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中尾 雄二 院長の独自取材記事

荻窪中尾耳鼻咽喉科医院

(杉並区/荻窪駅)

最終更新日:2020/04/01

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荻窪駅から徒歩3分の「荻窪中尾耳鼻咽喉科医院」。一般的な耳鼻咽喉科の疾患に広く対応し、先進の機器を取りそろえ、目で見てわかる医療を提供することを心がける。また、睡眠時無呼吸症候群の治療に力を入れており、中尾雄二院長自身の経験を踏まえた具体的なアドバイスやきめ細かな治療が特徴的だ。検査、治療法として、クリニックに一泊して呼吸・睡眠状態を詳細に調べる終夜睡眠ポリグラフィー(PSG)検査を行い、鼻から空気を入れて気道を広げるCPAP(シーパップ)療法が必要と判断した場合は、適切な空気圧を調べる検査も実施。「丁寧な診療を今後も心がけていきたい」と話す中尾院長に、治療内容や医師を志した理由などについて聞いた。
(取材日2017年11月30日)

先進の機器導入で、病気の早期発見と見せる医療を実現

こちらではどのような診療が受けられますか?

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耳鼻咽喉科一般、例えばアレルギー性鼻炎や中耳炎、風邪、めまいなどに加え、睡眠時無呼吸症候群の治療も行っています。小児の睡眠時無呼吸症候群にも対応していますので、心配な方はご相談いただければと思います。小児の診療については、耳音響反射器を使った難聴に対するスクリーニング検査も行っています。そのため、患者層は新生児から高齢者まで幅広く、また障害のある方も通ってくださっていますね。

診療するにあたり、心がけていることはありますか?

「見せる医療」を提供することを心がけています。先進の機器は病気の早期発見にも役立ちますが、見せる医療のためにも必要なんですね。鼻や喉の検査には、従来のものより鮮明な画像解析のできる狭帯域光観察技術を用いた内視鏡を使用。めまいの検査機器には頭位表示装置が備わっていますので、どの位置でめまいが起こるかまではっきりわかります。それをハイビジョンの画像診断装置を使い、検査結果を見せながら説明することで、患者さんの理解を促しています。患者さんが目で見てわかりやすいこともありますが、症状があってもそこに病気がない、ということまではっきりと示せることも大事なことです。特に耳や鼻、喉は本人の目に見えない部分なので、わかりやすい説明をすることを最も大切にしています。

どうして病気がないことを示すことが大事なんでしょうか。

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病気がないことを示すのは、実は難しく、ですがとても重要なことだど思います。そもそも耳鼻咽喉科の症状はメンタルの問題に起因することも多く、病気ではないことをはっきり示せなければ、本当に必要な治療を遅らせてしまう原因にもなりかねません。わからないからといって大きな病院を安易に紹介してしまうことも、大学病院などに患者が集中してしまう原因のひとつでしょう。メンタル疾患などの兆候がみられた場合、連携の取れている近隣のクリニックをご紹介していますのでご安心ください。また、入院や手術が必要な病気が見つかったときには、病診連携のしっかりとれている河北総合病院、またはがんを発見した場合などは東京医科大学付属病院などをご紹介しています。

睡眠の深さまでわかるPSG検査で診断へ

睡眠時無呼吸症候群には、どんな方がなりやすいのでしょうか?

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患者さんの3分の2ほどが肥満体形の方です。太ると舌や咽頭に脂肪がつき、気道が狭くなるためです。顎が小さかったり、扁桃が肥大したりすることでも気道は狭くなりやすくなります。性別としては男性が9割を占めますが、女性でも閉経を迎える50歳以上の方は罹患率が高くなります。呼吸を促進させる女性ホルモンの分泌量が減るためですね。アルコール摂取や喫煙も原因になり得ます。睡眠中にひどくいびきをかき、呼吸が何度も止まってしまうことが主な症状ですが、この状態を放置しておくと、日中の眠気が増して集中力が低下したり、高血圧症や心筋梗塞、脳梗塞といった循環器の疾患が生じるおそれが高くなります。呼吸が止まっても血液は酸素を求めるため、体が無理に酸素を届けようとして血圧や心拍数が上昇するからです。一晩での無呼吸回数が20回以上の人は循環器疾患の発症リスクが7、8倍に増えるともいわれています。

では、どのようにして睡眠時無呼吸症候群かどうかを調べるのですか?

睡眠時無呼吸症候群を診断するためには、寝ている間の呼吸状態を調べる検査が必要です。検査方法は2種類あり、患者さんが自宅で自分にセンサーをつけて行う簡易検査と、医療機関に一泊して行う終夜睡眠ポリグラフィー(PSG)検査があります。症状の重い場合は簡易検査でも判断できることが多いのですが、軽症の場合など診断が難しいときはPSGのほうが向いています。簡易検査では無呼吸の有無とその頻度はわかりますが、寝ているかどうかが判断できず、入眠するまでの呼吸状態もカウントしてしまうのです。センサーの位置がずれる可能性もあります。その一方、PSGであれば脳波を測定して入眠したタイミングや睡眠の深さまでわかります。PSG検査を行っているクリニックは少ないのですが、このように信頼できる結果が得られるので、当院ではこちらを採用しています。検査中は女性の臨床検査技師が2人常駐し、モニタリングします。

睡眠時無呼吸症候群と診断された場合の治療法を教えてください。

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方法としては5つ。減量、アルコール摂取の調整、マウスピースの装用、専用の機器で鼻から空気を送り、気道を広げるCPAP(シーパップ)療法、手術です。マウスピースは軽症者に行うことが多く、はめると下顎が前方に出るため気道が広がりやすくなります。症状の重い方にはCPAPが有効で、ほとんどの場合、無呼吸回数が減ります。気道を広げる適切な空気圧も当院では調べられます。私が耳鼻科の医師であることと、この病気の患者であることも治療に生かしています。鼻の治療を併用することで効果を高められる場合があり、機器の扱い方などについても実体験に基づいて具体的にアドバイスできます。注意していただきたいのが、CPAPは機器の継続利用が必要であるということです。患者さんの中には治療を続けることで治ると考えている方が多くいらっしゃるんですね。経過を観察するために月に1度受診していただく必要もあります。

“きれいな診療”を行うための滅菌を徹底する

先生はなぜ医師を志し、耳鼻咽喉科を専門にされたのですか?

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私は神奈川県の逗子市に生まれ育ち、父は耳鼻咽喉科のクリニックを運営していました。父の影響はやはり大きかったですね。医師の子どもというのは、親から直接言われなくても周囲の人から「将来はお父さんみたいに立派なお医者さんに」と言われるものなんです。それで自然にね。耳鼻咽喉科を選んだことももちろん父から影響を受けましたが、診療科としても魅力を感じたんです。耳鼻咽喉科は診断から薬物治療、外科処置まで一手に引き受けられます。患者さんを最初から最後まで診られることで大きなやりがいを得られるだろうと思いました。

クリニックで、力を入れていることはありますか?

器具や機器の除菌を徹底し、清潔な診療を行うことに力を入れています。鼻を診るときに使用するノズルは、鼻水や血液が付着することもあるので、1人使うごとに交換し、その他の器具はオートクレーブで滅菌しています。内視鏡は人の体内に入れるものですので、内視鏡専用の洗浄機器を導入し、滅菌しています。空気清浄機は24時間稼働システムのものを使用。病気を治すために来ているクリニックで、他の病気に感染してはいけませんから。院内感染防止のための対策はきちんとしています。

最後に、読者の方へ向けてメッセージをお願いします。

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診療の結果を目で見てわかるようにして、詳しく丁寧な説明をするように心がけています。また、障害のあるお子さんがいらっしゃる方は、どこのクリニックなら安心して治療が受けられるのかわからず、お困りの方も多いと思います。特に耳鼻咽喉科では繊細な治療も多く、心配になられることでしょう。私の長男にも障害があり、日々の生活の中で大変なことも多く、気持ちを分かち合える部分もあると思っています。障害のある人たちが安心して診療を受けられるように、配慮ある診察を心がけていますので、どうぞどなたでもお気軽にいらしてください。

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