立花 司 院長、立花 宗紀 先生の独自取材記事
立花歯科医院
(中野区/新中野駅)
最終更新日:2026/10/08
「立花歯科医院」は、1981年の開院以来、新中野の地域に根差して診療を続けてきた。院長の立花司先生は、歯科医師歴50年以上の大ベテラン。昭和、平成、令和と3つの時代を通して、地域の患者の口腔内を支えている。近年は、他院で研鑽を積む息子の立花宗紀(むねのり)先生も診療に加わり、親子2代で地域の歯科医療を担っている。同院では、長年の経験を生かした診療に加え、インプラント治療などの新たな技術も取り入れながら、患者一人ひとりが納得できる治療をともに考えることを大切にしているという。2人に、これまでの歩みや診療への思い、今後の展望について話を聞いた。
(取材日2026年9月5日)
40年以上にわたり地域住民の歯の健康を守る
新中野で開業した理由とこれまでの御院の歩みを教えてください。

【司院長】当院は、1981年に開業しました。当時、オフィスと住宅地が半々ぐらいにある場所を探していて、条件が合ったのが新中野でした。当時に比べると、新中野もずいぶん変わりましたね。昔は商店街があり、裏には住宅地、表にはオフィスがあるという街でした。その後、オフィスが増えたり撤退したり、街は変わっていきますが、昔から変わらず通ってくださる患者さんもいらっしゃいます。小学生の頃に来ていた方が、お子さんやお孫さんを連れて来られることもあるんですよ。そうした親子2代、3代のお付き合いができているのはうれしいですね。
お二人が歯科医師になった経緯について教えてください。
【司院長】私が子どもの頃は、いわゆる「虫歯の洪水」といわれる時代でした。子どもに虫歯が多く、乳歯が虫歯で溶けたり、黒く変色したりする「みそっ歯」という状態が珍しくありませんでしたね。私自身も虫歯が多かったんですよ。また、私は岩手県の出身で、地域による医療環境の違いも身近に感じていました。そうした経験から歯科医療に興味を持ち、「どうにかしたい」と、歯科医師を志して上京しました。卒業後も補綴や根管治療、歯周病などさまざまな分野を学び続けてきました。今でも、新しい知識や技術のインプットを大切にしています。
【宗紀先生】生まれてすぐにこのクリニックができ、父の背中を見て育ってきたこともあり、物心がついた頃には「歯科医師になろう」と決めていました。小学生の頃の卒業文集にも、「将来の夢は歯医者」と書いてあるんですよ。
親子で診療することには、どのような強みがあると思いますか?

【司院長】経験と新しい知識・技術をかけ合わせた診療ができることでしょうか。例えば、以前は私もインプラント治療をやっていましたが、今は息子が担当しています。私には長年歯科医師として診療してきた経験がありますし、息子には新しい知識や技術があります。それぞれの得意なところを生かせるのが、家族でやっている強みだと思います。
【宗紀先生】僕自身先進のインプラント技術を当院に導入するため、インプラント治療に力を入れている歯科クリニックに勤務したり、一般診療を中心に行う別の歯科医院に勤めたりと、さまざまな場所で勉強を続けています。他院での勤務を通して、全顎的な治療など、それまでとは違う診療の考え方にもふれました。司院長が長年培ってきた経験と、自分が学んできたもの、これから身につけていくものを合わせながら、歯科医院としてより幅広く対応できればと思っています。
患者自身が納得して治療を選べるよう丁寧な説明を重視
御院の診療の特徴について教えてください。

【司院長】患者さんのお話をよく聞き、お口の状態をわかりやすくお伝えし、複数の治療の選択肢を提示する点が、当院の特徴です。まず、検査結果や資料などを一緒に確認しながら、今のお口がどのような状態なのかを理解していただきます。その上で、複数の治療方法をメリットやデメリットも含めて説明し、その中から患者さん自身に治療方法を選んでもらいます。こちらが考える最善の治療を一方的に押しつけるのではなく、患者さんにとっての最良の方法を一緒に考えていくことが重要だと考えています。
【宗紀先生】歯科医師側と患者さん側の認識をすり合わせることが大切ですね。こちらが説明したつもりでも、患者さんがきちんと理解できていなければ、それは僕たちの落ち度です。患者さんがどう理解して、どこまで納得した上で治療を選んだのか。そこまで確認することも、歯科医師の仕事だと思っています。
お二人が患者さんと向き合う上で大切にしていることを教えてください。
【司院長】私が大切にしているのは、患者さんが「こうしたい」と思っていることを、できるだけかなえてあげることです。もちろん、医学的に難しいことや、やってはいけないことまで何でもできるわけではありません。ただ、例えば「この歯を抜きたくない」という希望があるなら、抜かずに済む方法を一緒に考え、その場合にどんなことが起こり得るのかもお話しします。患者さんが望んでいることを頭ごなしに否定するのではなく、気持ちをくみ取りながら、できる限り希望に沿った治療を考えたいと思っています。
【宗紀先生】僕は「口の中だけを見ない」ということですね。その人の考え方や生活習慣まで見ないと、なぜその問題が起きたのか、根本的なところが解決しないことがあります。今ある症状を治すだけでなく、5年先、10年先にどうなるのかまで考えて、患者さんが将来も健康な状態を維持できるよう、一緒に取り組んでいくことを大切にしています。
情報があふれる今、患者さんに正しい情報を伝えるために意識していることは何でしょうか?

【宗紀先生】今はインターネットなどで、患者さん自身がさまざまな情報を調べられます。しかし、デメリットまで十分に書かれていなかったり、情報自体が間違っていたりすることも少なくありません。「知らなくてできない」「知っていてやらない」のでは、結果が同じでもプロセスはまったく異なります。だからこそ診療では、誤った情報によって患者さんが後悔することのないよう、治療の良い面だけでなく注意点までお伝えしています。必要な情報をきちんと共有し、患者さんと同じ方向を向いて治療を進めることを意識していますね。
5年先、10年先を見据え、口腔の健康を支えていく
治療だけでなく、予防やメンテナンスも重視されているのですね。

【宗紀先生】来院された時よりも良い状態で、笑顔になって帰っていただけるよう意識しています。また、治療して終わりではなく、その後に同じ問題を繰り返さないことが大切です。特に歯周病は、一度失われた組織が元に戻るわけではありませんから、治療後も歯科医院とお付き合いしながら良い状態を維持していく必要があります。そのためにも定期検診やクリーニング、毎日のケアが重要です。一方的にやらせるのではなく、患者さん自身が「やらなければ」と思えるよう、動機づけることも大切にしていますね。
【司院長】歯周病も「自分には関係ない」と思っている方が多いですが、そうではありません。状態やリスクをきちんと伝えて、理解してもらうことも私たちの仕事だと思っています。こちらが無理に通わせるのではなく、患者さん自身が必要性を理解して定期的に来てもらえるのが一番ですね。
今後の展望について教えてください。
【司院長】もう77歳ですから、いつまで現役で続けられるかは考えます。ただ、長年診てきた患者さんから「続けてよ」と言っていただくこともあり、健康で、患者さんにご迷惑をかけずに診療できるのであれば、一生続けたいという気持ちはあります。歯科医師という仕事は、私にとってライフワークです。患者さんとのコミュニケーションも大切にしながら、元気なうちは診療を続けていきたいですね。
【宗紀先生】司院長の体が動く限りは、しっかりと最後まで診療を続けてもらいたいと思っています。歯科医師という仕事は司院長にとって生きがいであり、人生そのものでもありますから。僕自身もまだまだ勉強中なので、父の診療を支えながら、新しい知識や技術を学び、自分自身も成長していきたいです。
最後に、読者へメッセージをお願いします。

【司院長】口の中で気になっていることや心配なことがあれば、痛くなる前に、まず相談に来ていただければと思います。何でも相談に乗りますので、一度いらしてみてください。
【宗紀先生】「少し話を聞いてみようかな」というくらいの軽い気持ちで来てもらえればと思います。必要であれば大学病院など専門のところをご紹介することもできます。「受診のハードルが低い歯科医院」ですので、気負わずいらしてくださいね。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/46万2000円~

