先進の機器と技術で
根本から口内環境を整える予防歯科
ホワイトラビット歯科医院
(品川区/大井町駅)
最終更新日:2024/12/27


- 保険診療
近年、歯科治療においてますます重要視されているのが予防歯科。歯の痛みや口の中に不調を来す前に、歯科医院でのケアや指導を受けながら、歯と口腔内の健康を維持していこうというものだ。「ホワイトラビット歯科医院」では、先進の機器や技術も積極的に導入し、理事長の山畑圭子先生を筆頭に歯科医師、歯科衛生士が一丸になって、予防歯科に取り組んでいる。そうして今や多くの患者が予防歯科を目的に同院を定期的に訪れているという。そんな予防歯科の重要性と、同院で提供している予防ケアや定期メンテナンスについて歯科衛生士の長嶋マナミさんに詳しく聞いた。
(取材日2024年9月17日)
目次
歯科医院の力を借りながら患者自身が歯の健康を守っていく予防歯科
- Q予防歯科の重要性について教えてください。
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A
▲緑が映える広々とした待合室。両脇に半個室の診療室が並ぶ
歯周病は、日々のケアの不備の積み重ねが大きな原因ですが、悪化すると歯周病菌が毛細血管から全身に行き渡って別の疾患につながるリスクがあります。また、糖尿病と歯周病はお互いに悪影響を与え合うことがわかっています。普段からご自身でケアを正しく行い、定期的にメンテナンスされることで、歯とお口の中の状態を健康に保つだけでなく、全身管理にもつながることになるのですが、セルフケアだけでは限界があります。そこで、私たちがお手伝いすることで、健康な状態を維持することができると考えています。当院には治療のためのユニットが7つあるのですが、うち3つを歯科衛生士によるケアやメンテナンス用にしています。
- Q予防歯科でのケアの流れについて伺います。
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A
▲位相差顕微鏡での検査結果をタブレット端末に表示して説明
初診では、エックス線写真と上下の前歯、奥歯の口腔内写真を6枚撮り、歯周ポケットの検査を行います。超音波でクリーニングをし、ブラッシングとフロスで汚れを除去していきます。お口の中の様子から毎日のブラッシングがうまくできていないと判断したら、ブラッシング指導も行います。次の受診では、位相差顕微鏡検査を行い、実際のお口の中にいる菌を見ていただきます。実際にご自身のお口の中の菌が動いている様子がつぶさに見えますので、「ちゃんとケアしなくちゃ」と思っていただけたらうれしいですね。歯周病の方の場合ですと、歯周病ケアを続けて症状が安定したところで、定期的なメンテナンスに移行します。
- Qメンテナンスに関しては、何か計画を立てるんですか?
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A
▲マイクロスコープで口腔内を撮影し、患者の理解を深める
はい。歯周ポケットの検査を行った時に、出血をパーセンテージで検出することができるんですね。それに応じて、例えば歯周出血が20%以下の患者さんであれば「今後は3ヵ月に1回来院してくださいね」とご提案するようにしています。といっても、「3ヵ月に1回、歯科医院できれいにしてもらう」という考え方ではいけません。もちろん最初は根本的にお口の中をきれいにして整えますが、ご自宅でその状態を維持する方法をきちんと知っていただいて、私たちと患者さんで一緒に病気を予防していくことをめざしています。今回メンテナンスした状態を、次回のメンテナンスまでなるべくキープしていただくのが理想ですね。
- Qこちらでスタッフが一丸となって予防歯科に取り組んでいるとか。
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A
▲患者自らが歯を健康に維持するための取り組みにも力を注ぐ
理事長はもちろんですが、私たち歯科衛生士もみんなそれぞれ先進機器や新しい治療技術の勉強会に参加して、院内で知見をシェアし合っています。また治療に関しても、歯周組織の炎症が見られる患者さんには、これ以上重症化しないように抗生剤を処方するなど、さまざまな取り組みを行っています。こうした取り組みによって、患者さん側の予防に対する意識を高めていけたらと考えています。実際当院の多くの患者さんは予防目的で通ってくださっていますし、虫歯のお子さんが減ってきているのも、親御さんの予防意識の高さの表れだと思っています。
- Qでは最後に、読者へのメッセージをお願いします。
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A
▲患者の口腔内の状態に合わせて段階を踏んだアプローチを実施
これまで歯科医院になかなか足が向かなかった方にも、ぜひお越しいただきたいと考えています。当院の予防歯科では、日常的なメンテナンスについてお伝えしていますが、長らく歯科医院に来られなかった方は、もしかしたら想像以上に口腔内の環境が悪化しているかもしれません。そうした今のお口の中の現状をしっかりと知るチャンスだと思いますので、特に歯周病の兆候がある患者さんは、重症化する前にぜひお越しください。徹底的に検査を行って、根本的な治療とメンテナンスにつなげていければと思います。もちろん、痛みなど具体的な症状がない方もお持ちしています。
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マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。