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太田 義人 院長の独自取材記事

オオタ整形外科クリニック

(杉並区/荻窪駅)

最終更新日:2021/10/12

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荻窪駅南口から徒歩3分の「オオタ整形外科クリニック」。閑静な住宅街の一角に元気の出る赤・オレンジ・黄色を配した看板が目を引く。院長の太田義人先生は、これまで数多くの症例にあたり、手術を行ってきた運動器疾患のエキスパートで、特に椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症などの脊椎分野の治療を得意とする。2009年に開業してからは、地域のかかりつけ医として高齢化社会に向けたロコモティブシンドロームなどの対策を行っており、予防治療に注力。最近は、在宅勤務による運動不足で働き世代の来院や、子どもたちのスポーツ障害と運動不足による来院も増えているそう。太田院長にじっくりと話を聞いた。

(取材日2018年9月12日/再取材日2020年11月22日)

子どもから高齢者まで幅広い患者に対応

先生が整形外科の医師になろうと思ったきっかけ、開業までの経緯を教えてください。

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開業する父の背中を見て、自然と医師という職業を考えるようになりました。整形外科の道を選んだのも、幼い頃に包帯を巻く手伝いをしていた経験が体にしみついていたのも大きな理由かもしれません。大学卒業後は順天堂大学医学部の医局、地方の病院や大学病院に所属し、整形外科専門の医師として経験を重ねてきました。同時に、脊椎外科で数多くの症例を診察し、手術に明け暮れる日々でもありました。患者さんが手術をするほどの症状になる前に、症状を悪化させず病気にさせない方法はないものだろうか。地域の患者さんが病気になる前にサポートすることはできないだろうか。そう考え、住み慣れた荻窪で地域のかかりつけ医となることをめざして開業しました。

どのような患者層が多く来院されますか?

比較的ご高齢の方が多く、70歳以上がメインになります。多い症状としては高齢化による脊柱管狭窄症で、腰痛から足のしびれで歩けなくなってくる患者さんが増えている印象です。開業してからずっと通院されている患者さんの中には、90歳以上の方もいますよ。年齢が上がると通院が難しくなることもあるのですが、介護保険の制度や近隣の介護施設利用、訪問リハビリテーションサービスの紹介など、当院として患者さんのためにできることを考え、対応している状況です。また、最近増えてきた患者層としてはお子さんたちですね。ここは幼稚園・小学校・中学校・高校と学校に囲まれている立地になりますので、それぞれの学年のお子さんが来院しています。

子どもの患者さんはどのような症状で来院するのでしょうか。

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主にスポーツ障害、つまりスポーツによるケガです。子どもの骨は大人と違い、しっかりと形成されていないので注意が必要です。ほかには生活習慣からくる運動機能の低下、運動不足ですね。こうした「運動機能不全」の子どもも増えています。2016年から全国的に運動器検診が始まっています。柔軟性や使い過ぎによる故障を早期発見することが目的で、検診に引っかかった子が整形外科を受診します。実際に感じているのは、体が硬い子どもが多いということ。かかとを床につけてしゃがめない子、前屈は床に手が届かない子が増えている印象です。昔に比べて外遊びが減り、屋内での活動が多く、スマートフォンやゲームなどの生活習慣が原因で姿勢が悪くなり、体が硬くなっています。体が硬い子が運動すると体に負荷がかかり故障が多くなりますので、ストレッチの方法や生活習慣の指導を熱心に行っています。

ロコモティブシンドロームの予防に注力

「ロコモティブシンドローム」の予防に力を入れているそうですね。

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「ロコモティブシンドローム(運動器症候群)」は、運動器の障害のために足腰の機能が低下し、要介護または要介護になる危険の高い状態をいいます。「メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)」や「メタボ」という言葉は、すっかり一般化しましたよね。行政や企業ぐるみでメタボにならないための取り組みが行われるなど、健康に対する意識が高まっていると実感しています。平均寿命も延びていますが、その反面、転倒による骨折が原因で寝たきりになってしまったという話もよく聞くのではないでしょうか。内臓の健康に気をつけて寿命が延びても、筋力が衰え骨がもろくなり動けなければ、健康に楽しく生きる期間はずっと短くなってしまいます。40代以降になったら、予防に意識を向けてほしいです。

高齢の方だけでなく、40代から気をつけるのですか?

筋力の低下は40代から始まりますので、10年後の自分がどうなっているかをイメージできるかが大切です。特に2020年は新型コロナウイルスの問題があって、在宅勤務をする方が増えましたよね。すると、もともと運動不足だった方が通勤すらしなくなり、体を動かす機会が減ってしまいました。一日中、自宅でデスクワークをしていた結果、腰痛や肩こりが悪化して、来院する方が増えている印象です。また、子育て中の女性が腰痛や肩こりを訴えるケースも多いですね。妊娠・出産で体力が落ちているところで子育てが始まって、子どもを抱っこする姿勢が体への負担となることも。将来のロコモを予防するためには、早いうちに運動習慣を取り入れて、強い体を作っていきましょう、とお伝えしています。

リハビリテーションも実施していますね。

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自分で運動をしようにも、痛みがあったり、自力で動けない状態では難しいでしょう。リハビリは、運動機能の低下によって生活に支障をきたしている方に対して、通常の生活に戻れるよう回復させるための訓練です。マッサージのように「してもらう」ものではなく、理学療法士ら専門のスタッフがマンツーマンで指導し、患者さんご自身が動きながら筋力をつけたり、日常生活動作の回復まで指導するためのものです。運動はもちろん栄養・休養の側面から指導などを行い、ご自身で運動ができるレベルまで到達するように手助けをしていきます。また、ロコモティブシンドロームについては、「ロコトレ」と呼ばれるトレーニング方法もあります。片足立ちやスクワットといった、家庭でも簡単にできるものです。当院でも理学療法士による運動の指導を行っています。

チームワークで患者の健康を全力サポート

スタッフの皆さんがきびきびとして明るい雰囲気ですね。

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「患者さんが幸せな気持ちで帰れるようにしましょう」を当院の理念として掲げております。患者さんが気持ち良く過ごせるようにと、スタッフ全員で心がけ、開業してからの12年間をまい進してきました。初めて来院された患者さんも、スタッフと患者さんが笑顔で談笑している様子を見れば、きっといいクリニックだなと思っていただけると思います。スタッフは患者さんを治すために協力し合っていく仲間。それぞれが長所を最大限に生かしながらチームワークで診療にあたっています。また、定期的にカンファレンスを行い、理学療法士・作業療法士・看護師・医師、そして受付事務の全員が交流を持つことで、話が通りやすい環境になるよう心がけています。

先生は休日をどのように過ごされていますか?

ビンテージものが好きなんですよ。長く愛されている名品に興味が湧きます。家具や時計、車、自転車、どんなものでもビンテージが好きですね。なので、休日は気分転換のドライブがてらビンテージショップ巡りに出かけることが多いですね。ドライブも好きなので、いいものはないかなって宝探しに出かけるような、そんなワクワクした気持ちで車の運転をしています。それから、ライフスタイルとしては患者さんに運動するよう指導していますから、自分でも週に3回ペースで筋力トレーニングをしています。35歳から欠かさず続けているので15年たちましたね。おかげさまで体形は維持されていますよ。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

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皆さんは10年先のご自分の健康を想像したことがありますか? 人は現在の健康や生活に意識を捉われ、なかなか将来の健康まで思い描けないものです。しかし病気は、数年間の生活が蓄積された上で疾患が発生します。太ると膝関節への負担が増えますし、運動不足で筋肉が衰えると、ちょっとしたことで転倒することも。ぜひ、ご自身の健康を把握するところから始め、長い人生を健康に楽しく生きていきましょう。また、子どもの場合は自分で運動不足や姿勢の悪さに気がつきません。よく転ぶ、姿勢が悪いなど、生活の中で気になる様子があればご相談ください。子どもの運動機能を落とさないため、しっかりと見守っていきましょう。私たちが皆さんの健康を全力でサポートします。

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