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藤野武彦 理事長の独自取材記事

BOOCSホリスティッククリニック東京

(中央区/銀座一丁目駅)

最終更新日:2019/08/28

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東京メトロ有楽町線銀座1丁目駅より徒歩2分、マロニエ通りに面した「BOOCSホリスティッククリニック東京」は福岡の分院に続き2005年に開業。藤野武彦理事長は、九州大学名誉教授でもあり、長年、臨床と並行しながら健康科学の研究に従事。独自の「脳疲労」概念を提唱し、ダイエットにも応用できる健康法「BOOCS(ブックス)」を確立させた。人々が健康で幸せな生活を送れるよう、信念を持って日々の診療にあたる藤野理事長。BOOCSの基本的な概念から、私たちがすぐに実践できる脳疲労解消法までたっぷりと話を伺った。
(取材日2013年3月6日)

独自のBOOCS理論で脳疲労を解消

どういった診療をされているのですか?

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一般外来の診療科は一般内科、糖尿病科、循環器科、心療内科で、これらとは別にBOOCS外来を設けています。私が提唱するBOOCS(ブックス)という健康法を診療に活用した、ダイエット外来と脳疲労外来とがあり、特に近年は、メタボリック症候群、肥満症、うつ病などといった脳疲労が原因で起こる病気の患者さんが多いですね。患者さんの年代は10代から90代までと幅広く、全国からたくさんの方が来院されています。

脳疲労とは何ですか?

筋肉疲労に対して脳の疲労とイメージしてもらうとわかりやすいでしょう。運動すると筋肉が疲労するように、脳を働かせれば脳だって疲れるんです。私たち人間に処理能力を超える過剰な情報、つまりストレスが加わると、脳が疲労して五感が鈍くなり、結果として身体的な行動異常につながります。例えば五感の中で一番わかりやすいのが味覚。脳が疲労して味覚が狂うと、必要以上に塩辛いものや甘いものが食べたくなるんですよ。また、今まで1人前食べて満足していた脳が2人前食べないと満足しないようになり、過剰にカロリーを摂取してしまいます。すると、どんどんエネルギーが蓄積されてメタボリック症候群につながりやすくなります。さらに、五感が鈍感になることは、生活習慣病だけでなく、心の病も引き起こします。これらを解消するために提唱しているのがBOOCSなのです。

BOOCSについて詳しく知りたいのですが。

ひとことで言えば、「脳疲労解消法」のことで、Brain Oriented Oneself Control System(脳をめざした自己調整システム)の頭文字を取っています。ほとんどの病気は現代社会の過剰なストレスによる脳疲労から起こっていて、脳疲労を解消することで生活習慣や行動を正常化させ、健康を促進しようという方法です。BOOCSを正しく実践すれば、ダイエット理論にも応用でき肥満などの生活習慣病が軽減あるいは予防できるのです。また、BOOCSは生き方や人生の質を変える自己調整システムでもあります。

BOOCS外来の診察について教えてください。

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まずは肝心な初診についてご説明します。はじめにアンケートで生活習慣や病状について答えてもらい、次に当院独自の自己診断テストで脳疲労度をチェック。身体測定、味覚テスト、血液検査、その他患者さんに応じた検査をし、客観的なデータを得た後は、BOOCSの理論と具体的な方法についてわかりやすく紹介します。そしてBOOCSを正しく理解してもらった後に医師が診察し、必要に応じた処方が行われます。また、必要に応じてカウンセラーが相談に乗るので、診療時間はすべて合わせると3〜4時間ほどでしょうか。治療期間は病気によっても違いますが、軽症のうつ状態ですと3ヵ月ほどで治ることがほとんどです。肥満の人は脳疲労が重症な人ほど長くかかりますが、毎月1kgを目安として、1年で10kgは体重を落とせるでしょう。

禁止することを禁止する「快」のダイエット

BOOCSはどのように生み出されたのですか?

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1964年に九州大学医学部を卒業して以来、九州大学医学部第一内科で、特に心臓と血管系の病気の治療をしてきました。私の担当する心臓病の患者さんの中には肥満の方も多く、心臓への負担を減らすために患者さんを肥満外来に送りましたが、そのほとんどがダイエットに失敗して私のもとに帰ってきました。そこで私が自ら患者さんの肥満を治療しようと、研究を始めるようになったのです。その過程で1978年に九州大学健康科学センターが開設されたのを契機に、臨床と並行して「健康科学」という新しい分野の研究にも挑戦。1991年に脳疲労概念を提唱し、脳疲労を解消するBOOCSをまとめました。

BOOCSによるダイエットは従来のダイエットとはまったく違うのですね。

その通りです。今までのアメリカ式の指導は、食事制限と運動を推奨していましたが、この方法ですと一時的には成功してもリバウンドすることがほとんどで長期的に見ると失敗に終わってしまいます。なぜなら人間の本能である食欲を抑制されると、新たなストレスが生まれるからです。具体的に言いますと、人の2倍食べて満足する人が、いきなり食べる量を2分の1に減らせといわれても、本来の欲求と求められる行動のギャップが大き過ぎて続かないのです。このような行動修正を目的とした従来のダイエット法は間違っています。まずはストレスから来る脳疲労を減らすことが大切なのです。しかし、ストレスを生み出す現在の生活環境を変えるのは容易ではなく、会社勤めで人間関係がストレスになっている人は、会社を辞めるしかないのか、夫婦関係がストレスになっている人は離婚をするしかないのかというと、違いますよね。どうすればいいかというと、環境ではなく脳を変えればいいのです。そのために私は誰でも簡単に取り組める、成功率の高いBOOCSの2原理3原則を考え出しました。

2原理3原則とは?

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まず2原理とは禁止することをやめようという「禁止×禁止の原理」と、心地よいことをしようとする「快の原理」のことです。3原則とは、「たとえ健康に良いことや良い食べ物も、嫌であれば決してしない・食べない」、「たとえ健康に悪いことでも好きでたまらないか、やめられないことはとりあえず続ける」、「健康に良くて、しかも自分がとても好きなことを一つでもいいから始める」という具体的な方法です。2原理3原則に従うと、一見ダイエットに悪いと思われがちなケーキを食べることや体に悪いと思われるタバコをやめなくてもよいのですよ。なぜなら、ケーキを食べることや喫煙での「快」で日々のストレスによる猛毒を消して脳を守っているのですから、禁止してしまうともっと大きなストレスになってしまいます。しかし、結果としてはやがてそれらは自然に減らせるようになります。

BOOCSの実践で仕事や人間関係がスムーズに

脳疲労は心の病も引き起こすとおっしゃられましたが?

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うつ病やパニック障害などの心の病は脳疲労から起こっています。なぜなら脳が疲労すると情報に対する認識異常が生まれ、例えばささいなことで被害者意識を持ったり、自分を守るため人を攻撃するようになったりします。また、情報の理解が不十分になることで、作業効率も低下していきます。その結果、仕事や人間関係がスムーズではなくなり、ずっと気分が落ち込んでいるといったような軽症のうつ状態に陥り、進行すると、投薬や入院が必要なうつ病になってしまいます。

私たちがすぐにできる脳疲労解消法を教えてください。

簡単なのは2原理3原則の最後にある「健康に良くて、しかも自分がとても好きなことを一つでもよいから始める」を毎日の食事で行うことです。従来のダイエット法では食べる時間を重視し、早い時間に夕食を取ることを推奨してきましたが、現実的に考えて無理があります。会社勤めをしている方なら帰宅が遅くなり、夕食を取れるのが深夜近くになることも珍しくないでしょう。BOOCSは夜遅くてもいいから、和食のような体によく満足できる夕食を取れれば、それが脳の喜び、つまり快となって脳疲労は取れるという理論です。早い時間に中途半端で満足のできない食事をするよりも、継続しやすく健康的なのです。私が75歳の今でも健康でいられる秘訣は、BOOCSによる食事と、趣味の囲碁で活発に頭を働かせ、脳を喜ばせているからなんですよ。

入院治療も行っているそうですね。

短期間で脳疲労を解消させ、心身をリフレッシュさせたい人に向けて5泊6日の入院コースを用意しています。生活習慣病や心の病を持つ方を対象とし、福岡県にある提携病院の個室で日常から離れて自由に過ごしていただきます。医師の指導のもとで行われるのでリバウンドする心配もありません。肥満に悩む方は平均でも約3kg体重が減少します。体重を落とす必要がない方は心の疲れを解消し、元気を取り戻すことができます。

読者にメッセージをいただけますか。

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患者さんと同じ目線で病気ではなく患者さんを診ることを心がけています。医師が上から目線で患者さんに接してしまうと、患者さんは萎縮して必要なことを話せなくなり、医師は正しい症状が把握できないので誤診につながりかねません。患者さんはつらくて訴えたいことがあって来院されるのですから、患者さんの話をじっくりと聞き、必要なことをたくさん教えてもらおうと思っています。患者さんに伝えたいことは、脳疲労が解消すればほとんどの病気は予防でき、今まで以上に仕事やプライベートにまい進できるということです。自分を大切にして脳疲労を解消させましょう。

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