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戸佐 眞弓 院長の独自取材記事

まゆみクリニック

(港区/外苑前駅)

最終更新日:2021/10/12

戸佐眞弓院長 まゆみクリニック main

都会的で洗練された街として知られている港区南青山2丁目。青山通り沿い、神宮外苑のイチョウ並木を正面に、四季折々の素晴らしい風景を楽しみながら通えるのが「まゆみクリニック」だ。院長の戸佐眞弓先生は、早い時期からケミカルピーリングに注目し、取り入れてきた医師。もともとは形成外科医師として、患者の皮膚や外形の悩みに向き合ってきた。ニキビに悩む患者の思いを知り、アメリカで行われていたケミカルピーリングを学ぶために渡米、技術と経験を持ち帰って開業したのが1995年。より便利に使いやすくと考えて、2020年1月には前のクリニックから200mの場所に移転した。穏やかで優しく、相手を安心させるような雰囲気を持つ戸佐院長にさまざまな話を聞いた。

(取材日2020年1月27日)

青山で開業25年、美と健康で人生を楽しむ人を支える

すぐ近くのビルから移転されたばかりだそうですね。

戸佐眞弓院長 まゆみクリニック1

同じ南青山で25年診療してきましたが、内装も古くなって使い勝手が良くないので、移転することにしました。一番困っていたのは、水回りの設計に問題があってパウダールームを造れなかったことなんです。診療が終わるとお化粧をし直して、仕事に戻られる患者さんもいらっしゃるのに、ご苦労をおかけしていました。パウダールームを造った分、前のクリニックよりも少しコンパクトになりましたが、診察室、スキンケアの処置室、レーザーの処置室、オペ室と前のクリニックと同じ部屋数を用意できました。待合室が少し狭くなったものの、予約制のためたくさんの患者さんがお待ちになることもありませんから、落ち着いて過ごしていただけると思います。

院内はどこも明るくて、待合室の窓から見える風景も素晴らしいです。

そうでしょう? 今は真冬で冬枯れの銀杏並木や、青山の街が絵画のように見えていますが、春の新緑や秋のイチョウ並木も素晴らしいそうです。窓の外を眺めているだけで癒やされるようで、気分的に穏やかになりますね。待合室からの風景は患者さんからも好評ですが、もう一つ、エレベーターがついたことも好評なんですよ。移転前のビルも2階だったのですが、正面入り口は階段しかなかったのです。25年もやっていると、私もスタッフも患者さんも年齢を重ねているので、やっぱりエレベーターはいいな、と実感します。スタッフも前のクリニックからそのままで、実はまだ移転作業が完全には終わっていないので、みんなで一緒に「断捨離」しているところです(笑)。

患者さんはどのような方が多いのでしょうか。

戸佐眞弓院長 まゆみクリニック2

開業当時から看板広告は出していませんので、ご家族やご友人などの紹介で来られる患者さんや、近隣にお住まいの方、近くで働いている方が中心ですね。年齢層は高くて、90歳に近い方も何人もいらっしゃいます。皮膚科は患者さんの年齢が高めなのですが、当院では美容皮膚科の患者さんもシニアの方が多く、土地柄なのか美容にも健康にも関心が高い方が多いです。春夏の日常生活や旅行先で日光を浴びて、秋口に日焼け後のケアのために毎年来院される患者さんも何人もいます。人生を楽しむこととお肌の健康や美しさを両立するために、クリニックを上手に利用していらっしゃるのでしょう。

ニキビの悩みに真剣に向き合うため、アメリカで学ぶ

診療内容や治療の流れを簡単に教えてください。

戸佐眞弓院長 まゆみクリニック3

皮膚科の治療では、丁寧に診察して状態をよく見せていただき、お薬を出すのが基本です。良性の腫瘍なら、小さなものは当院の手術室で処置できます。美容面のご相談でも、一般の皮膚科と同様に診察をします。お肌の悩みやお困りの点を伺い、当院でどんな処置ができるかを説明して、患者さんご自身で方針を決めていただけます。具体的には、ケミカルピーリングやレーザーなどを用いたケアと塗り薬を組み合わせていくことになりますね。医療の進歩で、今は皮膚科の分野でもいろいろな機械が出ていますが、塗り薬も進化してきているんですよ。しかし基本的には、日常生活でできる工夫や心がけを指導・提案することが多いです。可能な限り、自然に近いかたちで対処していきたいと考えています。

こちらでは早い時期からケミカルピーリングを行っているそうですね。

当時、日本ではニキビの治療に使える薬に限界があったんです。そのような時、アメリカでケミカルピーリングが行われていることを知り、渡米して技術を習得し、当院に持ち帰って提供を始めました。当時は社会的にもニキビは軽く扱われている傾向にあり、青春時代はニキビがあって当たり前、我慢して落ち着くまで待つものとされていました。よほどひどいケースでなければ、皮膚科でさえ真剣に診てくれないこともあるような時代でした。10代の多感な時期に多く発生するのがニキビですから、コンプレックスになるだけでなく、対人関係に影響を及ぼすことさえあります。患者さんの悩みを知るほどに、医療の分野でしっかりと扱わないといけないんじゃないかと考えるようになったのです。

時代は変わったのですね。

戸佐眞弓院長 まゆみクリニック4

今はさまざまなお薬が出てきましたし、人々の考え方も変わって、ニキビ治療がしやすくなりましたよね。最近は男性にも、肌の健康を意識して清潔にしておきたいと考える方が増えているように思います。美容皮膚科は女性のためのものと思われがちで、肌荒れに悩む男性には敷居が高い存在だったようですが、今は違いますよね。もともと一般皮膚科には男性の患者さんもたくさんいらっしゃいます。特に当院では、一般皮膚科と併せて美容皮膚科の診療を提供していますので、若い方から高齢の方まで、男性も通いやすいのかもしれません。欧米では男性も美意識が高いですよ。目立つしみやほくろがあると、交渉の場面などで無意識にそちらに気がいってしまうこともあるため、積極的なケアを求める男性も少なくないそうです。

年齢性別に関係なく「きれいでいたい」思いに応えたい

先生ご自身もお肌がすごくきれいですが、最初から皮膚科志望だったのですか?

戸佐眞弓院長 まゆみクリニック5

ありがとうございます。私、還暦になったんですよ。医学生の頃は日焼けもしましたし、ニキビもしっかりありましたが、だから皮膚科を選んだというわけではありません。出身は東京女子医科大学で、形成外科医師としてスタートしました。手術をして腫瘍を取ったり、変形や傷、やけどの痕をきれいにしたりという治療に関心があったんです。その延長でニキビの治療にも興味があって、海外では日本とは異なるアプローチでニキビ治療を行っていると知り、渡米して学んだ方法を自分のクリニックでも提供したいと考えて開業したんです。最初は勇気もいりましたが、今はケミカルピーリングも広く定着したので、本当に良かったと思います。

読者にアドバイスやメッセージをお願いします。

お肌の状態は一人ひとり異なるものなので、お話を聞かないと適切なアドバイスはできませんから、ここでは私が気をつけていることをお話ししますね。日焼けをしないようにすること、正しい洗顔で汚れとくすみを取るようにすること、よく寝ることです。リラックスして過ごす時間を持つことも大切です。ここに移転して、四季の風景の素晴らしさ、自然の中で過ごすことの大切さを身にしみて感じています。お肌の日常のケアは、完璧にはできないのも当たり前ですから、ちょうどよく続けられる着地点を見つけて、自分にできることをコツコツやっていきましょう。年齢も性別も関係なく、健やかに自然に、きれいな肌でいられるように、お手伝いできればと思います。

今後の展望をお聞かせください。

戸佐眞弓院長 まゆみクリニック6

ケミカルピーリングを学びに渡米した25年前と同じように、今も新しい医療情報を収集していますし、学会にも参加するようにしています。すべてをうのみにせず、得られた知識や情報は自分の中でかみ砕き、良いと思ったら試してみて、本当に患者さんに使って良いかどうか熟慮してから導入してきました。新しい医療が当院の方針に合うものかどうか、これからも勉強していきたいですね。患者さんに対しては、これからの時代、高齢者の美意識に対して一層誠実に向き合う必要があると考えています。「もう年だから、いいんじゃない?」と、きれいでありたい気持ちにふたをしてしまうなんて、あり得ません。当院に長く通ってくださっている若々しい患者さんたちに、診療以外でもいろいろなお話を伺いながら、これからも一緒に歳を重ねてまいりたいと思っております。

自由診療費用の目安

自由診療とは

ケミカルピーリング(顔)/8000円、レーザーによるしみのケア:初診料5000円~/1ショット700円~、ケミカルピーリング・レーザーによるしみのケアの外用剤/1000円~

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