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福本 千枝子 院長、福本 葵 先生の独自取材記事

福本歯科医院

(文京区/江戸川橋駅)

最終更新日:2019/08/28

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東京メトロ有楽町線の江戸川橋駅から徒歩約1分、閑静な街並みの一角にある「福本歯科医院」、2019年に開業10年を迎える。マンションの1階にある入口には花々が飾られ、百合の花をモチーフにしたステンドグラスが印象的な居心地の良い院内だ。明るい笑顔と屈託のない人柄で、地域からの信頼も厚い福本千枝子院長は、歯周病治療を中心に、口腔管理に注力するベテラン歯科医師。1年前からは、福本院長の娘であり矯正歯科が専門の福本葵先生が診療に加わり、さらに診療の幅が広がった。祖父の代から100年続く歯科医師の家系を引き継ぎ、患者に寄り添う診療に尽力する福本院長。その温かな医療への向き合い方をさらなる未来へとつなげる葵先生。2人の専門を生かした同院ならではの歯科診療について話を聞いた。
(取材日2019年4月9日)

矯正治療の分野が加わり、より幅広くなった診療内容

開業から10年と伺っています。開業までの経緯を教えていただけますか?

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【福本院長】私は、祖父も父も歯科医師という家に育った3代目ということもあり、家庭で歯科の話を聞いているうちに、自然と歯科医師をめざしていました。東京歯科大学では保存科に在籍し、人の歯がなくなることに強い危機感を抱いたことから、歯周病や虫歯の根管治療など歯を残すための分野を学んできました。卒業後は、実家の歯科医院で診療を行いながら、報道健保組合という健康保険組合の歯科診療所で、働き盛りの方の口腔管理に20年以上従事。ここ江戸川橋で長年開業していた義父が、このマンションに移転した後、2009年に当院を引き継ぎました。1年ほど前から、大学病院で矯正を専門に勤務している娘も診療に加わってくれています。

葵先生のご専門である矯正治療は、同院でどのような形で生かされているのですか?

【葵先生】現在は、矯正を専門としていくつかの歯科医院で矯正治療を行う傍ら、大学では教育に携わっているため、当院では月に1度のペースで診療を行っています。虫歯や歯周病など、母が専門としているのはマイナスのお口の状態をゼロにもっていくジャンルですが、矯正治療はゼロを100に上げていくようなジャンルなので、口腔管理とは共通点がなさそうに思えますが、マイナー・トゥース・ムーブメント、略してMTMと呼ばれる部分矯正では、タッグを組んで診療させていただいています。大学病院では、全顎的な矯正だけでなく、歯周病が専門の先生から「ここをオペしたいから、この歯の重なりを取ってほしい」とか、「1点だけ当たる部分をなくしたい」といった依頼も受けます。当院でも母と双方が関わって取り組む治療を増やしていきたいですね。

どのような患者さんが多く訪れますか?

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【福本院長】ずっと長く通っていただいている患者さんが多いものですから、年齢層としては高齢の方が中心です。独居の方や有病者も増えていますね。独居の高齢の方に関しては、会話の機会が少なくなる場合が多いので、ちょっとしたよろず相談事であったり、誰かとお話をしたいときに立ち寄れる場でありたいと思っています。歯科医師には守秘義務がありますから、いろいろなことをお話しいただいていますね。スタッフは年齢が若いですから、自分の孫と話すような楽しみもあると思いますし、健康管理という意味もあります。夫は病院で筋ジストロフィーなど神経筋疾患の方をはじめとする有病者の歯科治療をしているため、有病者の歯科診療に関する相談をすることもありますし、娘との矯正治療と歯周病治療のコラボレーション、私自身のメディカルネットワークも駆使して、小さい規模ではありますがチーム医療の一端を担うような気持ちで診療に取り組んでいます。

親子間でもそれぞれが一人の専門家として意見交換

葵先生が歯科医師を選ばれたのもやはりご家庭の環境が大きかったのですか?

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【葵先生】父と母が治療する姿を見ていて、自分は歯医者になるんだなと思っていました。先日も、自分が幼稚園生の時に描いた「将来なりたいお仕事」という絵に、歯医者さんを描いていたのを見たときは、自分でもびっくりしましたね(笑)。小学生の頃に自分の歯並びが気になり始め、口を隠して話していた時期がありました。両親に矯正治療をお願いしたところ、難症例だったため治療期間は長引きましたが、矯正の先生の治療する姿やきれいに並んだ歯を見て、矯正に取り組みたいと思いました。父は口腔外科で、母は入れ歯や虫歯など口腔の管理が専門ですので、自分は親とは別の分野に進むことで、当院において新しい治療の幅が広がると考えたのもこの道を選んだ理由の一つです。

福本院長のおっしゃっていたチーム医療の幅がさらに広がりましたね。

【福本院長】いわゆる難症例や診断が難しいケース、治療方針の立案が難しい患者さんを3人がそれぞれの職場で担当することがあるのですが、そういう時に親子間ではありますが、一人の歯科医師という立場で症例検討会を行うこともあります。それぞれの専門分野が違うので、専門的な見解や娘からのフレッシュな意見も聞けますね。私どもの年齢になりますと、年長者のプライドもあって、年下の先生からの意見や新しい知識を教えてもらうことが難しくなることもあります。でも、それはとても大事なことだと思っているので、症例検討会ではいろいろなことを教えてもらっていますね。
【葵先生】大学勤務では、保険適用の子どもの矯正治療に携わることが多いので、そういった治療法の情報を当院で共有することもあります。そういう意味では、お子さんからお年寄りまで診られる歯科医院になったかなと思います。

診療の際、大事にしていることは何でしょう?

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【福本院長】患者さんの利益を第一に、自分の力を過信せず医療連携を行うことです。歯周病治療においては、患者さんのライフスタイルに合わせたホームケアの方法まで助言しています。歯周病は感染症なので、大切なのは自分に合った歯ブラシを使ってきちんと細菌を除去することです。歯科診療には守りと攻めがありますが、歯周病の治療に関しては、その守りと攻めのバランスがとても大切です。だからこそ診断の時にしっかりとヒアリングをして、この方の守りと攻めのバランスはどういうものなのかを生活状況やお仕事のタイミングなど見ながら決めていかなくてはいけないと思っています。

4代続く歯科医院の人的ネットワークを患者に還元

印象深い患者さんとのエピソードはありますか?

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【福本院長】それまで在宅で歯科治療を受けていたという90歳の患者さんが、ご近所からの紹介で当院にいらしたことがあります。最初は車いすで来院されていたのですが、治療を進めるうちにだんだんと体調も改善につながってきて、その次からはカートを押して歩いて来院されるようになったんですね。通院の度にすてきな指輪を身につけて来られて、見せてくれるようになりました。口元がきれいになり、機能面も改善に結びつくと、外へ出ようとか、おしゃれをしようとかいう気持ちを取り戻すことができるんですね。体の機能を口腔から改善していくことに、少しでも加担できたと思えた時が、歯科医師になって良かったと思える瞬間です。

葵先生が、福本院長から引き継いでいきたいことは何でしょう?

【葵先生】初めて当院で診療したときはまだ祖父も診療の現場におり、私の治療を隣で見てくれていました。治療する私の様子を見て、祖父が「葵が治療している」と言って、とても感動してくれたんですね。それが本当にうれしくて、頑張ってきて良かったなと感無量でした。母から代替わりをする日が来ても、「千枝子先生の娘さん、しっかり意思を継いでいるな」と思ってもらえるようにしたいですし、祖父や父、母とジャンルは違いますが、福本歯科医院の歴史は守っていきたいと思っています。

最後に今後の展望をお願いします。

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【福本院長】私の夢は一人の患者さんが困っているときに、スペシャリストが一堂に会して協力し合う、ここをそういう場にしたいということです。一つの病院の中でも、耳鼻科へ行ってください、次は眼科へ行ってくださいと言われるよりも、同じ診察室で「ここに内科のドクターが来ますよ」という形で診療を受けるほうが良いじゃないですか。当院は、4代目の娘で100年続く歯科医院になりますが、この100年で培ってきた人的ネットワークを皆さんにしっかりと還元していきたいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント/33万円~、MTM(部分矯正)/15万円~

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