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藤野 能成 副院長の独自取材記事

乃木坂歯科クリニック

(港区/乃木坂駅)

最終更新日:2026/07/24

藤野能成副院長 乃木坂歯科クリニック main

乃木坂駅から徒歩3分の場所にある「乃木坂歯科クリニック」は、1973年の開業以来、地域に根差した診療を続けてきた歯科医院だ。2010年から副院長を務める藤野能成先生は、歯科口腔外科で培った経験を生かし、一般歯科からインプラント治療、口腔がん検診、粘膜疾患の相談まで幅広く対応している。近年は診療の質を保つだけでなく、スタッフが力を発揮しやすい体制づくりにも注力。患者と医療者が同じ方向を向いて口の健康に取り組む診療をめざす藤野副院長に、現在のクリニックの取り組みや今後の展望を聞いた。

(取材日2026年5月20日)

口腔の問題をともに考え、ともに立ち向かう

クリニックの特色を教えてください。

藤野能成副院長 乃木坂歯科クリニック1

当院は1973年に父が開業し、長くこの地域で診療を続けてきた歯科医院です。開業当時から時を重ねて親子2世代で通ってくださる方や、乃木坂という土地柄、近隣にお住まいの方とオフィスワーカーの方が半々といった印象ですね。診療では、虫歯や歯周病の治療、定期的なクリーニング、インプラント治療、口腔がん検診など幅広く対応しており、「以前の歯科医院でこう言われたがどう思うか」とセカンドオピニオンを求めて来院される方もいらっしゃいます。地域の身近な歯科医院として、現在の質の高い診療を実直に維持していくことが当院の役割です。痛みなどのトラブルがなくても予防目的で足を運べる、気軽に口の健康を相談できる場所でありたいと願っています。

診療で大切にしていることを教えてください。

常に「丁寧に真心を込めて」患者さんに向き合う姿勢を心がけています。私の好きな言葉は「至誠(しせい)天に通ず」なのですが、患者さんが抱えている不安やご希望が正しく把握できなければ、治療の方向性にズレが生じてしまいます。そのため当院では、初診で1時間、その後も毎回30分は時間を確保し、診療スペースに机と椅子を横並びに配置して、フラットな雰囲気の中で一緒に治療方針を練るスタイルを取り入れています。「患者さんと私がお互いに協力し、病気へともに向かっていく」。そうした決意を、横にすると「互」という字にも見える「N」を用いた当院のロゴマークに込めました。医学的な限界点と「ここまで治療したい」という思いの意思疎通を丁寧に行うことで、同じ治療内容でも納得感は大きく変わると考えています。

衛生管理や院内環境で、現在も大切にしていることはありますか。

藤野能成副院長 乃木坂歯科クリニック2

自分が患者さんの立場になった時、「この環境なら心から安心できる」と思える視点を基準にしています。ハンドピースを患者さんごとに滅菌し、ディスポーザブル用品を使用するのはもちろん、ヨーロッパ基準であるクラスBの滅菌器や歯科用CTを導入するなど、基本かつ高度な感染対策を徹底しています。院内空間については「ホテルや美容院のように落ち着ける、おもてなしの場」がコンセプトです。診療室は真っ白な蛍光灯のまぶしさを避け、全体の照明を温かみのある電球色で統一しました。また、入り口には受付スタッフが毎週生花を飾り、院内にはレモングラスなどのアロマを香らせることで、患者さんの緊張を少しでも和らげられるよう工夫を凝らしています。

がん検診にも注力。専門性を生かした幅広い診療を

専門分野や、特に力を入れている診療はありますか。

藤野能成副院長 乃木坂歯科クリニック3

大学卒業後から長く口腔外科に携わってきたため、外科的な処置が最もその経験を還元できる分野です。中でもインプラント治療においては安全性を最優先し、インプラント体と骨が結合しているかを確認してから次の段階に進む、オーソドックスな手法を基本としています。急がずに各工程を確実に行うことが、最終的に患者さんの利益につながるからです。以前からCT画像をもとに診断し、理想の埋入位置から外れるリスクを軽減するため、マウスピース型のテンプレートを用いたガイデッドサージェリーを活用してきました。院内で撮影から装置の作製まで完結できる体制が整い、患者さんの時間的・経済的な負担も軽減できていると感じます。ここでも、医学的に提供できる範囲と患者さんの最優先事項をすり合わせ、安全第一の範囲で進めるよう努めています。今後は口腔内スキャナーの導入など、院内のデジタル化も段階的に進めていきたいですね。

メンテナンスで心がけていることを教えてください。

当院の歯科衛生士には「とにかく丁寧に診ること」を徹底してもらっています。他院と比べて特殊な施術をしているわけではありませんが、汚れが残りやすい場所や、しみやすい部位など、患者さんお一人お一人の細かな情報をカルテに記録し、それに基づいた細やかな対応を実践しています。当院は完全担当制ではないため、別のスタッフがケアを担当することもあります。だからこそ、誰が見ても患者さんの口腔内の特徴が瞬時にわかるよう情報共有を密にしています。「ここは強く当てないほうがいい」「ここに汚れがつきやすい」といった申し送りを確実に行うことで、毎回のメンテナンスに連続性を持たせることができます。頑固な汚れがあれば、2回、3回と分けてでも、隅々まで妥協せずにクリーニングを行っています。

口腔がん検診や粘膜疾患への対応にも力を入れていると伺いました。

藤野能成副院長 乃木坂歯科クリニック4

口腔がん検診は、今後もライフワークとして注力していきたい分野の一つです。私は以前、港区の口腔がん検診の立ち上げや事業化に携わった経緯もあり、現在も40歳以上を対象とした検診制度を通して早期発見に尽力しています。口腔がんは胃がんや肺がんなどに比べると発症頻度は低いものの、発見が遅れると舌や顎に障害が残る恐れがある怖い病気です。初期の小さな段階で見つけることができれば、その後の心身へのダメージや不安要素を大幅に減らすことにつながります。また、「口内炎が長引いているけれど、どこへ相談すればよいかわからない」と悩まれる方が少なくありません。口内炎にもさまざまな原因があり、歯科医院で特定・確認できるケースも多々あります。「お口の中の異変は、まず歯科へ」という認識を地域の皆さんに広めていければと思っています。

地域の口腔の健康をチームで支える

チーム体制づくりでは、どのようなことを大切にされていますか。

藤野能成副院長 乃木坂歯科クリニック5

月に1回スタッフ全員でミーティングを実施し、患者さんへの接遇で共有しておきたいことなどを話し合い、歯科医院全体での目線合わせを行っています。「この方にはこうした配慮が必要だね」など、全スタッフが均質な対応をとれる仕組みづくりです。ここ数年は就業環境のルールも見直し、スタッフが安心して長く働ける土台づくりにも取り組んできました。現在の歯科衛生士2人は、ベテランの安定感と若手の吸収力のバランスが良く、持ち味を発揮しています。ホスピタリティーあふれる頼もしいスタッフと素直に学ぶ若手という良い連鎖が生まれ、患者さんから感謝のお言葉を頂く場面も増えました。私としても非常に心強いですね。

ところで歯科医師を志したきっかけはなんだったのですか。

祖父と両親が歯科医師という家庭に育ち、私にとって歯科医療は幼い頃からとても身近な存在でした。中でも父からの影響は大きく、得意としていたかぶせ物などの補綴や義歯作り、また黎明期のインプラント治療の話を聞くうちに、ごく自然と医療への興味が湧いていったのです。私自身、手先を動かす物作りが好きだったことも、この道を志す大きな後押しになりました。大学院で口腔外科を専攻したのは、大学病院のような規模の組織でなければ経験できない難症例にふれることが、将来の大きな糧になると考えたからです。現在も、補綴や義歯の領域では父である院長に意見を求めるなど、互いの専門性を補完し合いながら日々の診療にあたっています。患者さんからご家族をご紹介いただいた時などは、「安心して任せられる」と信頼していただけた証だと感じ、とてもうれしく思います。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

藤野能成副院長 乃木坂歯科クリニック6

「地域の方々に寄り添う」という根底の精神は引き継ぎつつ、日々の進歩に合わせて新しい知識や治療を学び、診療の質をアップデートし続けることが目標です。「気軽になんでも相談できる場所」というあり方は変えずに、予防のためにも足を運べる「お口の健康の窓口」になれればうれしいですね。
より高度な専門治療が必要な場合は、速やかに大学病院等と医療連携できる体制も整えておりますのでご安心ください。お子さんたちが大人になった時、少しでも良い歯科医療環境を残せるよう、歯科医師会の活動にも引き続き尽力します。これからも地域に根差し、皆さまの健康な毎日をしっかりと伴走しながら支え続けていきたいです。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/ 1本あたり60万円程度
セラミッククラウン/11万円〜