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小口 美香 院長の独自取材記事

石川小児科医院

(杉並区/鷺ノ宮駅)

最終更新日:2019/08/28

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西武新宿線鷺ノ宮駅を出て、妙正寺川沿いを歩くこと10分。「石川小児科医院」は、西中野小学校に隣接する閑静な住宅街にある。父の代から続く同院を引き継いだのが、小口美香院長。二児の母でもある小口院長が特に力を入れているのが、悩みを抱える子どもや家族の心の問題や育児相談。「患者である子どもだけでなく、その家族も元気づけること」がモットーだという小口院長、親身で適切な診察と、自らも悩んだという豊富な育児経験、そして穏やかな人柄が、患者からの絶大な信頼を集めている。開業当時から残る治療器具とかわいいぬいぐるみに囲まれたアットホームな診療室で、小口先生の医療へ取り組みについて話を聞いた。
(取材日2017年1月5日)

「小さい子どもの力になりたい」と小児科医の道を志す

待合室も診察室もアットホームな印象で、心が和みますね。

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父が長年こちらで小児科と内科を診ていまして、1998年から私もこちらで診察を始めました。お子さんの患者さんが多いので、待合室や診療室にはぬいぐるみもたくさん用意しています。当院のぬいぐるみの特徴は、絵本のキャラクターが多いということ。このぬいぐるみを通じて「子どもたちにもっと絵本に親しんでもらいたい」のと同時に、「子育て中のお母さんたちにも絵本を手に取ってほしい」という思いがあります。実は私が子育て真っ最中の頃、いろいろ行き詰まったり悩んだりすることが多かったのですが、そんな私を慰めてくれたのが絵本だったんです。子どもに絵本を読み聞かせているうちに、私自身が絵本のメッセージからいつも元気づけられていました。子育てに悩むお母さん方にもお勧めしているんですよ。

医師をめざされたきっかけを教えてください。

住居兼診療所である当院の2階で生まれ育ち、父の仕事ぶりをずっと見ていましたので、その影響が大きいと思います。本格的に医師をめざそうと決めたのは、高校3年生の受験目前の時期。ある新聞記事を読んだことがきっかけでした。十代で泌尿器のがんを患った息子さんを持つ、お母さんからの投書でした。息子さんは結果的には亡くなってしまわれたそうなんですが、担当の医師がとてもいい方で、緊急時にすぐに駆けつけてくれるなど、最後まで誠心誠意診てくれたそうです。「息子は亡くなったけれど、先生と出会えたことですごく救われた。いい関係を築くことができて感謝している」という内容でした。その文章を読んで心底感動し、自分のめざす人物像がやっと具体化され、自分もこんな先生になりたいと思ったんです。

小児科を専門に選ばれたのはなぜですか。

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子どもが好きだったのはもちろんですが、悩み苦しむ人の中でも、特に小さくて力の弱い存在である子どもの力になりたいと思いました。それに、循環器科や呼吸器科だと自分の専門以外は他の医師に任せることになりますが、小児科は頭のてっぺんから足の先まで全ての疾患を診ることができます。そんなふうに、一人ひとりを総合的に見守ることのできる、小児科ならではの患者さんとの関係にも魅力を感じたんです。医学部卒業後は聖路加病院に研修医として勤務し、専門とする小児科の診療にあたる前に、まず内科や外科、産婦人科で半年ほど研修を受けました。今では一般的なローテーション方式ですが、当時としては珍しく、そこで積んだ経験は現在でもとても役に立っています。

子どもや親の心の問題・悩みに真摯に向き合う

お子さんの心の問題に力を入れていらっしゃるそうですね。

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小児科の医師としてお子さんたちと向き合う中で、薬だけではどうにも良くならないケースにしばしば出会います。そこには体の問題だけではなく、心の問題が隠れているんですね。そこで「病気を治しただけでは根本的な解決にならない」と考えまして、お子さんの心の問題にも向き合うようになりました。例えば「おなかが痛い」と言って来た子の中に、もしかしたら心の問題を抱えているのでは、という患者さんがいた場合は「また来てね」と次回の約束をします。そして二度目以降で悩みがないか聞いています。お子さんとお話しして、体の症状が心の問題と関係していることがわかった場合には、次はお母さんにも来てもらって、担任の先生に相談する、お友達のお母さんに相談する、といった次の手段を一緒に考えていきます。

親御さんに向けての子育て相談もされていると伺いました。

最初は診療中にお悩みを聞いていたのですが、待合室に次の方がいらっしゃるとなかなかゆっくりお話を伺う時間が取れません。具合が悪くて待っていらっしゃる患者さんもいますしね。そこで、診察時間とは別に、悩みや不安をすべて聞けるような場をつくろうと、3年ほど前から火曜日の午後に予約制の子育て相談をしています。子育てがうまくいかない、子どもが思ったとおりの反応をしてくれないといった悩みなど、お子さんとの関係で悩まれている方が多いですね。またお母さん自身が精神的にも肉体的にも疲れきっている場合も少なくありません。「眠れない」という方にはお薬を出すこともあります。子育ての悩みや不安をここで話すことで「また明日も頑張ろうかな」という気持ちになってもらえるとうれしいですね。

精神科・心療内科について教えてください。

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妹が精神科・心療内科を専門としていまして、10年ほど前から、月に1〜2回、土曜日の午後に診察をしています。通常の内科の診察に来られる方の中で「眠れない」「不安でたまらない」といった方、うつの症状をお持ちの方などが時々いらっしゃいます。その中で、より専門的な治療を受けたほうがいいと判断した方には、土曜日の診察をご紹介しています。今は新規の患者さんはとっておりませんので、当院の内科に通っている方の中で心の問題を抱えている患者さんの診察のみとさせていただいています。

医師として母としての経験が患者の信頼を集める

お忙しい中でどうリフレッシュされていますか。

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ピアノとバイオリンですね。どちらも2週間に1回ぐらい、先生についてレッスンを受けています。毎年1回、それぞれ発表会がありまして、曲を披露するためにも時間があるときは練習に励んでいます。3月のピアノの発表会では先生と連弾をする予定です。去年までは一人で弾いていたのですが、今回は連弾できるので今からワクワクしています。私は小さい頃から合奏が大好きで、バイオリンも「他の人と一緒に演奏できるから」という理由で始めました。忙しい毎日ではありますが、ピアノやバイオリンを練習できる時のほうが、体の調子がとてもいいんですよ。練習できない時というのは体調も今ひとつ、心にも余裕がないことが多くて。ある意味、ピアノとバイオリンの練習は、私の体調のバロメーターになっていますね。

今後の展望を教えてください。

去年は体調を崩してしまい、患者さんたちにもご迷惑をおかけしてしまいました。当院に来てくださる患者さんのお役に立つためにも、皆さんとしっかり向き合えるよう、私自身が健康でいなくてはいけないと思っています。今年は息子も娘も受験で個人的にも忙しくなりますので、何としても健康管理を徹底していきたいですね。まずはしっかり寝て、しっかり休むことを大切にし、体調を万全に整えて患者さんにお会いできるよう頑張りたいと思います。

読者へのメッセージをお願いします。

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今はお母さん同士のつながりが深く、子育ての悩みの相談もお母さん同士でもよくされていると思います。同じ立場の人同士で相談し合うのももちろんいいと思いますが、違う立場の意見も聞きたいという場合は、ぜひ当院にいらしていただければと思います。私は子育ての経験もあるので母としての意見もできますし、もちろん医師としてアドバイスもできます。「こんな考え方もあるのか」と参考にしていただけることも多いと思います。医療機関だからと身構えず、気軽に相談に来ていただけるとうれしいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

一歳児検診/3000円~
インフルエンザワクチン接種料金(3歳以上)/1回目4000円 2回目3000円

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