全国のドクター9,072人の想いを取材
クリニック・病院 159,053件の情報を掲載(2024年3月01日現在)

  1. TOP
  2. 東京都
  3. 台東区
  4. 浅草駅
  5. 東京トータルライフクリニック
  6. 病院内で受けていたような治療が自宅でも可能に進化する在宅医療

病院内で受けていたような治療が自宅でも可能に
進化する在宅医療

東京トータルライフクリニック

(台東区/浅草駅)

最終更新日:2023/10/19

東京トータルライフクリニック 病院内で受けていたような治療が自宅でも可能に 進化する在宅医療 東京トータルライフクリニック 病院内で受けていたような治療が自宅でも可能に 進化する在宅医療
  • 保険診療

自宅にいながら医師の治療を受けられる在宅医療は、高齢化する社会の中でニーズが高まっている分野だ。しかし、当事者にならないと利用方法さえ不明という人も多いだろう。医療機関とのファーストコンタクトはどう取ればいいのか、どのような患者が利用でき、どんな治療や検査が受けられるのか。外来診療に加え、文京区・台東区をはじめ周辺地域を対象に在宅医療を行う「東京トータルライフクリニック」で在宅部門の代表を務める長屋直樹副院長と、同院の看護師であり、同法人の訪問看護ステーションの所長も担う江川恵子さんにそれらの疑問をぶつけてみた。基本となる利用方法から、訪問診療のキーパーソンと言えるケアマネジャーについても、同院の特徴とあわせてじっくり教えてもらった。

(取材日2022年9月2日)

医師や看護師、ケアマネジャー、介護スタッフがSNSで密に連携。孤独な介護にさせない在宅医療の仕組み

Q在宅医療はどのような人が対象になりますか?
A
東京トータルライフクリニック 在宅部門の代表を務める長屋副院長。患者や家族に常に寄り添う

▲在宅部門の代表を務める長屋副院長。患者や家族に常に寄り添う

【長屋先生】在宅医療のうち、予定を決めて定期的な診療をする「訪問診療」の対象は、基本的には比較的重い病を抱え、通院できなくなった患者さんです。外来診療で通院日を決めて受診するように、ご自宅に決まった日に伺います。多い病気としてはがん、脳卒中をはじめとする脳血管障害や、心不全、神経難病、高齢に伴う整形外科的な疾患で歩けない方などが挙げられます。高齢の方が多いですが、がんなどの場合20~40代くらいの若い方にも行っています。今は新型コロナウイルスの流行もあって、病院で家族に囲まれて最期を迎えるハードルは高くなっています。そういった中で在宅医療は、最期は家族に見守られたいという方に必要な医療です。

Qどんな診療を受けられるのでしょうか?
A
東京トータルライフクリニック ポータブルタイプの機器を用いて自宅で診療を行う

▲ポータブルタイプの機器を用いて自宅で診療を行う

【長屋先生】在宅医療というと一昔前は諦めの医療というイメージがあり、積極的な治療はできないのではと思われる方もいるのですが、医療の進歩とともに在宅医療も進化しています。病院で受けるような治療のほとんどが提供可能です。人工呼吸器、酸素吸入器、中心静脈栄養といわれる栄養点滴、胃から栄養を入れる胃ろうの管理、医療用麻薬による疼痛緩和や、採血、尿検査、腹部超音波検査などの検査にも対応します。ただ大きな機械を使うCTやエックス線検査は病院やクリニックで受けていただく必要がありますので、その際はご家族の方に付き添っていただきます。病院とも連携しながら、それぞれの患者さんに必要とされる医療を提供します。

Qこちらの在宅医療の特徴を教えてください。
A
東京トータルライフクリニック 看護師の江川恵子さん。患者とは家族のような関係で接している

▲看護師の江川恵子さん。患者とは家族のような関係で接している

【長屋先生】専門分野を持つ4人の医師が、お互いを補い合いながら治療を進めています。私は外科出身でがんの方を多く診てきました。医療依存度の高い患者さんも引き受け、諦めない在宅医療を提供するために訪問看護師、介護スタッフとの連携も欠かせません。調整役となるケアマネジャーに情報を集約し、スムーズな連携をめざしています。 【江川さん】訪問看護師はドクターの指示を患者さん、ヘルパーさんにつなぐ役割を担っていて、医療用のSNSを積極的に活用しています。特に当院は医師もこのSNSを密に利用していることが特徴です。ご家族も参加されるSNSで、長屋先生は質問にはいの一番で返信するようにしているんですよ。

Q訪問診療はどのように利用するのでしょうか?
A
東京トータルライフクリニック 各専門分野が集まり、一つのチームとして在宅医療を提供していく

▲各専門分野が集まり、一つのチームとして在宅医療を提供していく

【長屋先生】さまざまなケースがありますが、入院をしていて自宅に帰ることになった時、病院に在籍するメディカルソーシャルワーカーが、ケアマネジャー、訪問看護、訪問介護、訪問診療などの中から必要な部分を患者さんにつなぎます。その他、地域包括支援センターや、すでに関わっているケアマネジャーが、患者さんの状態から訪問診療を紹介することも。 【江川さん】最近はご家族がホームページなどを見て、近くの事業所に直接連絡することもあります。ただ、何を聞けばいいかすらわからない方も多いようでしたので、当院と同法人の訪問看護ステーションでは在宅相談窓口を設けて、ケアマネジャーと気軽に話せる場所も開放しました。

Q患者の家族が知っておくべきことはありますか?
A
東京トータルライフクリニック 不安なことがあったら専門家に相談を

▲不安なことがあったら専門家に相談を

【長屋先生】在宅になると家族だけで診なければならないと思う方もいますが、そうではありません。ケアマネジャーや訪問看護師、ヘルパー、そして医師がいます。リハビリなど、さまざまなサービスもあります。どれを利用できるかは専門家でないとわかりにくいため、気軽にご相談ください。 【江川さん】訪問看護師は要支援の段階から、患者さんと関わります。当院は担当制ですので、家族のような関係でお一人お一人と長く向き合います。そんな中で、まだ一人で頑張るべきか、どこに申請したらいいのか、介護の入口を迷う方も多いと感じています。地域のケアマネジャーをはじめとしたわれわれ専門職を相談役として使っていただきたいです。

ドクターからのメッセージ

長屋 直樹副院長

現在、在宅医療を行う医師は増えていますので、ホームページなどでも在宅医療を提供するクリニックを見つけやすいと思います。お電話でまずは相談されてみるといいでしょう。訪問診療を受ける上では、ご自身の最期を預け得る、波長の合うドクターを見つけていただきたいです。都内にはたくさんの医師がいますので、波長が合わなければ遠慮なく言ったほうがいいでしょう。訪問診療を行う医師とは長い付き合いになることも多いです。当院にも20年近く利用されている100歳を超える方がいます。訪問看護師、ケアマネジャーと連携して、今後も患者さんとそのご家族が望む医療を提供できるよう努めていきます。

Access