健康な口から健康な心を育てる
顎顔面矯正で子どもの人生を幸福に
松原歯科医院
(横浜市保土ケ谷区/天王町駅)
最終更新日:2024/08/27
- 自由診療
見た目の美しさを重視する歯列矯正とは異なり、幼少期に開始して顎骨全体を理想的な成長曲線へと誘導していくのが「顎顔面矯正」。口内全体のコンディションを整えることで、全身の健康・身体能力・学習能力など、子どものさまざまな面に好影響を与える可能性も期待されている。「顎顔面矯正を行うことは、子どもの人生に大きく関係してくる」と考える「松原歯科医院」の松原明院長に、治療の必要性やメリットを聞かせてもらった。
(取材日2013年9月18日)
目次
全身の健康・学習能力・身体の成長にも影響する歯列不正にアプローチ。抜歯の必要のない新しい矯正法
- Q子どもの歯並びが悪いと、どのような問題が浮上するのでしょう?
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A
まず、喉や鼻に影響が出ます。口呼吸が中心となることで、鼻の詰まりや口の渇き、口の乾燥から歯の着色などの症状が発生することも。呼吸がしづらいので、いびきをかいたり寝返りをうったり、熟睡できないこともあるでしょう。睡眠不足だと子どもは十分に成長ができず、ストレスをため込みやすくなり、普段の生活も落ち着きがなくなることで、学習にも影響が出てしまうかもしれません。また、歯が内側に倒れていると、舌の機能も低下します。その結果、喉や扁桃腺の発育が悪くなり息苦しさが生じ、楽な姿勢を取ろうと姿勢が悪くなります。姿勢が悪いと内臓への負担や代謝の低下にもつながるため全身の健康に悪影響が出ると考えられています。
- Qどうして歯並びが悪くなるのですか?
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A
特に近年は小顔で顎が小さい子どもが増えていますが、顎が小さいと歯が生えるスペースが足りず、歯並びに不具合が生じる可能性が高くなります。あとは幼少期の食生活も歯や顎の成長に影響します。昔は適度なタイミングで母乳から離乳食に切り替え、やわらかい物だけではなく硬い物も食べれるように訓練していました。しかし最近は遅くまで母乳を飲ませる人が増えているので、食べる訓練が遅くなり、歯・顎の筋肉・舌・骨が正常に発育できないケースが増えています。顎や骨などの土台が完成していないと、永久歯が生えるときにズレが生じてしまいます。栄養バランスだけではなく、顎や骨の発育にまで気を使った食生活を心がけることが大事です。
- Q早期に矯正治療を始める利点を教えてください。
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A
大人になってから矯正治療を実行すると、歯が生える土台の幅がすでに完成しているので、その幅に歯が並びきらないと抜歯をしなければいけません。オペが必要なケースもあり、費用や期間はもちろんですが、痛みや他の歯への悪影響など患者さんの負担も大きくなります。しかし子どものうちから始める顎顔面矯正は、土台となる顎の幅にアプローチする治療法ですから、抜歯や歯を削る量を減らすことができます。やはり人間はすべての歯の機能をフルに使って生活することがベストなので、抜歯は極力避けていただきたいです。お子さんのためにも、痛みが少なく期間も長期にわたらなくて済む顎顔面矯正をぜひ検討してください。
- Q具体的な診療の流れを教えてください。
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A
まずは患者さんの口内を撮影し、口内環境を隅々までチェックします。エックス線写真だと、現在生えている乳歯の下に潜んでいる永久歯の位置まで把握することができますので、もしそのポジションがずれていたら、その調整も視野に入れて矯正プランを立てます。矯正がスムーズに進むよう、生活習慣や持病なども事前にしっかりヒアリングを行います。そして、患者さんの年齢・顎の大きさ・歯並び・噛み合わせなどお口の中の状況に合わせてさまざまなタイプの中から装置を選び、お子さんの顎が正常に発育するようにアプローチしていきます。費用は患者さんの成長具合や顎・骨格・顔の造りに応じて変わってきますので、まずは気軽にご相談ください。
- Q顎顔面矯正を行う際に先生が心がけていることは何でしょうか?
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A
子どもの顎顔面矯正は、親御さんの理解と協力が何よりも大事です。そこで当院では、歯並びが見た目だけでなく健康にも大きく影響することを画像や模型を使ってわかりやすく説明しています。「こんな装置をつけて日常生活に支障はないの?」と心配する方には、ほかの方の症例をお見せして納得していただくこともあります。もちろん矯正が終わった後も当院できちんと経過を見守っていきます。迷っている親御さんに「お子さんの将来のためにも、お子さんへのプレゼントのような気持ちで考えてあげては?」とアドバイスすることもありますよ。お子さんが生涯健康で過ごせるように、顎顔面矯正について多くの親御さんに知ってほしいと思っています。
自由診療費用の目安
自由診療とは顎顔面矯正/50万円~