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堤 康一朗 院長の独自取材記事

堤耳鼻咽喉科医院

(中野区/中野坂上駅)

最終更新日:2020/04/01

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「堤耳鼻咽喉科医院」は都営地下鉄大江戸線、東京メトロ丸ノ内線の中野坂上駅から徒歩3分、路地からも大きな看板が見える分かりやすい場所にある。院長の堤 康一朗先生が、2013年5月から医院を引き継ぎ診療にあたっている。聖マリアンナ医科大学卒業後、カナダ、アメリカに渡り臨床トレーニングと研究活動を続けた堤先生。先代の急逝にともない院長に就任した現在では、専門的な知識に加えて、地域住民のささやかな不安にも親身になって相談に乗っている。めまいやわずかな風邪の症状でもしっかりと向き合うその姿勢が、50年を超える歴史を持つ医院と患者たちを支えているのだろう。医師になるにあたり影響を受けたという先代への想いから、地域を支えていく治療スタンスまで余すところなく話を伺った。
(取材日2014年10月15日)

風邪を引いたら耳鼻咽喉科で治療を

医院のHPに、耳鼻科とはいわゆる「かぜ」を診るところと書かれていますね。

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はい。耳鼻咽喉科ではいわゆる「かぜ」を診ます。「かぜ」の症状というと、お腹が痛いなどもありますけれども、体の上のほうに症状が出ることが多いです。くしゃみ、鼻づまり、喉の痛みや咳などです。内科の先生の治療とちょっと違うのは、それらの症状に対して局所治療をしますので、吸入や薬を喉に塗ったり点鼻薬を使ったりすることで、気になる症状がすぐ楽になるところがいいのかなと思います。他には、やはりアレルギー性鼻炎の患者さんが多いですね。また、めまい、顔面神経麻痺、耳下腺とか顎下腺という唾を出すところが腫れてしまったという主訴もあります。

医院がある中野坂上の土地柄を教えてください。

子どもの頃から同じ場所、医院の裏の自宅に住んでいます。ここは昔は映画の「三丁目の夕日」のような場所でしたね。地面はもちろん土でしたし、大通りには路面電車が走っていました。医院はその頃からあって、当時からずっと三世代にわたり通っている患者さんもいます。商店街と住宅地が混在しているイメージで、僕が通っていた桃園小学校・中野区立第十中学校(現在校医をしています)の同級生達の両親の職業が大変バラエティーに富んでいた印象があります。また、以前に携帯電話のCMで中野坂上が取り上げられたことがあったそうで、そこから急に人気が出たとも聞きました。

どのような患者さんが多くいらっしゃいますか?

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赤ちゃんからご高齢の方までいらっしゃいます。疾患として多いのはやはり”アレルギー性鼻炎”の患者さんでしょう。赤ちゃんは「鼻水がたくさんでてきた」や「機嫌が悪くて熱があるから心配だ=中耳炎ではないのか?」などの症状で連れてこられることが多いですね。あとは耳垢を取ってほしいという場合もあります。高齢の方の場合はいわゆる「かぜを引いて」くる方がほとんどです。年齢的に特徴があるのはめまいや耳が聞こえないという主訴でしょうか。補聴器がほしいという相談の場合には、聴力検査をして補聴器屋さんを紹介します。また、嗄声=声が枯れた、を主訴に来院する方も多く、直接声帯の状態をお見せして説明すると大変納得していただけます。

スタンダードなことを、毎日スタンダードに診る

先生の得意な治療分野と治療の際に心がけていることを教えてください。

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患者さんの全体像的を把握して診ることが大切だと思っています。30年間大学におり、その頃には免疫の研究をしていましたので得意分野と言えるかもしれません。患者さんに接する時には、1:医学的知識は必要だがクリエイティブである必要はなく、スタンダードなことを、毎日スタンダードにできるように、2:上から目線で物事を伝えないように気さくな感じになるように、の2点を常に心がけています。父からもそこが長所だと言われていたのですが、患者さんからは話しやすいと言われます。説明を理解していただくのが難しい時には、絵を描いてお話するようにしています。

治療されてきた中で、印象に残っているできごとはありますか?

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外国籍の方で、このあたりで食事をしていたら魚の骨が喉に刺さったと、駆け込んできた方がいました。骨を抜いてあげたら、帰国してからレターがきて感謝の気持ちを伝えていただき嬉しかったです。他には特定の子ではないのですけれど、子どもたちが外で僕を見かけて「先生〜!」と声をかけてくれるときは嬉しいですね。診察中はマスクとメガネをしているので、大人の方は外で会っても気づかないことも多いのですが、子どもはなぜかすぐにわかる場合が多いです。大人が見ている外観だけじゃなくて、雰囲気や声で感じているのかもしれないですね。

父の姿勢を継承し、地域に根ざした診療を続ける

医師になろうと思ったきっかけはありますか。

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これという大きなきっかけはありません。医師になろうと思ったのは父がいたからだと思います。「医者になれ」とは言われなかったですが……。実際に耳鼻咽喉科を選んだのは卒業間際のことで、やはり継承開業への道のりを予想してのことです。ただ、昨年医院を継ぐことになったのは本当に予想だにしない急なことでした。というのも、父は亡くなるその日まで、元気に診療していましたから。休診日の前日で、「明日は休診でうれしいなあ。ひと風呂浴びてくる」と言ったのが最後の言葉でした。父がこのように急逝・他界したのが4月であり、僕はそのとき既にスケジュールの決まっていた大学授業や手術の予定を放り投げる形となるため非常に迷いもあったのですが、結論として皆様に大変ご迷惑をおかけしてこの医院を継承しました。ご迷惑をおかけした皆様にはとても感謝しております。

影響を受けた先生がいましたら教えてください。

やはり父の影響は大きいですね。とても優しい、仏様のような人でした。説明の仕方も全てが 優しかったです。診療中に怒っているところは一度も見たことがない位……。子どもの頃から、僕も怒られた記憶がありません。その分、母は厳しかったですが。患者さんに対しては、父と同じように接する様にしています。もう少し若い頃だったら感情的になるシーンもあったかもしれないですが、僕も60歳近いベテランなので、年齢的に少し余裕が出てきたのかもしれないですね。先輩から言われた、「医師の機嫌がいいことが、患者側の自分は受け入れられているという気持ちにつながる」という言葉も印象に残っています。初対面の患者さんと話すときなどには必ず思い出すようにしています。

お休みの日はどのようにリフレッシュされていますか?

スポーツ全般が観るのもやるのも好きでほとんど体を動かしてリフレッシュしています。特にサッカーは大好きで大学サッカーの監督をやり、東京都のシニアサッカーリーグに参加しています。サーフィンも大好きで海にもよく行きます。水泳も自転車も好きなのでトライアスロンレースにも参加して楽しんでいます。また、継承開業してから周囲の勧めもありゴルフを始めて1年ほどたちましたが、ヘタッピイの割にはハマってしまっており、他の好きなことを(時間的にも)圧迫して困って(?)います。

最後に地域の方に向け、メッセージをお願いします。

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今後も地域に根ざして、今まで通りに診療を続けてゆきたいと思っています。これまで続いてきたことを維持していくことが大事なことです。また、アレルギー性鼻炎の治療として、舌下免疫療法や鼻粘膜焼却術などを開始していく予定です。アレルギー性鼻炎の疑いのある患者さんには、抗原(アレルギーの原因物質)検索のための血液検査がお勧めです。アレルギー性疾患治療の基本は、”己を知って自分をコントロールする”することなのでぜひこの検査は受けていただきたいです。

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