーザルアプライアンスという咬合装置を用いますが、必要であれば診断用ワックスアップという患者さんの口内模型も作製します。その後、顎関節の痛みから患者さんを解放することをめざしています。
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

