服部 智子 院長の独自取材記事
服部デンタルクリニック
(品川区/大森駅)
最終更新日:2023/02/24

大森駅から徒歩約3分。大森のランドマーク的存在の大森ベルポートB館1階に、ある「服部デンタルクリニック」。先進の歯科用CTやCAD/CAMの機器、マイクロスコープを導入して精密な治療を行う。服部智子院長はインプラント治療や歯周病治療のスペシャリスト。保険診療から自費治療まで、健康で美しい口腔内を実現するために、幅広い治療を提供している。特に「歯を守り、一生、自分の歯で食べられるようにしたい」と、初期虫歯の治療やメンテナンスの普及にも力を注ぐ。そんな服部先生の診療の特徴や患者への想い、力を入れていきたい治療などについて詳しく聞いた。
(取材日2023年1月17日)
専門性の高いチーム医療で安全な歯科治療をめざす
とてもすてきな雰囲気のクリニックですね。

“清潔であること”に徹底してこだわりつつ、院内にはイタリアのカプリ島の絵をたくさん飾り、どこかヨーロッパ的な優雅さがある、落ち着いた雰囲気の空間づくりを心がけました。受付に、きれいな石を壁に装飾したのがちょっとしたこだわりです。また、感染症対策を徹底したオペ室、クリーニングのみを行うメンテナンス専門の部屋もつくりました。以前は、ビルにお勤めの方がほとんどでしたが、新型コロナウイルス感染症流行でリモートワークの方が増えたので、地元にお住まいの方が増えています。年齢は幅広いですね。皆さんお忙しい時間を割いて通ってくださるので、なるべくお待たせしないよう女性スタッフ中心のクリニックならではの、こまやかな配慮を心がけています。
大森で長らく診療してきたと聞きました。
当院は50年前に自動車会社が設立した「いすず病院」の歯科室として発足した施設がもととなっています。私は1996年からその施設に非常勤として勤務し、後に院長に就任し、約5年間勤務しました。残念ながら、歯科室は閉鎖されることになりましたが、すでにたくさんの患者さんがいらっしゃいましたから、そこから私も開業を考えるようになったのです。そして2001年に「服部デンタルクリニック」を開院し、地域の歯科医療に力を注いできました。妹も歯科医師で副院長として助けてくれています。2013年に移転してスペースも広くなり、専門性の高い歯科医師によるチーム医療というコンセプトを強化しました。
その「専門性の高い歯科医師によるチーム医療」について詳しく教えてください。

あまり知られていないかもしれませんが、歯科医師にはそれぞれ専門分野があります。一人の歯科医師がすべての専門を極めることは難しく、たとえできたとしても、とても時間がかかります。当院は一人の歯科医師がすべての治療を行うことよりも、各分野に長けた歯科医師が、患者さんに適した治療を行うことを長年のモットーとしています。矯正、審美歯科、口腔外科といった各分野のスペシャリストが在籍しており、私は歯周病が専門です。院長である私がすべての患者さんの情報を把握し、必要だと判断すれば専門の先生にお願いして、より安全で安心な治療をめざします。例えば、インプラント手術のトラブルも、患者さんとの信頼関係不足や歯科医師の技術が伴わないことが原因のことが多いようです。専門の歯科医師による治療が、いつもの通い慣れたクリニックで受けられるメリットは、患者さんにとっても大きいと思います。
患者一人ひとりに合ったオーダーメイドの治療が特徴
先生の診療方針について聞かせてください。

お口の状態を検査し、どんな治療、ケア、予防が必要かを判断します。さらに、患者さんがどのような治療を希望されているかを丁寧にヒアリングした上で、治療方針を決めます。パターン化された治療ではなく、オーダーメイドの治療がモットーです。30年以上歯科医師を続けていると、どうして歯が壊れるのかは、その方のお顔の骨格や噛み合わせ、生活習慣で大体は推測できると思っています。ただ、痛みがなくなったからといって治療が終わるわけではありません。その後の治療やケアを続けること、生涯健康な歯でいられる大切さをお話しします。最初は「痛いところだけ治してくれればいい」という方がほとんどですが、当院に通ううちに治療やケアの必要性を理解され、意識が変わる方も多いです。患者さんのことを大切に思い、じっくりお話を伺うからこそ、お互いの信頼関係が生まれるのだと思います。
患者さんと接する上で、心がけていることは?
私自身が、人が大好きで、治療がとても楽しいのです。一つの治療が終わるまで、会って話をするのを楽しみにしているところがあると思いますね(笑)。その後も定期検診やメンテナンスでお会いできますから、長くお付き合いが続くのが、歯科医師の醍醐味だと思っています。当院は30年来ずっと通ってくださる患者さんが本当に多くて、「過去にあんなことがあったね」などと、笑顔でお話をするのが楽しみなんです。「歯科医院にはなるべく行きたくない」とおっしゃる方も、当院に一度来てくださればそのイメージは覆されると思いますよ(笑)。
コミュニケーションを大切にされているのですね。

昔は内向的だったのですが、高校の時にアメリカ留学した際に、人とのコミュニケーションの楽しさを知りました。自分からアプローチして話しかけることで、友達がどんどん増えていくことが楽しかったのです。大学時代も歯科医師となってからもたくさんの良い出会いに恵まれました。そういう方々との出会いがあったからこそ、今、力を入れているチーム医療も実現できたのだと思います。この出会いをぜひ患者の皆さんに還元させていただきたいと思っています。
マイクロスコープを用いた初期虫歯の治療にも注力
印象的なエピソードなどがあれば教えてください。

以前、まだ50歳ぐらいの女性でとてもきれいな方なのに、前歯の入れ歯のせいで、あまりしゃべらない、表情が極端に乏しい患者さんがいらっしゃいました。その時は入れ歯のご相談ではなかったのですが、入れ歯以外の治療法があることをまずご説明しました。その私の一言で、彼女は「自分の人生が変わった」と後で言ってくださいました。実は、入れ歯のせいで「うまくしゃべれない」「食べられない」ことが悩みだったけれど、治療が怖くてずっと歯科医院に通えなかったそうです。その方とは今でも仲が良く、一緒に食事に行くこともあるのですよ。
今後、力を入れていきたい治療などはありますか。
最近、マイクロスコープ(拡大顕微鏡)を活用した初期虫歯治療に力を入れています。今までも歯科用CTや口腔内スキャナー、CAD/CAMの機器など、精度や安全性を高めるために、痛みや苦痛の軽減に役立つ医療機器は積極的に導入してきましたが、2022年からマイクロスコープを導入して使い始めたところ、ごく初期の虫歯の早期発見や治療にも有用だということがわかったのです。歯に黒い点や変色がある程度の初期虫歯は、健康な部分まで削るよりは経過観察をすることが多かったのですが、マイクロスコープを使用して虫歯だけを精密に除去して処置すると、再発を防ぎ、将来にわたって歯を守ることにつながるのです。もちろん、かぶせ物や詰め物の適合も適切に確認できるので審美歯科にも役立てていますし、根管治療やインプラント治療にも活用しています。歯科衛生士も使えるのでクリーニングや歯周病予防にも使っています。
最後に読者へのメッセージをお願いします。

当院は、これからも「Beautiful Teeth, Beautiful Life」をご提案していきます。歯の健康と美しさを保つことは特別なことではありません。歯が痛いから歯科医院に行くのではなく、予防として自分のライフスタイルの中に歯科を組み入れていただければ可能なのです。また最近は、男性もホワイトニングや口臭予防に関心が高くなっていますが、男子中高生は虫歯になりやすい印象があります。社会人になった時には、すでに虫歯の再発と治療を繰り返して、かなり悪くなっていることも少なくないのですね。小さいうちから、少なくとも半年に1度は歯科医院を受診するという習慣をつけて、将来のために初期虫歯こそしっかりと治療していただきたいと思います。当院は、先進の機材を導入し、スタッフの技術向上にも積極的に取り組んでおり、治療やメンテナンスの質の高さ、丁寧さには自信があります。ぜひ気軽にご相談ください。
自由診療費用の目安
自由診療とはワイヤー矯正/93万5000円、裏側矯正/120万円、ホワイトニング/2万2000円~、インプラント/55万円、マイクロスコープを用いた詰め物・かぶせ物/5000円~