セルフケアや生活習慣の指導も
天然歯を守っていくための予防歯科
ホワイトラビット歯科医院
(品川区/大井町駅)
最終更新日:2023/08/29
- 保険診療
- 自由診療
虫歯や歯周病になる前に、治療が必要とならない良好な口腔環境をつくっていき、その状態を維持する予防歯科。近年徐々に広がりつつある考え方だが、その定着はいまだ十分ではない。「予防歯科はきれい好きでできる限りのリスクを避けたいと考える日本人の気質に合致するもの。それでも先進国に比べて意識の高まりが見られないのは、予防歯科の考え方が十分に浸透していないためと考えています」とは、大井町で「ホワイトラビット歯科医院」を運営する山畑圭子先生。「かかりつけ歯科医療機能強化型歯科診療所」として、予防歯科に注力する同院の取り組みと予防歯科の重要性について、話を聞いた。
(取材日2021年7月28日)
目次
「悪くなる流れ」を断ち切っていく予防歯科を通して、大切な天然歯を守っていこう
- Q「かかりつけ歯科医療機能強化型歯科診療所」なのだそうですね。
-
A
「かかりつけ歯科医療機能強化型歯科診療所(か強診)」としての基準を満たして届け出を出すことで、毎月の歯のクリーニングなどに保険を適用することができるようになります。つまり、患者さまの自己負担を抑えて予防歯科を提供できるということ。患者さまのメリットを一番に考えて、届け出を行いました。歯科医師、歯科衛生士の配置や、ユニットごとの歯科用吸引装置、自動体外式除細動器(AED)の設置など、届け出には人員・設備面でいくつかの基準が設けられていますが、当院では届け出以前からほぼすべての項目で基準をクリアしておりましたので、特別新しいことを行う必要はありませんでした。
- Q予防歯科に注力しているのですね。
-
A
初診の際にお口の中の状態を確認したら、必要な治療を行い、良い状態を維持するためのメンテナンスへとつなげています。場合によってはクリーニングで歯石を取ってから治療に入るケースも。いずれにしても多くの方に、治療終了後も月に1回から2〜3ヵ月に1回のペースで予防のための通院を続けていただいています。予防歯科の初診では口内を顕微鏡撮影し、口腔内細菌の量や動きをお見せします。虫歯や歯周病はもちろん、口臭などの原因となる細菌を実際に目にすることで、予防歯科へのモチベーションを高めていただくために行っています。また、全身と口腔の関連を重視して生活習慣指導をクリーニングなどと並行して行っているのも特徴です。
- Q予防歯科はなぜ必要なのでしょうか?
-
A
インプラント治療や口腔外科を得意としている当院では、抜歯が必要となった方へ専門的な治療を提供していますが、やはり強度や噛み心地、見た目の点でも天然歯に勝るものはありません。単に「歯を失う」と言っても突然抜歯が必要になるのではなく、虫歯や歯周病が徐々に悪化していき、神経を抜く処置を行うことで歯の寿命を短縮させ、最終的には抜歯となる流れをたどるのが一般的。こうした「悪くなる流れ」を断ち切り天然歯を守るためには、予防歯科が大切なのです。国内では歯科医院は「歯が痛くなったら行く場所」との認識が一般的ですが、世界的な潮流では「歯を守るための場所」。赤ちゃんの頃から定期的に受診する習慣づけが大切なのです。
- Qこちらでは予防歯科処置をする上での設備が整っているのだとか。
-
A
より気軽に予防歯科を受けていただきたいという考えから、歯科医師が治療を行うブースとは別に、歯科衛生士が中心となる予防歯科専用ブースを設けています。また、知覚過敏の方でも痛みを感じにくく、効率的に歯にこびりついている汚れを落としていく新鋭のエアフローも導入しています。院内の内装や設備、機器から診療の流れまで、すべてにおいて「心地良く、快適に受診していただけること」を重視しており、小さなお子さまからご年配の方まで気軽に通っていただける環境になっていると思います。お子さまには専用ブースを設けており、明るい壁紙を採用した空間でモニターの動画などを見ながら楽しく受診していただけます。
- Qまずはどういったことから始めたら良いでしょうか?
-
A
歯磨きはきちんとしていても、日常的にフロスを使っている方は意外に少ないもの。歯と歯の間から虫歯になるケースはとても多く、歯ブラシでの清掃だけではお口の汚れの6割程度しか取れていないともいわれます。毎回のブラッシングとセットでフロスを使った歯間清掃も実践してほしいですね。歯間清掃に使う道具も歯間ブラシやフロスなどさまざまなものがありますが、大切なのはご自身に合うものを適切に使っていくこと。道具の選び方や力加減などわからないことがあれば、まずは歯科医院でプロにご相談いただきたいですね。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/44万円~(上部構造込み)
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。