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胸やけやみぞおちの痛みに要注意
逆流性食道炎の早期発見を

アルト新橋胃腸肛門内視鏡クリニック

(港区/新橋駅)

最終更新日:2024/11/05

アルト新橋胃腸肛門内視鏡クリニック 胸やけやみぞおちの痛みに要注意   逆流性食道炎の早期発見を アルト新橋胃腸肛門内視鏡クリニック 胸やけやみぞおちの痛みに要注意   逆流性食道炎の早期発見を
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最近、胸やけする、みぞおちが痛い、吐き気がするなどと感じている人も多いかもしれない。そんな症状があると、胃潰瘍や胃がんかもと心配してしまうが、実は逆流性食道炎である場合も考えられる。逆流性食道炎は食道炎の中でも比較的多い疾患だ。いつもおなかがパンパンになるまで食べる、帰るのが遅くて飲食した後にすぐに寝るなどといった生活習慣のある人は特に要注意だ。そのまま放置しておくとバレット食道がんに進行してしまう恐れもあるため、早期発見・早期治療が重要だ。逆流性食道炎の症状や検査、治療法などについて「アルト新橋胃腸肛門内視鏡クリニック」の望月暁理事長に聞いた。

(取材日2024年9月27日)

生活習慣が引き起こす胃酸の逆流。進行すると食道がんのリスクも

Q逆流性食道炎とはどのような病気ですか。
A
アルト新橋胃腸肛門内視鏡クリニック 放置してしまうとバレット食道がんを発症するリスクもあるという

▲放置してしまうとバレット食道がんを発症するリスクもあるという

胃酸や胃の中のものが食道へ逆流して食道の粘膜に炎症を起こす病気です。主な症状は、胸やけや吐き気、みぞおちの痛み、喉のつかえ、苦味や酸っぱいものが上がってくる呑酸などです。原因の一つは食べすぎや早食いなどによる胃の内圧の上昇です。食べた直後は胃の内圧が高いですから、すぐ横になったりすると逆流しやすくなります。肥満やベルトの締めつけなども腹圧が高くなって逆流の原因となります。また、加齢に伴って食道と胃をつなぐ下部食道括約筋が緩んだり、食道の蠕動運動が弱くなることでも引き起こされます。

Qみぞおちが痛くなるのはなぜですか。
A
アルト新橋胃腸肛門内視鏡クリニック 生活習慣が影響して生じる逆流性食道炎

▲生活習慣が影響して生じる逆流性食道炎

胃には粘液があり胃酸から胃の粘膜を守っていますが、食道にはそのような粘膜を守る仕組みがなく胃酸に強くありません。そのため胃酸が食道の粘膜に触れると、傷ができ炎症が起きてただれた状態になります。そこにさらに刺激が加わることでその刺激が痛みとなって感じます。また、食道に潰瘍ができている場合や、けいれんが起きている場合なども痛みが出ます。みぞおちや胸の痛みを感じたら早めに受診してその原因を探ることが重要です。

Q逆流性食道炎はどんな人がなりやすいですか。
A
アルト新橋胃腸肛門内視鏡クリニック 早めに受診して、健康を維持してほしいと語る

▲早めに受診して、健康を維持してほしいと語る

いつもおなかいっぱい食べる人や早食いの人、脂っこいものや刺激の強いもの、甘いものをよく食べる人、アルコールをよく飲む人、夜遅くに食べてすぐ寝る人、寝る時に右を下にしている人などです。また、内臓脂肪の多い人や衣服でおなかを締めつけることの多い人。さらに庭仕事などで長時間前かがみの姿勢を取っている人などです。胸のつかえ感が強い、何か引っかかる感じがとれない、胸やけや呑酸が1日中続くなどという場合、食道がんの可能性も考えられますので早めに受診して検査を受けるようにしてください。

Q受診せずに放置するとどうなりますか。
A
アルト新橋胃腸肛門内視鏡クリニック 先進のAI内視鏡システムで精密な検査を受けられる

▲先進のAI内視鏡システムで精密な検査を受けられる

逆流性胃腸炎を放置して食道の粘膜の炎症が長く続くと、食道がんに進行する場合もあります。また、睡眠障害が起きることもあります。胸やけが強く気持ちが悪い、喉が痛いなどの理由で寝られない、夜中に目が覚めてしまうなどの理由から熟睡できず、睡眠の質が低下してしまうのです。そのような場合、肩枕で上半身を少し高くして寝る方法もありますが、肩枕の姿勢では寝られない人もいるでしょう。すぐには医療機関を受診できない時は、ヨーグルトや牛乳などの乳製品を取ることで、一時的な胃酸中和により症状が改善されるので、試してみることをお勧めしています。

Q逆流性食道炎の検査と治療法について教えてください。
A
アルト新橋胃腸肛門内視鏡クリニック パンフレットを用いてわかりやすい説明を心がける

▲パンフレットを用いてわかりやすい説明を心がける

検査は内視鏡を使って食道の炎症の状態や胃と食道をつなぐ下部食道括約筋の緩みなどを確認します。検査の結果、胃酸の逆流はあるけれど粘膜には炎症が起きていない非びらん性食道炎がわかるケースもあります。逆流性食道炎と診断されたら、まず初めに生活習慣の改善として食事は腹八分目、夜食は少なめに、高脂肪食や甘いもの、刺激物、アルコールを控えるといったことです。薬は胃酸の分泌を抑制するための薬が主で、それで改善しない場合は胃腸の蠕動を促進を図る薬、粘膜保護剤や漢方薬などを使う場合もありますが、生活習慣の改善がやはり重要です。生活習慣の改善で逆流を抑えるよう促し、薬で刺激を抑えるよう図る2本立てで治療します。

ドクターからのメッセージ

望月 暁理事長

逆流性食道炎は比較的メジャーな疾患で、本人は逆流性食道炎だと思っていても、内視鏡検査をしたら食道がんや食道アカラシアなど他の疾患が見つかるケースもあります。食道アカラシアは、逆流性食道炎とは逆に下部食道括約筋が緩まず食べ物が食道に滞留してしまう疾患です。ですので、何か症状があればまずは内視鏡検査を受けていただきたいですね。食道がんや胃がんなど腫瘍の疾患は何か症状が出た段階では遅いですから、できるだけ早めに受診して検査を受けるようにしてください。当院では、苦痛に配慮したオーダーメイドの内視鏡検査を行っていますので、安心してご相談ください。

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