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窪田 麻子 院長の独自取材記事

メディカルコート池田耳鼻咽喉科

(中野区/東中野駅)

最終更新日:2024/03/18

窪田麻子院長 メディカルコート池田耳鼻咽喉科 main

東中野の医療ビル2階にある「メディカルコート池田耳鼻咽喉科」は、1993年に開業したクリニック。木目調の落ち着いた雰囲気の院内は、子ども連れはもちろん、さまざまな年代がゆったりできる空間が整っている。2009年から副院長として勤務し、2023年11月に母親である先代院長から2代目に就任したのが窪田麻子先生だ。患者の病気に真摯に向き合い、信頼されるクリニックをめざし、日々の診療にあたっている。花粉症や通年アレルギーに対するレーザー治療や舌下免疫療法、補聴器相談にも力を入れている。「専門医療を提供すると同時に、気軽な相談先としての役割も果たしていきたい」という力強い言葉には、迷いがない。そんな窪田先生に院長就任のきっかけや地域医療への思いについて聞いた。

(取材日2023年12月12日)

アレルギー患者に、レーザー治療や舌下免疫療法を提供

2023年11月に院長に就任された経緯をお聞かせください。

窪田麻子院長 メディカルコート池田耳鼻咽喉科1

当院を開業し、30年間院長を務めていた母に代わり、2009年から副院長だった私が引き継ぐことになりました。娘が今年から小学校に上がり、1日フルタイムで働けるようになったことが大きなきっかけです。私は大学病院や地域の中核病院で約14年間耳鼻咽喉科診療に携わり、研鑽を積んできました。その後当院でも長年にわたり副院長として患者さんと向き合ってまいりましたので、今までの経験を生かして、ソフト面でもハード面でもさらにより良いクリニックにしたいという思いがあります。院長として患者さんの健康を支える重責と同時に、やりがいも感じています。ご希望の患者さんは完全予約制で先代院長が対応しますのでご相談ください。

どのような患者さんが来院されますか?

新生児からご高齢の方まで、幅広い世代の方がいらっしゃいます。今年で開院30年近くたちますので、親・子・孫の3代で通ってくださる患者さんもいらっしゃいます。最近は、東中野エリアに新しいマンションなども多く建つようになり20~30代の若い世代の方もよく見えますね。症状は、鼻水、のどの痛み、咳などの風邪症状・各種の感染症・耳鼻咽喉科ならでは病気である副鼻腔炎、中耳炎、めまいや難聴などさまざまです。補聴器選びのご相談も目立ちます。補聴器を購入する場合は、補聴器に精通した医師が作成した診療情報提供書を提出すると医療費控除の対象となりますのでぜひご相談ください。

花粉症や通年性アレルギーの治療では、レーザー治療や舌下免疫療法を選択できると伺いました。

窪田麻子院長 メディカルコート池田耳鼻咽喉科2

基本的な薬物療法の他に、多彩な選択肢があることは当院の大きな強みです。レーザー治療は、アレルギー抗原に反応を起こす鼻粘膜に、炭酸ガスレーザーを照射して症状の緩和を図ります。出血が少なく、小学校高学年から実施可能で、医療保険が適用されます。処方薬を飲んでも症状のつらい方、妊婦さんや授乳中で薬の服用を避けたい方などにお勧めです。個人差はありますが、約3年は効果の持続が期待できます。レーザー治療に対応するクリニックは多くないので、他院からのご紹介でいらっしゃる方もいます。完全予約制ですので事前にご相談ください。また、数年前から舌下免疫療法にも対応しています。服用期間が4~5年程度かかる一方、根治がめざせる治療なのでお子さんをはじめ若い世代の方に向いています。事前に丁寧にご説明し、納得いただいてから治療を始めます。なおスギ花粉でお悩みの方は、いずれの方法も適切な治療時期があるため、ご注意ください。

患者の話を傾聴し、本当に必要な検査や治療へつなげる

診療する上で大切にしていることを教えてください。

窪田麻子院長 メディカルコート池田耳鼻咽喉科3

先代院長は、誠実に患者さんと向き合い診療にあたっていました。患者さんの生活習慣なども詳しく聞き、注意すべきところは「直したほうが良いですね」としっかりと伝える姿勢を見るたびに、「病気を治してあげたい」という一途な気持ちが伝わってきたのです。私も先代院長を見習い、患者さんのお話を傾聴する姿勢を大切にしています。患者さんが来院する目的は、もちろん病気を治すことです。患者さん一人ひとりの診療に対する希望やその目的をきちんと把握して、適切に診断し本当に必要な医療につなげることを心がけています。すべての患者さんに対し、なぜ検査や薬が必要なのかをきちんとご説明して、納得していただいてから治療に入れるようにしています。

患者さんは小さなお子さんも多いです。親御さんにとって子育て中の院長の存在は心強いのでは?

私自身が母親となったことで、来院されるお母さんたちの気持ちがわかるようになりました。医師である私ですら、わが子がたびたび鼻血を出すと、焦ったり心配になったりします。ですから、診察室でお子さんの症状の動画を見せてくれたり、一生懸命訴えたりするお母さんたちの気持ちをきちんと受け止めた上で、適切な治療法をご提案するようにしています。咳や鼻血が出たときのセルフケアのアドバイスなども加えて、少しでも不安を取り除き安心していただける対応を心がけています。

患者さんへの対応で、スタッフに呼びかけていることはありますか?

窪田麻子院長 メディカルコート池田耳鼻咽喉科4

日頃から、「自分が受診したとき、されてうれしい接し方や行動をしてほしい」と伝えています。その気持ちがあれば、毎日の業務で慌ただしい中でも流れ作業にはせず、一人ひとりの患者さんと丁寧に向き合うことができるからです。たいていの患者さんは緊張しているので、スタッフは、やわらかい雰囲気で声かけしたり接したりするように心がけています。また、子どもに慣れているスタッフも多いので、接するときはしゃがんで目線を合わせ、診察を怖がるお子さんには、「頑張ろうね」「大丈夫だよ」といった声かけも忘れません。お母さんは、安心してお子さんを連れていらしてください。

些細な不安にも真摯に対応するホームドクターをめざす

ウェブ予約やオンライン診療など、スムーズな受診のために工夫をされているそうですね。

窪田麻子院長 メディカルコート池田耳鼻咽喉科5

ウェブ予約は、順番を先着順にする予約システムです。順番待ちの時間短縮を目的に、再診時より活用できます。患者さんに院内でお待ちいただく必要がなく、インフルエンザなど感染症の予防対策にも有用です。「待ち時間」「待ち人数」がインターネット上で確認できるので、自分の順番が近づいたら待合室へ来ていただくという流れです。またご高齢の方やインターネットを使わない方への配慮として、診療開始から30分間はウェブ予約ができない枠になっています。そのほか受診しやすい環境づくりの一環として、オンライン診療を行っています。スマートフォンのビデオ通話で診療が可能です。アレルギー性鼻炎や耳鳴りといった慢性疾患が対象で、処方箋はご希望の薬局へ送るので、直接そこで薬を受け取れます。オンライン診療は、忙しいビジネスパーソンの皆さんにご活用いただけたらと思います。

ところで、お休みの日にはどのようにリフレッシュをされているのですか?

特別なことはしていなくて、娘と普通に過ごすだけでリフレッシュできます。いつも帰宅するのが遅いので、娘と一緒に過ごす時間は大切なひとときです。どこかへ遠出するということはあまりなく、近所の公園や買い物へ行くだけで楽しいですね。あとは、少し手間をかけた料理を作って、夫と3人で家族だんらんの夕食を食べている時が、ホッと和む時間です。そのほか自分1人の時間があれば、マッサージへ行くこともあります。

最後に読者へメッセージをお願いします。

窪田麻子院長 メディカルコート池田耳鼻咽喉科6

地元で通いやすいクリニックと思っていただけるように、環境づくりにも配慮しています。安心して通院していただくため感染症対策も怠りません。空気清浄機を設置し、換気や消毒などをスタッフ全員で徹底しています。また今後は、電子マネーで決済できるシステム導入やSNSでのクリニックからの情報発信などハード面での充実も考えています。さらに当院で対応できない疾患は、大学病院や近隣の中核病院など信頼関係のある病院や医師へご紹介する体制を整えています。精度の高い診療はもちろん、治療を続けやすい仕組みも整えて、「何かあったら池田耳鼻咽喉科で診てもらえば大丈夫」と頼りにしてもらえる存在でありたいと思っています。先代からその思いは変わらず、患者さんにとってのホームドクターになれたらうれしいです。些細な不安であってもしっかり対応して、安心して帰っていただけるように力を尽くします。

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