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坪本 貴司 院長の独自取材記事

アルト新橋胃腸肛門クリニック

(港区/新橋駅)

最終更新日:2019/08/28

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JR各線の新橋駅・日比谷口を出てすぐ、外堀通り沿い交差点の角に構えるビルの4階「アルト新橋胃腸肛門クリニック」を訪ねた。待合室はすっきりと整頓されており気持ちの良い空間となっている。このクリニックで院長を務めるのは、肛門疾患の日帰り手術や大腸内視鏡検査、胃内視鏡検査について豊富な経験を有する坪本貴司先生。「足を運びづらい診療科だからこそ、細心の注意と配慮をする」、「患者と医師が対等な関係を築くことで良い医療を提供できる」という医療に対する熱く真摯な姿勢が患者の信頼を得ており、都内のみならず関東一円から患者が来院するのも納得だ。インタビューでは診療時の心がけや今後の展望など、じっくりと語ってもらった。
(取材日2016年6月10日)

経験豊富な医師が痔の日帰り手術と大腸カメラを行う

痔の日帰り手術や内視鏡検査に特化したクリニックだそうですね。

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はい。このクリニックは、大腸肛門科の専門診療を行ってきた辻仲病院の分院です。辻仲病院は、痔の手術、胃・大腸内視鏡検査では、日本屈指の件数を誇る病院です。私自身、辻仲病院で長年勤務し、数多くの手術を担当してきました。このクリニックでは、入院を必要としない程度の症状の患者さんを中心に、日帰りでの手術を行っています。また、重症の患者さんは本院に入院して手術することもできます。手術も大切ですが、手術後の傷の管理もしっかりと行い、治癒後もトラブルの少ないお尻になるように診療しています。ビジネス街にあるクリニックなので、サラリーマンの患者さんが多く来られるほか、電車の便利が良いので、千葉県や神奈川県、北関東など、かなり広い範囲からも来ていただいています。

本院では1年間で2万件の内視鏡検査を行っているとのことですが、こちらのクリニックでも受けられますか?

もちろんできます。当院での大腸内視鏡検査の特長は、あまりつらい思いをすることなく、楽に受けられることです。鎮静剤を適切に用いて、負担の少ない、やさしい検査を心がけています。大腸内視鏡検査は医師の技量も求められますが、辻仲病院で豊富な経験を積んできた中でも選りすぐりのベテラン級の医師のみが当院で検査を行いますので、安心して受けていただけると思います。大腸内視鏡検査は医師によって方法が異なりますが、当院では、無送気軸保持短縮法で行います。患者さんにとっては痛みが少なく、とても楽な検査です。他院で痛みが強く、検査不能な患者さんを当院にご紹介いただくこともあり、同業の先生方からも信頼を得ています。

診療の際、心がけていることはありますか?

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このクリニックは胃、大腸そして肛門が専門であり、とてもデリケートなところを診療しますので、他の診療科よりさらに細心の注意を払うべきだと考えています。実際に、大腸内視鏡検査でつらい思いをした方や、お尻を診せるのは恥ずかしいと思っている方は多いので、患者さんが不安に感じることがないよう、声のかけ方や診察の進め方に、常に配慮しながら診療にあたっています。また、患者さんへのわかりやすい説明という観点から、デジタル肛門鏡というお尻の中を見るカメラを導入しています。これにより、モニターを患者さんと見ながら、説明することができます。医師と患者さんが同じ映像を見て、お尻の状況を把握できるので、とても有用です。患者さんもご自身の病状が理解でき、大きな納得感につながっています。

患者と医師が対等な関係を築くことが大切

診療方針についてお聞かせください。

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患者さんの話をとにかく聞くことです。お尻を患って来院する人は、どんな診察をされるかわからず、不安を感じています。そこで、診察室に入ってもらったら、不安なことや心配なことを全部吐き出してもらえるよう、聞くことに徹します。大切なのは、医師として知識や技術にこだわるだけでなく、しっかりと心を通わせること。治療は患者と医師が一緒にやっていくものです。どちらかが上で、どちらかが下ということはありません。私と患者さんとの間にあるのは命です。私たちは人の命について話しているのです。そのどちらかが「お医者さま」や「患者さま」であってはいけません。互いに敬意を払い、私は医師としてダメなことはダメだと言いますし、患者さんも医師に対して、ムリなことはムリだと言うべきだと考えています。対等の関係でないと、良い診察、良い治療になりませんし、結果的に患者さんにとって、良い医療を提供したとは言えないと思います。

患者さんと医師との関係について、なぜ、そのように考えるようになったのですか?

患者さんと医師は、病気に向かって一緒に頑張る同志、戦友だと思っています。そうすると当然、上も下もないし、ちょっとでも良い結果が出たら一緒に喜びたいし、ちょっと悪くなったら一緒に悩みたい。過去、胃がんや大腸がんの治療も数多く行ってきましたが、患者さんが残念ながらお亡くなりになるようなことがあれば、できるだけ最期のお看取りは自分でさせていただくことにしています。お看取りは一緒に戦ってきた戦友への最後のはなむけだと思っています。おこがましいことかもしれないけれど、最後まで頑張って生き抜いた一人の人の人生の最期を、しっかり責任を持って見送ってあげたいと思うのです。さまざまな患者さんとの出会いや心のつながりの中で、私に命を預けてくれた多くの患者さんたちがそのように自分を育ててくれたのだと思います。

医師をめざしたきっかけについて、お聞かせください。

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私の父は、奈良で産婦人科のクリニックを開業していました。医師は父親1人だけの小さなクリニックでしたが、産院が地域に1つしかないため、とても忙しかったです。夜、そろそろ寝ようかという時間に電話が鳴って、夜通しで分娩室で働くこともあったので、家族旅行も行ったことがありません。今思えば、いつお産が始まるかわからないので、父はきっと気が休まらなかっただろうと思います。私はそういう環境の中で育ったため、それが当たり前だと思って育ちましたし、医師は患者さんのために人生をかけて働く、大変だけどやりがいのある仕事だと感じ、いつしか私も同じ道をめざしていたように思います。

少しでも通いやすい気軽なクリニックにしていきたい

これまでどのような経験してきたのですか?

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専門を消化器外科と大腸肛門外科として、多くの胃がん、大腸がんを腹腔鏡手術で治療し、肛門疾患の治療についても多くの経験を積みました。特に単孔式腹腔鏡手術という手術については、患者さんの負担を軽減するために、率先して取り組みました。本院での診療では、たくさんの症例を経験することができたので、オリジナルの手術を自分で研究、考察して学会で発表もしました。日頃から私の中にある思いとして、人と同じことをしていてはダメだという考えがあります。みんなができることはきちんとできるということを前提として、さらにそこにプラスアルファ、人とは違う自分だけの技や工夫を日々考え続ける、その飽くなき研鑚が外科医を育てるものだと思っています。

学生時代に打ち込んだことはありますか?

学生時代は部活三昧で、中学高校はブラスバンド部でアルトサックスを担当しました。コンクールに出た際に良い評価をもらい、一時期はプロのジャズマンになろうと思ったこともありました。ただ、立ち止まって考えてみたら、音楽で飯を食うことは難しいことだとわかります。音楽はある人が良いと思っても、みんなが良いと評価してくれるものではありません。音楽の世界で勝負する前に、誰の目で見てもはっきりと公平な競争で結果が出る勉強で1番を取れないとものにならないと思ったので、まずは勉強を頑張るようにしました。結局は医師になりましたが、手術においての技術や見極めなどは、自分のセンスが頼りです。センスの見せ場という意味ではサックスと似ているように思いますね。技術を研鑚し、高めていく経験は、今に生きている部分があったと感じます。

今後の展望についてお聞かせください。

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今まで取り組んできた肛門疾患の日帰り手術や大腸内視鏡検査、胃内視鏡検査について、これからも力を入れて診療を行っていくことに変わりはありません。ただ、待ち時間が長くなっているので、質を保ちつつ1日の件数を増やし、少しでも解消できるように努めたいです。お尻に悩みや不安がある方が、少しでも通いやすいクリニックにしていきたいです。

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