子どもも大人も全然治らないニキビ
幅広い観点で原因にアプローチ
サンシャイン山口クリニック
(豊島区/東池袋駅)
最終更新日:2023/06/14
- 自由診療
「青春のシンボル」とも呼ばれるニキビは、思春期の若者にはありふれた病態だ。しかし、中には大人になってからも再発を繰り返したり、炎症が全身に及ぶ難治性のニキビに悩まされるケースもある。「進学や就職など、ニキビは人生のターニングポイントで環境の変化によって悪化することも多く、見た目を気にされる方も少なくありません」と話すのは、東池袋の「サンシャイン山口クリニック」で長年難治性ニキビへのアプローチに取り組んでいる田口享子院長。ニキビの基礎知識とともに、栄養や消化の観点も欠かせないというニキビへのアプローチについて、詳しく解説してもらった。
(取材日2023年5月13日)
目次
繰り返す難治性ニキビには、一人ひとりの状態に合わせ、体の内側からもアプローチする視点が大切
- Qニキビの種類について教えてください。
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A
尋常性ざ瘡(ニキビ)は毛穴に皮脂がたまることにより起こる病気です。皮脂は毛穴の奥にある皮脂腺から分泌されますが、正常な排出が滞ると毛穴内にたまり「コメド」という毛穴詰まりの状態になってしまいます。この状態を一般に「白ニキビ」と呼び、表面が酸化して黒ずんだものを「黒ニキビ」と呼ぶこともあります。皮脂がたまるとこれを好物とするアクネ菌の繁殖が始まり、赤く炎症を起こしてしまいます。これが「赤ニキビ」と呼ばれる状態です。さらに炎症が進むと毛穴から周囲の組織にまで炎症が広がり、黄色い膿を持った「化膿ニキビ」となります。これらの状態が再発を繰り返し、全身にも広がるような状態が「難治性ニキビ」です。
- Qニキビはどのような人にできやすいですか?
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A
ホルモンバランスが崩れがちな思春期にニキビができやすいことはよく知られていますが、大人になってからもニキビに悩む方は少なくありません。進学や就職など、生活の変化をきっかけにニキビが悪化するケースも多く、人生のターニングポイントを迎えるタイミングで悩みが深まることもよくあります。新しい環境に入る際には、特に見た目が気になりがちですが、そうしたタイミングにニキビの状態を悪化させてしまい、悩んでしまう人が多いのです。また、「ニキビは顔にできるもの」との思い込みもあるようですが、背中や胸、首、肩など全身に及ぶケースもあります。
- Q市販薬ではなくクリニックで治療するメリットは何ですか?
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A
ニキビの市販薬は外用薬が中心であり、角質をやわらかくすることで毛穴の詰まりの改善を図ったり、炎症を抑えたりする作用が期待できます。しかし、広く市販されるものであるため多くのケースを対象とした平均的な処方となっており、自己判断で使用しても望む結果につながらないこともあります。生活の乱れや栄養状態、消化機能など、全身との関わりの中でニキビを捉え、トータルにアプローチすることも当院のニキビ治療の特徴です。一人ひとりの症状に合わせ、採血データも確認しながら、アダパレンなどの薬を調整します。個々に合わせて副作用にも配慮しながら薬剤を選択することができるのです。
- Q内科も標榜する貴院を受診するメリットとは?
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A
当院は採血や尿検査、便検査、唾液検査などから分子レベルで身体の状態を評価して、栄養不足によるニキビの悪化なのか、消化吸収機能が悪く身体に影響がいくつか出ている中でニキビもその一つであるのか、腸内環境が悪くてホルモンバランスが崩れている状態でニキビが悪化しているのかなどの原因を調べて、その人に合った治療を決めています。
- Q栄養についてのアドバイスをしていただけるのですね。
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A
分子栄養学を学んだ管理栄養士が在籍しており、血液検査から見えてくる栄養状態に基づき、一人ひとりのライフスタイルに合わせて、現実的で継続可能な食の選び方や工夫などのアドバイスを行っています。患者さんが、身体の仕組みに興味を持ち、「やってみよう」と意識を変えられるような内容も時に織り交ぜながら行っています。
自由診療費用の目安
自由診療とはニキビ治療/1900円~(別途、平日は初診料7000円、再診料3500円、土曜は初診料8000円、再診料4000円)