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山田 勝敏 院長の独自取材記事

サンタハウスこどもクリニック

(品川区/武蔵小山駅)

最終更新日:2020/01/23

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子ども好きが高じて小児科の医師になったという山田勝敏院長が、「サンタクロースみたいに、子どもたちへ笑顔をプレゼントできたら」という思いから開業した「サンタハウスこどもクリニック」は、武蔵小山駅から徒歩1分の便利な場所にある。院内はまるで子どものための城で、さまざまなイラストで飾られている上に、診察室の扉にはライオンやパンダのイラストが貼られ、「診察室」ではなく「ライオンさんの部屋に来てね」と伝え、恐怖心を緩和させる工夫を行うなど、子どもが楽しみながら診察が受けられるような工夫が随所に施されている。病児保育施設への思いやクリニックの特徴、親と子のコミュニケーションの必要性など、山田院長に話を聞いた。
(取材日2019年10月2日)

地域で安心して子育てできるよう応援

武蔵小山駅に近く便利な立地に開業されて、来年には開業10周年なのだそうですね。

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品川区は私の生まれ育った場所で、大井町や戸越、旗の台などに住んでいました。武蔵小山も子どもの頃に母親に連れられて来た思い出があります。子ども心に、特に商店街などは「活気のあるいいところだな」と思ったものです。今では様変わりをしていて洗練された街並みが中心になりましたが、一方では昔ながらの気風も残る、温かみのある都会の下町といった土地柄でもありますね。多くの皆さまに支えられて、来年には開業から10周年の節目を迎えます。感謝の気持ちを込めて何かしようと思うのですが、なかなか良いアイディアが浮かばないのが悩みの種です。

この10年で変わったことはありますか?

依然として子育ての中心はお母さんですが、いわゆる「育メン」のお父さんたちが格段に増えたように思います。以前なら少々頼りない印象でしたが、最近では診察の際に当院でお願いしている経過観察のメモをきちんと内容を把握して持ってきていただいたり、病児保育の預かりやお迎えも担当されるケースが増えました。核家族化が進んでいる時代において子育て環境も変化しているように思います。例えば、以前から祖父母の方々のヘルプは多かったのですが、最近では少々遠方から駆けつけて来られるケースも増えてきました。子育てに関わる手は多く必要ですので、当然の変化ともいえます。いつか当クリニックに保育園を併設し、お預かり中に発熱した時も、ご両親のお呼び出しをすることなく、状態のご連絡だけで、病床保育への切り替えができるなど、もっと保護者の方の負担を軽減できる子育て支援ができるようになりたいと考えています。

病児保育にも力を入れていらっしゃいますね。

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2階に「チャイルドサンタ」という病児保育施設を開設しています。病児保育は小児医療の最後の砦。開業したら手がけたいと思っていました。お預かり前の診察には保護者の方と一緒に担当の保育士も同席します。これは病状の把握と同時にわずかな時間でも保護者の方と一緒に過ごすことでお子さんになれてもらうことと、保護者の方と顔をつないでもらう意味があります。また以前は病児保育の受け入れは品川区の方に限られていましたが、今年度から他の自治体からの受け入れも始まり、体制の整った7月頃から本格的な受け入れを始めました。まだ広報が進んでおらず他自治体からの利用は限られていますが、今後利用が増えるとうれしいですね。利用には事前登録が必要で、来院して利用規約などの説明を受け病児保育児童票に記入していただきます。登録費用は必要ありません。病児保育児童票はチャイルドサンタのホームページからもダウンロードできます。

子どもが楽しいと思う診察を心がける

日頃からクリニック全体で心がけていることはありますか?

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患者さんや子どもの目線に立つということを大切にしています。私のポリシーは、子どもが私と遊んでいるうちに診察が終わるようにすることです。スタッフにもいつも笑顔で接して、楽しげな雰囲気が子どもに伝わるようにしてほしいとお願いしています。おかげさまで当院に通う子どもたちはニコニコして診察を受けてくれます。かかりつけの子どもたちは、前の診察の時に私と遊んだことを覚えていてくれたりして、また遊ぼう!という態度で来てくれたりしますから、かわいさ倍増です。親御さんたちは機嫌の良い時も悪い時も対応しなくてはなりませんが、私は診察の時に楽しく遊ぶだけなので純粋に楽しいんですよ。本当に毎日元気をもらっています。

親御さんたちとのコミュニケーションも大切ですね。

患者さんはまだ幼いので体のことは親御さんからお聞きします。医師のほしい情報は「いつ」から「どんな」状態なのかということですが、実はこれを聞き出すのは意外と難しい。親御さんとしてはわが子が心配なあまり言いたいことがあふれてしまうのか、こちらの質問に対し的を射たお答えをいただけないことがたまにあります。また「朝、長男が熱を出して、それがうつったのか翌日に次男が熱を出して。でも咳は次男の方が先で……」などと兄弟の状態をまとめて話されることもあります。話としてはわかりますが、これを個人のカルテに分けるとなると大変です。そこでお勧めしているのが来院前にメモにしてお持ちいただくこと。「いつ」から「どんな」症状が「どう」変化したか? などをざっくりとメモにして教えてください。また周囲に同じような症状の人がいるか、はやっている疾患などの情報もあれば教えていただけると助かります。

子どもだけでなく、親や祖父母などの付き添いも診ていただけるのですか?

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もちろんです。特に授乳中のお母さんは体調を崩しても飲めるお薬が限られていますから、授乳中でも服用可能なお薬をお出ししたりしています。産婦人科でもカバーする部分ではありますが、風邪をひいた兄弟を連れて産婦人科は受診できませんし、妊娠中のインフルエンザワクチン等も産婦人科では接種していませんので、当院で引き受けています。アレルギー治療などは、お子さまだけでなく大人の方も診ますし、お孫さんを連れておみえになるおじいちゃん、おばあちゃんも診察しています。子どもだけでなく家族全員でかかっていただけるファミリークリニックでありたいと思っています。

親子のふれあいを大切に

小児科全般はもちろん、アレルギーの治療もお得意だとか。

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アレルギーの治療の中でも、特に呼吸器系、小児喘息はぜひご相談いただきたい疾患です。患者さんの負担を少しでも減らせるよう吸入器の貸し出しもしています。また、アトピー性皮膚炎に関しては親御さんの希望に沿う診療をなるべく行っています。治療にはステロイド剤の軟膏を用いますが、親御さんの中にはステロイド剤に抵抗のある方も多いですね。ステロイド剤にどうしても抵抗がある場合はそれ以外の薬剤の使用を選択しています。それで症状が改善に向かえばいいですし、保湿剤で改善が期待できるような場合もあります。

最近の子どもの疾患について、何か感じることはありますか?

年ごとに流行する疾患は変わりますが、最近は季節感がなくなってきました。以前ならインフルエンザは冬と決まっていたようなもので、しかも年内はA型、年が明けてB型という流れが主流でしたが、夏季にも罹患する方が出るようになってきました。また今年は手足口病が猛威を振るい、夏を過ぎても流行していました。理由はさまざまな説がありますが、私たち医療者は季節に関係なく常にさまざまな流行性の疾患について意識しておかなければならないと思っています。この流行により予防接種を受けるお勧めの時期が変わったりします。特に子どもの予防接種は多種多様あり、親御さんは混乱や心配されることがあると思いますが、不安を抱え込まずいつでも気軽に声をかけてください。

親御さんへのアドバイスはありますか?

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たくさんの親御さんたちに接するうちに感じたのですが、昔なら祖父母世代から伝わったりして自然と得られるような子育ての知識が、今の親御さんたちに伝わっておらず、間違った知識が常識のように蔓延していることがあります。インターネット上の情報は玉石混交で、とてもまれなことである刺激的な内容がさも当然のような書き方で掲載されていることもあります。中にはそんな情報で不安になられ、本来不要と思われる検査や治療をご希望になる方もおられます。また病気ではないという証明を求める保育園などもあります。もっとゆとりを持っておおらかな気持ちで子育てや支援が行えれば、もっと子育てがしやすくなるのでは、と思います。気になること不安なことがあれば、ぜひ直接ご質問ください。

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