歯内療法の専門家が自費診療で行う
再発させない治療
代官山デンタルサロン
(渋谷区/代官山駅)
最終更新日:2021/10/12
- 自由診療
「代官山デンタルサロン」の大森さゆり先生が歯内療法に特化した診療を始めたのは2018年6月のこと。アメリカで行われている歯内療法を知る機会があり、日本で行われている治療との違いに驚き、自分でもアメリカの歯内療法の勉強を始めたのだそう。力をつけるうちに、高い専門性をもって診療にあたりたい気持ちが芽生え、自費診療で行うスタイルをとることにしたのだとか。一人の患者の治療にかける時間は1時間半。マイクロスコープを駆使し、丁寧で精密な治療に努める。さゆり先生の行っている歯内療法について、従来の治療との違いやメリットなどを聞いた。
(取材日2020年1月15日)
目次
歯根の治療に特化した歯内療法の専門家が再発しない治療に努める。時間をかけて精密に治療を進める
- Q歯内療法とはどういった治療ですか。
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A
歯内療法はいわゆる歯の根っこの治療、根管治療ともいわれているものです。虫歯の菌が歯の中にまで入り込み感染して炎症を起こし、痛みが出たり、神経が死んだり、根の先に病気ができたりしたのを治療します。原因はすべて菌なので、基本的には歯の中に入ってしまった菌を減らし、外に出していきます。菌を外に出す治療中にまた感染しないよう、使う器具の滅菌は欠かせません。滅菌した器具を用い、お口の中に新たに菌を入れないよう治療する歯にはラバーダムというゴムのカバーをして治療します。根っこの中は人それぞれで非常に複雑なので、マイクロスコープという歯科用顕微鏡を用いて1回に1時間半ほど、2~3回かけて治療していきます。
- Q歯内療法のメリットはどこにあるのでしょうか。
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A
歯を残していけることでしょうか。もし根っこが病気になっても治療しないで放置しておけば、抜歯になってしまうかもしれません。きちんと治療をすることでご自身の歯を抜かずに維持していける可能性ができることが一番のメリットです。きちんとした治療という点が大事で、しっかり治さなければ、何度も治療を繰り返すことになります。そうするとどんどん歯を削ることで歯は割れやすくなり、最終的に割れた歯は抜くことになってしまうのです。できるだけ歯を削らず、歯の量を保存しながら治療していく点もポイントですね。もちろん削ることが必要な場合もありますが、最小限に留めて大きく穴を開けるようなことはしないようにします。
- Qこちらでの歯内療法の特徴を教えてください。
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A
私は歯内療法のみを行う歯内療法の専門家です。専門性をもつ歯科医師が診査・診断し、こういう治療ができますとお伝えすることができるのが特徴でしょうか。コンサルテーションの時間も十分とっています。歯内療法では、その神経が生きているのか死んでいるのか、あるいは神経を残せるのか取らなければならないのかなど、その境に適切に診断をつけていくのが難しく、もしそこを間違えると、いつまでも治らないということになってしまうこともあります。歯内療法をするときは、歯内療法のみを行う専門家を選ぶのも一つの方法かもしれませんね。
- Qどういった流れで治療は進められますか。
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A
初回のコンサルテーションには、できればかかりつけの先生からの紹介状をお持ちください。「こういう経緯で今こういった状態だ」というお手紙をもとに、こちらでもまず診査します。神経が生きているのか死んでいるのかなど定められた診査項目に沿って確認し、レントゲン検査なども行います。そうした上で診断をつけ、患者さんに現状はこうで、それに対してこういう治療が必要だとご説明し、それに伴う時間や費用についてもお話します。そこで改めて治療の予約を入れていただくことになります。もし根の中の治療だけで終わらない場合は数ヵ月後に外科的な治療をするところまで調整し、治療後は2年間フォローアップしています。
- Qどういった患者さんがおいでになっていますか。
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A
かかりつけの先生が一度治療に着手されたけれど、痛みや腫れが引かない、膿が止まらないなど治りが悪いのでとご依頼をいただくケースが多いですね。私は、歯根の疾患は専門家が保険診療の制限なく自由診療で治療を行うことで、治る可能性も広がると考えています。例えば保険診療では1回の治療に1時間半かけるのは難しいでしょう。治療を受けた患者さんは口をそろえて「こういう治療があるとは知らなかった」「もっと早く知っていれば歯を抜かずに済んだのに」とおっしゃってくださいます。自分が勉強してきたことで患者さんに喜んでいただけるのはうれしいですし、やりがいを感じています。
自由診療費用の目安
自由診療とは歯内療法/コンサルテーション:1万円、治療:5万円~ ※税抜き
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マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。