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池田 美智子 院長の独自取材記事

メディカルコート池田耳鼻咽喉科

(中野区/東中野駅)

最終更新日:2019/08/28

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東中野駅から線路に沿って中野方面へ歩いて数分、静かな住宅街を抜けたメディカルコートタカダの2階にある「メディカルコート池田耳鼻咽喉科」。天然木の腰板とアイボリーの壁が印象的な待合室には、絵本がたくさん用意され大人も子どももゆったりとくつろげる雰囲気だ。常時2診体制で診療に取り組み、声がれや補聴器相談といった専門的な分野もカバーしている同院の院長を務めるのは池田美智子先生。子ども患者に対しては、褒めながら育てることを視野に入れた診療スタイルをとっている。地域の患者のため、次世代を担う女性医師たちのため保育園も運営する池田院長に、いつも前向きな姿勢で地域医療に取り組む原動力や、患者への思いをたっぷり語ってもらった。
(取材日2016年11月21日)

「人の役に立ちたい」という思いが医師としての原動力

まずは開業されたきっかけを教えていただけますか?

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私は慶応義塾大学を卒業した後に、国立東京第二病院(現・国立病院機構東京医療センター)の耳鼻科で勤務しておりました。ある時、皮膚科の女医さんを診察する機会があり、その先生から旦那さまがこちらのビルのオーナーをしていて、新しくメディカルコートを建てるのに、そこへ開業する耳鼻科の医師を探しているというお話をいただいたんです。私も20年近く国立病院で勤務医をしていたので、年齢や体力的な問題から、そろそろ開業も検討していた頃だったので「私でよろしければ」とお受けして、1993年に当院を開業させていただきました。

実際に開業してみていかがでしたか?

勤務医時代は日々の診療に追われ、病気を診ることはできても、病人を診ることはできず、病気の背景に何があるのか把握できませんでした。短いスパンで患者さんを診ているので、その後どうなったかわからないというのが心苦しかったです。ところが開業してからは、患者さん一人ひとりの病気になった経緯や背景もじっくり診られますし、地域の方々のお役に立ててると実感できるのがうれしいです。開業から23年がたつので、開業当時は乳児だった子が親になってお子さんを連れてきてくれる姿を見ると、感慨深いものがありますね。

先生ご自身が医師として、患者さんと接する意義はなんでしょうか?

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その患者さんが悩んでいる病気を治す、相談に乗って解決してあげるというのが私が考える医師の意義で、世の中の役に立ちたいという気持ちで日々の仕事に臨んでいます。私がこのように思えるようになったのは、私の父と恩師のおかげです。私の父も耳鼻科の開業医でしたが、それだけではなく母校の理事として発展に貢献したり、医師会のために尽力しておりました。また勤務医時代の恩師も10年、20年先を見据えて新しい診療科目をつくるような素晴らしい方だったので、そんなふたりの姿を真近で見ていたのが大きいですね。いつも心がけているのは、誠実な姿勢で丁寧に患者さんの話を聞き、正確な診断を下すこと。当院で対応できない疾患の場合は、信頼の置ける医師を紹介する体制を整えているので、安心して来ていただければと思います。

専門性の高い声がれ治療や補聴器相談にも取り組む

声がれや補聴器など、珍しい専門外来もされているのですね。

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はい、副院長が担当しています。まず声がれ専門の外来は、声を使う職業の方などに向けた外来です。声帯の微細な病変を観察できる「喉頭ストロボスコピー」を導入して、声帯ポリープやがんの早期発見にも取り組んでおります。次に補聴器の外来についてですが、補聴器は街の眼鏡屋さんや補聴器屋さんでも売っていますが、本来は医師が関わったほうがよいと思っています。診療では、まず医師がどういうときに使いたいのかをお聞きし、診察をして、総合的な観点から適正と考える補聴器を補聴器屋さんと相談して選びます。その補聴器を2週間ぐらい貸し出しをして、ご自宅で実際に使っていただき、自分に合った補聴器かどうかを確認してもらいます。

レーザー治療も行っているとのことですが、やはり花粉症の方が多く受けられるのですか?

そうですね、花粉症の症状が始まる2月の前には治療を終わらせておくとよいので、大体年末ぐらいから患者さんが増えます。レーザー治療の効果は人によって違いますが、治療自体は10分ぐらいで、麻酔などの処置も含めても1時間ぐらいです。手術後、傷が治るまで1週間ぐらい鼻をかむことができなくなりますが、痛みなどはありません。病院からもらった薬を飲んでも症状がつらい方や、シーズン中に複数回の通院ができなかったり、薬を飲むのはどうしても嫌だったり、妊婦さんや妊娠を考えている方は、レーザー治療がいいと思います。

昨年ウェブ予約システムを導入したと伺いました。

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はい、クリニックの順番待ちの時間を少しでも短くしたいと思い、再診時よりウェブ予約ができるシステムを導入しました。わざわざ院内でお待ちいただく必要がないので、患者さんたちにご好評いただいております。ただ、IDが必要となるので、初診時はご利用いただくことができません。また、ご高齢の方などインターネットを使わない方への配慮として、診療開始30分はウェブ予約できないようにしています。 ご注意いただきたいですね。

女性医師のための保育園運営や子どもへの対応にも愛が

クリニック以外に保育園も運営されているそうですね。

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新宿で女性医師のみを対象とした保育園を運営しております。以前、当院に女性医師がお子さんの診察で連れきたときの大変そうな姿を見て、働く女性医師の環境が昔とちっとも変わってないことに気づいたんです。それから後輩たちのために自分にできることはなんだろうと思って、立ち上げたのがこの保育園です。女性医師が医学関係の大学を卒業して子どもを産む頃は、医師としても基礎を築く大事な時期です。この基盤がうまくできないと医師として力不足になりますし、子育てと仕事の両立ができないと、医療の現場は医師不足にもなります。ですので、医療の現場を取り巻く環境も改善され、すべてが上手に回る幸せな時代が来れたら良いと思っておりますし、そのために自分ができることをしっかりやっていけたらと思っております。

これまで印象的だった出来事はありますか?

当院には3分の2くらいの割合でお子さん患者がいらっしゃいますが、頑張ったことを褒めたり、できなかったことを励まして次に頑張ろうと伝えるように心がけております。以前、それがお子さんの自信につながったようで、病院に行った後から、保育園などでも自信に満ちた行動をするようになったと、お母さんに喜ばれたことがあります。例えば、病院を怖がって診察が難しいお子さんでも、しっかりと向き合って褒めることで変わってきます。あとはそのお子さんごとに必要な治療があるので、お母さん方にもわかっていただけるように丁寧にご説明しています。当院に通うことで、成長するお子さんが多いというのは幸せなことですね。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

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病気には急性病気や慢性病気、すぐに治るものと治りにくいものがあります。なので診療後すぐに症状が改善されないからと言って不満をもらすのではなく、まずは医師の言うことをしっかり守ることが大切です。決められた期間に、処方された薬を指示どおりに服用して、例えば禁酒・禁煙・適度な運動など生活面で気を付けるべきことがあれば、それもきちんと取り入れましょう。それをやった上で改善されないという場合は、再診や別な病院を選ぶことも良いと思います。まずは初めの診察時に、気になることはしっかり聞いて、伝えて、医師とたくさんお話をしてみてくださいね。

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