複数診療科・医師が連携
適切な医療へ導く「総合的な診療」とは
友成第二医院
(文京区/護国寺駅)
最終更新日:2026/04/23
- 保険診療
医療の専門分化が進むほど、体調不良の入り口で「どこを受診すれば良いのか」がかえって難しくなる。だからこそ、症状を切り分ける前にまず全体像を整理し、必要な検査や適切な診療につなげる最初の受け皿が、これまで以上に求められている。「友成第二医院」では、内科に加え整形外科・リハビリテーション科を掲げ、循環器内科や消化器を担う医師も診療に加わる体制で、複数の症状が同時に気になる場面でも相談を受け止め、診断を組み立てていく。生活習慣病と痛み・凝りなど日常の不調を一つの流れで捉え、必要な検査や治療へつなぐ「総合的な診療」とは何か。その考え方と実際の診療の組み立て方について、鈴木一平院長に聞いた。
(取材日2026年2月24日)
目次
複数診の療科・専門の医師が連携し、適切な医療を提供する。高度医療への橋渡しも担う「総合的な診療」とは
- Q複数の診療科を持つクリニックならではの強みを教えてください。
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A
▲地域の相談を受け止める落ち着いた外観
医療が進歩して病気の原因や治療が細かくわかってきた一方で、ちょっとした不調の段階では「最初に何科へ行けば良いのか」が判断しづらいことがあります。そうしたときに、まずは広く受け止められる体制があると、受診の心理的な負担を下げ、相談のきっかけをつくりやすいと思っています。当院は内科に加えて整形外科・リハビリテーション科を標榜し、循環器内科や消化器を専門とする医師も診療に入っていますので、症状の性質や経過に応じて院内で適切な視点を確保しやすいのが特徴です。当院で対応できる範囲は当院で完結させ、より精密な検査や専門的な治療が必要な場合には、地域の高度医療機関と連携して無理なく次のステップにつなげます。
- Q複数の診療科を持つクリニックならではの強みを教えてください。
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A
▲総合診療で地域を支える鈴木院長
まずは患者さんが困っている症状を丁寧に伺い、「一番の不安は何か」「どこが生活に支障になっているのか」を整理します。胸痛としびれ、胃腸の不調と腰痛など、別々の症状に見えても背景に同じ原因が潜んでいることもありますので、総合診療を専門とする立場として「一つの問題として考えられないか」という視点も持ちながら診察していきます。その一方で、複数の疾患が隠れていないかも同時に考えます。診療科が分かれてしまうと見つけづらいつながりも意識しながら、必要な検査や対応を判断することが大切だと思っています。必要に応じて院内の専門医師の協力を得て、当院でできる範囲で進めるのか、早めに紹介を行うのかを決めていきます。
- Q専門分野の異なる医師同士は、どのように連携していますか?
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A
▲丁寧な説明で不安に寄り添う診療姿勢が印象的
情報が行き違わないように共有の土台を整えることを大切にしています。受診内容は電子カルテに記録し、誰が診ても経過が把握できるようにした上で、必要があれば個別に確認し合います。また、診療の中で判断に迷う点や注意点がある場合には、医師同士で直接コミュニケーションを取り、考え方をすり合わせます。患者さんにとっては、担当医が変わっても話が途切れにくいことが安心につながると考えています。症状によっては循環器や消化器の医師に引き継いで診ることもありますし、女性特有の症状やおなかの不調など、相談のしやすさを重視したい場合には女性医師の受診をご案内するなど、状況に応じて診療を行っています。
- Q大きな病院にはない、クリニックならではの強みはありますか?
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A
▲幅広い世代が安心して過ごせる空間
クリニックの利点は、日常の不調を相談しやすい距離感にあると思います。大きな病院は高度な検査や治療が可能な一方で、受診には紹介状が必要なこともあり、最初の一歩のハードルが高い場合があります。もちろん、クリニックでは当日に結果が出ない検査があったり、CT・MRIなどが必要な場合は他の医療機関へ依頼したりする必要があります。だからこそ、当院で完結できる部分は丁寧に担い、精密検査や専門治療が必要なときは適切に紹介する、という役割分担が重要になります。当院のある文京区は大学病院など大規模医療機関が多く、特色も多様ですので、患者さんの希望も踏まえながら連携先を選び、スムーズにつなげるよう心がけています。
- Qこうした診療方針に至った背景を教えてください。
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A
▲複数症状を総合的に見立てる診療を提供
前院長の友成正紀先生は、この地域で長く、疾患や診療科にとらわれず幅広い相談を受け止めてこられました。総合診療・救急を専門とする私はその姿勢に強く共感し、現在もさらなる環境整備を進めています。病院勤務時代は、外来で診た方が通院困難になれば在宅へ切り替え、在宅で急変すれば救急へつなぎ、入院後に回復してまた自宅へ戻る流れに関わってきました。そうした経験を通じて、症状を個別に見るのではなく経過を一連の流れとして捉え、「その人にとって今必要な医療は何か」を考える重要性を実感してきました。複数の症状を一つの流れの中で見立て、必要な検査や治療へつなげていく今の考え方は、その積み重ねの延長にあります。

