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西谷 全弘 院長の独自取材記事

にしや耳鼻咽喉科クリニック

(港区/品川駅)

最終更新日:2021/10/12

西谷全弘院長 にしや耳鼻咽喉科クリニック main

JR山手線品川駅から徒歩7分。オフィスビル街に2003年に開院した「にしや耳鼻咽喉科クリニック」は、患者の約80%が近隣オフィスに勤務する、ビジネスパーソンが多いというクリニックだ。東京労災病院にて耳鼻咽喉科部長を務めた西谷全弘院長は、鼻や喉の不調など日常的なトラブルから、内視鏡手術や鼻アレルギーのレーザー手術まで、オールラウンドに対応するドクター。とても穏やかな語り口調の西谷院長だが、プライベートではカイトサーフィンやスノーボードで体を鍛えているという“根っからの体育会系”だという。そんな西谷先生に、現代人に増えている耳鼻咽喉科トラブルの注意点や専門ジャンル、開院に至るまでの経緯など、多彩な話を聞いた。

(取材日2019年9月26日)

喉の痛みや鼻づまりから日帰り手術まで、幅広く対応

まずは先生のご経歴や専門ジャンルを教えてください。

西谷全弘院長 にしや耳鼻咽喉科クリニック1

順天堂大学医学部卒業後、同大学病院の外科にて研修を行いました。研修終了後、順天堂大学耳鼻咽喉科学教室に入局しました。学生時代は「耳鼻科は耳・鼻・喉を診るだけ」と思っていたのですが、医師になってみると耳鼻咽喉科は上顎・舌・咽頭・喉頭・唾液腺・甲状腺などの頭頸部腫瘍を扱っており、また私の父親が耳鼻科の医師だったこともあり研修医の最後に、耳鼻咽喉科に入局する決断をしました。私は頭頸部腫瘍関係の論文で学位をとり、専門を頭頸部腫瘍としたので開業直前まで勤務していた東京労災病院では耳鼻咽喉科部長を務め、長時間に及ぶ大きな手術を多数経験しました。午前中に手術を始めて夜中に終わるというようなこともたまにありました。その頃からの経験を生かし、当院でも内視鏡下副鼻腔手術、鼻アレルギーの粘膜焼灼手術や局麻下の小手術などにも対応しています。

最近増えている症例はありますか?

耳、鼻、喉の症状そしてめまいなど、当院に来院する患者さんの症状は多岐にわたりますが、最近増えていると感じるのは咳の患者さんでしょうか。咳といっても原因はいろいろあり、最近特に多いと思うのは咳喘息です。きちんと耳鼻科で治療を受けていただければ適した処置ができますので、悩んでいる方には早めに来院していただきたいですね。また、アレルギー性鼻炎や花粉症のご相談も多く、当院ではアルゴンプラズマ凝固装置を取り入れております。

耳鼻科系のがん予防のためにはどんなことが必要ですか?

西谷全弘院長 にしや耳鼻咽喉科クリニック2

がん患者さんの数は、徐々にですが年々増えている気がします。通常の人間ドックだと耳鼻科系検査はオプションになってしまいますが、耳鼻科系のがんは自覚症状がありますので、早期の発見と治療は可能です。例えば、喉頭がんは声帯周辺に腫瘍ができるので、早期に声がれが出現することが多いです。風邪や声の使いすぎでもないのに、声がかれてなかなか治らなければ耳鼻科に行こうと思いますよね。決して見つかりにくいものではありませんから、来院していただくことで発見につながります。心配な方は、定期的に検査を受けてみてください。また舌、上顎、咽喉頭がんなど、ほとんどの頭頸部がんはタバコが原因の一つと言ってもいいと思っています。予防は何と言っても禁煙でしょう。

忙しいビジネスパーソンを支えるクリニック

先生がこの場所に開院することになったきっかけを教えてください。

西谷全弘院長 にしや耳鼻咽喉科クリニック3

当院の下の階に整形外科があるのですが、実はそこをやっているのが私の大学生時代のアイスホッケー部の後輩なのです。「先輩もここで一緒に開業しましょうよ」と誘われたのがきっかけです。当時勤務していた病院でがん患者さんのフォローアップなどもしていましたので、患者さんとの付き合いは深いほうでした。患者さんとの間に信頼関係を築けているという自信はあったので、きっと開業しても患者さんは私のところに来てくれるのではないかと期待していました。そんな私の願いどおり、開院から約16年間多くの患者さんが来院してくださっています。花粉症シーズンは特に忙しく、診察時、患者さんへの説明でしゃべりすぎて顎関節症になったほどです(笑)。それでも、信頼して通ってくれている患者さんのために頑張ろうと思うと苦にはなりません。

こちらにはどんな患者さんが多く来院なさいますか?

品川のオフィスビル街というロケーションですから、圧倒的にビジネスパーソンが多いですね。会社からのアクセスも良いので、仕事の合間に気軽に来ることもできますから。ただし、近くにマンションもできているので、小さなお子さんのいるファミリーも来院なさいます。どんな患者さんに対しても共通して心がけているのは、丁寧に説明して治療内容や症状を理解していただくことです。患者さんにお話を聞くと、「あまりドクターが話をしてくれなかった」という方が非常に多いと感じています。きちんと話をしてコミュニケーションをとることが、治療の質や効果につながると考えています。

ウェブでの予約システムも使いやすいと好評だそうですね。

西谷全弘院長 にしや耳鼻咽喉科クリニック4

当院は忙しいビジネスパーソンの患者さんが多いので、待ち時間を削減できるように順番取りのウェブ予約システムを導入しました。当院のホームページまたは携帯からシステムにアクセスするとその方の診察時刻が出ます。先に受診した患者さんの治療内容によって診察時刻は変化しますが、現在待っている人数や残りの待ち時間そして変化した診察時刻を院外からでも簡単に確認できるようになっています。ただし午前午後の診療開始直後15分間だけはウェブ予約を受けつけず、直接来院の患者さんを優先しています。インターネットを使用していないためウェブ受付ができないという高齢の患者さんもいらっしゃいますから、そういった方々に対する配慮です。

健康の秘訣は休日のカイトサーフィンやスノーボード

スキューバダイビングのダイバーの相談にも乗られているそうですね。

西谷全弘院長 にしや耳鼻咽喉科クリニック5

スキューバダイビングでは潜水中や水から出た後など、ダイバーは耳鼻科系のトラブルが多いんですよ。生まれつき耳管が狭くて耳抜きがうまくできない人がいますが、無理をすると中耳炎になったり、鼓膜が破けて出血することもあります。私自身もダイビングをするので、そういった症状にも、専門的な知識と自分の経験から親切丁寧に対応させていただきます。

とても健康的に日焼けなさっていますが、スポーツがお好きだそうですね。

小さい頃からスポーツが大好きで、今でも春夏秋はカイトサーフィン、冬はスノーボードと“横乗り系”のスポーツを楽しんでいます。カイトサーフィン歴は10年以上ですが、その前にはウィンドサーフィンを20年以上続けていました。スノーボード歴は、もう20年以上になりますね。ほとんどのスキー場で禁止されていた頃からやっています。昔は競技スキーやアイスホッケーもしていたんですよ。私がアイスホッケーを始めた大学時代は、ちょうどスケートリンクが品川にもありました。卒業後の試合で膝の大きなケガをしたことがきっかけでアイスホッケーはやめてしまいましたが、それ以外のスポーツは懲りずに続けています。

読者にメッセージをお願いします。

西谷全弘院長 にしや耳鼻咽喉科クリニック6

喉が痛かったり鼻がぐずぐずしたりすると、「風邪かもしれない」と思って内科に行く方が多いと思いますが、そんなときは耳鼻科にも来院いただければと思います。耳鼻科では風邪なのか、炎症なのか、アレルギーなのかなどさまざまな要素から判断し、それに合わせて薬を処方します。鼻や喉のトラブルは安易に風邪と決めつけず、なるべく早く耳鼻科を受診してくださいね。当院では一人ひとりの患者さんとのお付き合いを大切にしており、前に私が手術をした患者さんが何人か今でも当院に通ってくださっています。私が「もう通院しなくても大丈夫ですよ」と言っても、「先生の顔が見たいから来るよ」と言ってくださるのです。これからも皆さんと長いお付き合いができるように、患者さんを大切にした治療を続けていきたいと思います。

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