萩沢医院

萩沢医院

萩澤 進院長

頼れるドクター

24031

耳を澄ますと、電車が線路の上を走るのがが風にのって聞こえてくるJR線・西大井駅周辺。駅から徒歩7分の住宅街の中にあり、開業50年の「萩沢医院」だ。昨年までは耳鼻咽喉科と小児科の診療を行っていたが、萩澤進院長の実母でもある前院長の後を継ぎ、現在は小児科の診療を専門としている。「小児の場合、第一印象が診断の重要な手掛かりになる場合があります。普段の様子との違いを医師に知ってもらう意味でも、地域にかかりつけ医を持つことが大切です」と語る萩澤院長は、目黒生まれの西大井育ちで、地域に対する愛着も人一倍だ。今回は地域医療を支える小児科医の立場から、子どもを持ったら是非知っておきたい、小児科病院との付き合い方を中心に、じっくりと話を聞いた。
(取材日2016年9月1日)

開業から50年以上、親子二代で地域医療に貢献

―開業から50年以上になるそうですが。

耳鼻咽喉科の医師であった母が、同じ西大井なのですが、現在の場所とは少し離れた場所に1962年に開業したのが始まりで、その後1966年に小児科の勤務医であった父も診療に加わり、現在の場所に自宅兼診療所になる建物を建てて移転開業しました。ですから現在の場所で開業してから今年でちょうど50年になります。その後父が他界したのですが、耳鼻咽喉科の場合、そもそも小さいお子さんなどを中心に風邪による鼻づまり、喉の痛みといった症状で小児科ではなく耳鼻咽喉科に通院するケースも少なくないですから、母が街のかかりつけ医という立場で、小児科兼任のような形で一人で診療を続けていました。その母も高齢になり、ケガをしたことをきっかけに、小児科の勤務医であった私が診療に参加することになりました。その母も今年(2016年)他界したため、現在は標榜科目から耳鼻咽喉科をはずして、小児科のみを扱う医院となっています。

―では先生ご自身もこの街で生まれ育ったわけですね。

ええ。子どもや孫を連れてきた同級生と診療所で再会するといった場合も少なくありません。当院はJR線の西大井駅から徒歩7分ほどですが、この駅が開業したのが約30年前のことなので、開業当時は少し離れた東急大井町線の中延駅が最寄り駅でした。ですから西大井駅の開業で交通の便はとても良くなったのですが、どこか下町的な雰囲気があって暮らしやすい街の雰囲気は、昔からあまり変わっていないように感じます。ただ、そうはいっても新しいマンションなども増えてきているので、子育て世代の住人は増えているかもしれませんね。

―医療の道をめざされたのは、やはりご両親の影響が大きかったのでしょうか。

両親共に医師となると、どうしてもそう思われてしまいがちなのですが(笑)、小さい頃から医師になるためのレールに乗せられていたというわけではありません。将来の進路を真剣に考え始めた当初、実は工学部を志望しようかと思っていたんです。ただ、工学部の場合、仮に大学で専門性の高い勉強を重ねて企業に就職しても、必ずしも自分が望む職種に配属される保証はどこにもありません。そんなときに父からの「医大なら、卒業すれば自分の希望することができる」というアドバイスを聞き、それはそうだなと思い、最終的に医大に進むことを選択しました。小児科を選択したのも、先輩に勧められてなんとなくというのが本当のところなのですが、今振り返ってみればですが、医療の道を志したことも、小児科を選択したことも、結果的には正解だったと思っています。

―専門とされていた疾患などはありますか。

大学病院に勤務していたときには、小児急性白血病を専門としていました。ご存知のようにこの疾患は、最悪のケースも考えられる深刻な疾患です。そのため実際に手を尽くしても治癒に至らずにつらい思いもたくさん経験しましたが、その分元気になって退院していく子どもの後姿を見送るときの達成感は強いものがありました。

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