ながくら耳鼻咽喉科アレルギークリニック

ながくら耳鼻咽喉科アレルギークリニック

永倉仁史 院長

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現在、アレルギー性鼻炎や喘息など3人に1人が何らかのアレルギー疾患を持っています。そんな患者たちの悩みに対応している「ながくら耳鼻咽喉科アレルギークリニック」。院長の永倉仁史先生はさまざまなアレルギー疾患に精通したアレルギー専門医で、耳鼻咽喉科の一般診療をはじめ、さまざまなアレルギーの治療を行っている。さらに耳鼻咽喉科ではまだ少ないというスポーツドクターでもあり、アレルギー疾患を抱えるスポーツ愛好者や、ドーピング検査が必要なアスリートにも心強い存在だ。これまでに、眼科や整形外科の手術を自ら経験したという永倉先生。それらの経験が、おそらく現在の先生の診療スタンスを培ったのだろう。医師でありながら患者の気持ちを理解してくれる、そんなやさしい先生という印象が強く残ったインタビューだった。取材の中ではスギ・ヒノキ花粉症の新しい治療法にも言及しているので、花粉症で悩んでいる方はぜひチェックしていただきたい。
(取材日2012年7月25日)

医師にとって患者は多数でも、患者にとっては担当した一人の医師がすべて

―まずは時系列に沿って、先生のお子様時代についてお聞かせください。

クリニックの近くで生まれ育ったため、この辺りは昔から慣れ親しんだ場所でした。通っていた白金幼稚園は椎の木や大きな木々がたくさんあって、自然にあふれた素晴らしい環境でした。そんな中で伸び伸びと遊ぶ一方で、図鑑を見たり博物館へ行ったりすることも大好きでした。私の父も耳鼻科の医師で、ずっと大学病院で勤務医をしていました。そんな父に関し、幼い頃の記憶でよく覚えていることがあります。当時、私は父が勤める下町の病院に虫歯の治療に通っていました。歯の治療後に父のところに寄るんですが、いつも外来の最中で患者さんを診ている時は家族が会いに行っても相手にしてもらえないので、ずいぶん待たされました。そんな時は、父の診療している姿をじっと見ていました。父は本当にいつも忙しそうでしたから、子どもながらに「お医者さんて大変なんだな」と感じたことをよく記憶しています。

―医師になったのは、やはりお父様の影響が大きかったのでしょうか。

それはあったと思います。兄も小児科のアレルギー専門医になっていますし、父は母校を心から愛して誇りにしていましたから、兄弟はみんな父の出身校である東京慈恵会医科大学を卒業しています。そんな父が、出張病院の部長を任されて定年まで勤め上げた後、郷里に帰って診療したいと言い出しました。その頃だと60歳を過ぎてから新たな環境で働くのは異例だったと思います。結局それから20年以上静岡県の沼津で開業医を続けたので、一生診療していたような印象があります。父にとって診療はおそらく生活の一部のようになっていたのだと思います。亡くなってからもう3年になりますが、体力の続く限り病気を治療していた姿を本当に尊敬しています。

―ほかに先生が医師をめざした理由はございましたか。

僕は子どもの頃斜視でした。まだ小さい頃に手術しましたがうまくいかず治りませんでした。小学生くらいになると自分でも気にしていたのを覚えています。それでもう一度手術が必要だということになって今度は父の同級生に、その後母校の眼科教授になった先生ですが、腕を信頼しその先生にお願いしました。今度はいとも簡単に治りました。その時に感じたのが、病気は手術法を選んだり、正しく治療すれば治るということです。自分にとってもこのことは大きかったですし子供心にも嬉しかったです。こんな経験の影響を受けてか自然と医療の道に進むことを決めていました。

―普段の診療で先生が大切にしていることを教えて下さい。

これまで私は、眼科や整形外科の手術を受けた経験がありますが、なかなか順調に回復するということがありませんでした。普段の仕事が耳鼻科という体を使う仕事の影響もあるからとは感じていますが、リハビリをしてうまくいかない時に、何年も通った先生に諦めたような対応をされた経験も忘れられません。今、診療する際、最も大切にしていることは、目の前にいる患者さんは診察で出会う何十人何百人の中の1人ですが、患者さんから見ればその時に診てくれている医師というのは自分にとってすべてと言ってよい存在であるということです。だから忙しくてもなるべく相手の身になって考えて話をよく聞くように心がけています。病気を直すための情報は患者さんが話してくれるものですから。



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