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太田 義人 院長の独自取材記事

オオタ整形外科クリニック

(杉並区/荻窪駅)

最終更新日:2019/08/28

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荻窪駅南口から徒歩3分。閑静な住宅街の一角に元気の出る赤・オレンジ・黄色を配した「オオタ整形外科クリニック」の看板が目を引く。院長の太田義人先生は、これまで数多くの症例にあたり、手術を行ってきた運動器疾患のエキスパートで、特に椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症などの脊椎外科の治療を得意とする。2009年に開業してからは、地域のかかりつけ医として高齢化社会に向けたロコモティブシンドロームなどの対策を行っており、予防治療に注力している。近年は子どもたちのスポーツ障害と運動不足による来院も増え、子どもたちの生活習慣を熱心に指導しているそう。太田院長にじっくりと話を聞いた。
(取材日2018年9月12日)

地域のかかりつけ医として、ケガや病気を未然に防ぐ

先生が整形外科の医師になろうと思ったきっかけ、開業までの経緯を教えてください。

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父が柔道整復師として接骨院を開いていましたので、父の背中を見て、自然と医師という職業を考えるようになりました。整形外科の道を選んだのも、幼い頃に包帯を巻く手伝いをしていた経験が体にしみついていたのも大きな理由かもしれません。大学卒業後は順天堂大学医学部の医局、地方の病院や大学病院に所属し、整形外科専門の医師として経験を重ねてきました。同時に、脊椎外科医として数多くの症例を診察し、手術に明け暮れる日々でもありました。患者さんが手術をするほどの症状になる前に、症状を悪化させず病気にさせない方法はないものだろうか。地域の患者さんが病気になる前にサポートすることはできないだろうか。そう考え、住み慣れた荻窪で地域のかかりつけ医となることをめざして開業しました。

どのような患者層が多く来院されますか?

比較的ご高齢の方が多く、70歳以上がメインになります。多い症状としては高齢化による脊柱管狭窄症で、腰痛から足のしびれで歩けなくなってくる患者さんが増えている印象です。開業してからずっと通院されている患者さんの中には、90歳以上の方もいますよ。年齢が上がると通院が難しくなることもあるのですが、介護保険の制度や近隣の介護施設利用、訪問リハビリテーションサービスの紹介など、当院として患者さんのためにできることを考え、対応している状況です。また、最近増えてきた患者層としてはお子さんたちですね。ここは幼稚園・小学校・中学校・高校と学校に囲まれている立地になりますので、それぞれの学年のお子さんが来院しています。

子どもの患者さんはどのような症状で来院するのでしょうか。

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主にスポーツ障害、つまりスポーツによるケガです。「運動器障害」といってハードな運動をして体を使い過ぎてしまう状態ですね。野球肩や野球肘、腰椎分離症や成長による骨端線障害の症状を訴える方もいます。子どもの骨は大人と違い、しっかりと形成されていないので注意が必要です。スポーツをしている子どもには休むように指導することもありますが、無理して続けたがる子が多いです。ケガや痛みを放置していると、後々障害が残る場合もあります。休むことも治療の一つなので、適切な治療や処置を受け、スポーツを楽しんでもらいたいです。そのほかには生活習慣からくる運動機能の低下、運動不足ですね。こうした「運動機能不全」の子どもも増えています。使い過ぎと運動不足では極端に感じますが、それだけ子ども自身では異変に気がつきにくいということです。

姿勢の悪さは生活習慣が要因。全世代に運動習慣を

子どもが運動機能不全かどうか、どうすればわかるのでしょうか。

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2016年から全国的に運動器検診が始まっています。学校で内科検診などがあると思うんですが、その一つに運動機能という項目が追加されました。柔軟性や使い過ぎによる故障を早期発見することが目的で、検診に引っかかった子が整形外科を受診します。実際に感じているのは、体が硬い子どもが多いということ。かかとを床につけてしゃがめない子、前屈は床に手が届かない子が増えている印象です。昔に比べて外遊びが減り、屋内での活動が多く、スマートフォンやゲームなどの生活習慣が原因で姿勢が悪くなり、体が硬くなっています。体が硬い子が運動すると体に負荷がかかり故障が多くなりますので、ストレッチの方法や生活習慣の指導を熱心に行っています。また、運動機能不全の子どもたちがそのまま大人になると「ロコモティブシンドローム」になる可能性が高いのではと懸念しています。

「ロコモティブシンドローム」について詳しく教えてください。

「ロコモティブシンドローム(運動器症候群)」は、運動器の障害のために足腰の機能が低下し、要介護または要介護になる危険の高い状態をいいます。「メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)」や「メタボ」という言葉は、すっかり一般化しましたよね。行政や企業ぐるみでメタボにならないための取り組みが行われるなど、健康に対する意識が高まっていると実感しています。平均寿命も延びていますが、その反面、転倒による骨折が原因で寝たきりになってしまったという話もよく聞くのではないでしょうか。内臓の健康に気をつけて寿命が延びても、筋力が衰え骨がもろくなり動けなければ、健康に楽しく生きる期間はずっと短くなってしまいます。

ロコモティブシンドロームにならないためにはどうすればよいのでしょうか。

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ロコモティブシンドロームは状態であり疾患ではありませんが、この状態が進行すると運動器不安定症という疾患として捉えられます。運動不足に伴う筋力低下が原因のため、どちらの場合でも運動・栄養・休養の側面から指導および治療を行います。運動には「ロコトレ」と呼ばれるトレーニング方法もあります。片足立ちやスクワットといった、家庭でも簡単にできるものです。当院でも理学療法士による運動の指導を行っています。近年はテレビやインターネットの影響で意識の高い患者さんも増え、栄養面で予防医学的にサプリメントをご希望される方もいらっしゃいます。正しい摂取は難しいです。栄養指導も行っておりますので、気になる方はぜひ相談してください。

チームワークで患者の健康を全力サポート

スタッフの皆さんがきびきびとして明るい雰囲気ですね。

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「患者さんが幸せな気持ちで帰れるようにしましょう」というのを当院の理念として掲げております。患者さんが気持ち良く過ごせるようにと、スタッフ全員で心がけ、開業してからの9年間をまい進してきました。初めて来院された患者さんも、スタッフと患者さんが笑顔で談笑している様子を見れば、きっといいクリニックだなと思っていただけると思います。スタッフは患者さんを治すために協力し合っていく仲間。それぞれが長所を最大限に生かしながらチームワークで診療にあたっています。また、定期的にカンファレンスを行い、理学療法士・作業療法士・看護師・医師、そして受付事務の全員が交流を持つことで、話が通りやすい環境になるよう心がけています。

先生は休日をどのように過ごされていますか?

ビンテージものが好きなんですよ。長く愛されている名品に興味が湧きます。家具や時計、車、どんなものでもビンテージが好きですね。なので、休日は気分転換のドライブがてらビンテージショップ巡りに出かけることが多いですね。ドライブも好きなので、いいものはないかなって宝探しに出かけるような、そんなワクワクした気持ちで車の運転をしています。それから、ライフスタイルとしては患者さんに運動するよう指導していますから、自分でも週に3回ペースで筋力トレーニングをしています。35歳から欠かさず続けているので15年たちましたね。おかげさまで体形は維持されていますよ。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

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皆さんは10年先のご自分の健康を想像したことがありますか? 人は現在の健康や生活に意識を捉われ、なかなか将来の健康まで思い描けないものです。しかし病気は、数年間の生活が蓄積された上で疾患が発生します。太ると膝関節への負担が増えますし、運動不足で筋肉が衰えると、ちょっとしたことで転倒することも。ぜひ、ご自身の健康を把握するところから始め、長い人生を健康に楽しく生きていきましょう。また、子どもの場合は自分で運動不足や姿勢の悪さに気がつきません。よく転ぶ、姿勢が悪いなど、生活の中で気になる様子があればご相談ください。子どもの運動機能を落とさないため、しっかりと見守っていきましょう。私たちが皆さんの健康を全力でサポートします。

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