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日高 沙織 院長の独自取材記事

わかばデンタルクリニック

(横浜市保土ケ谷区/保土ケ谷駅)

最終更新日:2021/10/12

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保土ヶ谷駅からバスで6分。「わかばデンタルクリニック」は、2004年に開院した地域密着型のクリニックだ。グリーンをメインカラーにした院内は清潔感があり、アットホームな雰囲気。天井に葉っぱ模様の壁紙が貼られているのは、「治療時に上を向くことの多い患者さんがリラックスできるように」との配慮から。2016年2月のリニューアルでは、歯科用ドリル専用の滅菌器を新規導入するなど院内感染対策を強化して、快適で安全な治療環境を整えている。「人生の最後まで大事な人とおいしい食事が楽しめるよう、患者さんをサポートしたい」と語る日高沙織院長に、診療の内容や歯科医師としてのやりがいなど話を聞いた。

(取材日2016年7月21日)

院内感染対策を強化し、安全な治療環境を提供

最近リニューアルされたそうですね。

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はい。2016年2月に院内感染の予防対策強化を目的にリニューアルしました。もちろん院内感染対策は以前から行っていましたが、より安全で快適な治療環境をめざして、歯を削るドリル専用の滅菌器を新しく導入し、世界でも特に厳しいとされるヨーロッパ基準での滅菌を行っています。また、近年歯科用診察台で使用する水の細菌汚染が問題になっていますが、当院ではリニューアルに合わせ、消毒液を使用して診察台の吸水系を自動洗浄する細菌汚染防止システム付きの診察台に切り替えました。手入れには手間がかかりますが、細菌・雑菌の増殖を抑えて感染リスクを減らしたいと考えています。

「安心・安全」にこだわっておられるのですね。

そうですね。ドリルだけでなく、患者さんのお口に入る治療器具はすべて高圧洗浄滅菌器で滅菌処理し、患者さんごとに滅菌パックにして使用する直前に開封しています。また、エプロンやマスク、グローブはもちろん、検診時に歯を磨くブラシや洗浄用のシリンジなど、できる限りディスポーザブル(使い捨て)の製品を採用しています。当院のスタッフはみんなホスピタリティにあふれていて、患者さんにもやさしく接してくれているのですが、気持ちだけでは院内感染を防ぐことはできません。「歯を治したい」という思いで受診された患者さんが別の感染症にかかることのないよう、徹底した衛生管理を行っています。

どのような患者さんが多く来院されていますか。

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近隣にお住まいの方を中心に、乳歯が生え始めた赤ちゃんから90歳超のご高齢者まで、幅広い世代の患者さんにお越しいただいています。歯科の二大疾患である虫歯と歯周病の治療のほか、年配の患者さんが入れ歯の不具合を訴えて受診されることも多いですね。また、親子2代、3代にわたって通院されている方もいらっしゃいます。ご家族で受診していただくと、遺伝的な疾患が見つかりやすくなるという利点があります。そして、ご高齢の方を診察していると幼少期、若年期から定期的に歯科に通ってきたかどうかが将来のお口の状態に大きく影響すると感じます。また、ご結婚されて少し離れた場所へ引っ越されたあとも、ご実家へ帰るついでに歯科検診に来てくださる方もいて、とてもうれしく思っています。

自身の子育て経験を生かし、子どもの予防歯科に注力

力を入れている領域はありますか。

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予防歯科に力を入れています。歯科医療の最終的なゴールは「人生の最後まで、大切な人とおいしい食事を楽しむこと」だと思うので、虫歯になって歯を削ったり、抜いたりする機会を極力減らしたいと考えています。また、お口の状態が悪化してからの治療ではやれることも限られますから、できるだけ早い段階での受診が大切です。そのためにも子どもの頃からの予防ケアを積極的に進めています。さらに「できるだけ早く」という意味では、妊婦さんへの啓発も重要です。当院は横浜市の妊婦歯科検診実施医療機関に指定されているので、検診を受診された妊婦さんに、ご自身の予防や治療はもちろん、生まれてくる赤ちゃんの虫歯予防についてもお話しするようにしています。

妊婦さんにはどのようなアドバイスをされていますか。

私自身も子どもが2人いますが、妊娠から出産を経て子育てをする時期に、ホルモンバランスの変化から歯茎に炎症を起こしやすくなりました。また、赤ちゃんを抱っこする=重いものを持つ、添い寝のときに横向きの姿勢で寝る、授乳時にやや前かがみになるなど、赤ちゃんのお世話のときに口の中にかかる負荷が案外大きいんですね。口腔内に負荷がかかると歯の噛み合わせに影響しますから、お子さんだけでなくママ自身も定期検診を受けて、歯の状態をチェックするようお勧めしています。

子どもの仕上げ磨きのコツを教えてください。

以前は教科書的なブラッシング指導をしていましたが、実際に子どもを持ってみると、子どもがぐずってしまうなど思うように歯磨きできない日も多く、教科書通りにはいかないと痛感しました。毎回丁寧に磨くのが理想なのですが、嫌がる子どもを押さえつけて歯磨きするのも限界があります。ですから、今はまずお口の中を診て、お子さんごとに虫歯になりやすい場所をお教えし、そこを優先的に磨くようアドバイスしています。

患者さんと接する上で大切にしていることは何ですか。

不安を抱えて受診された患者さんに、安心してお帰りいただける診療をめざしています。そのためにも、「磨き残しがありますね」と問題点を指摘するだけでなく、「前回よりしっかり磨けていますね」などと患者さんの良い点をほめることを心がけています。初めて受診された患者さんには、「虫歯があるとわかっていたけれど、歯医者さんに怒られると思って受診できなかった」と話してくださる方が意外に多いのですが、ご本人は勇気を出して受診されたわけですから、怒ったり責めたりすることはありません。歯科医師である私も当院のスタッフも「患者さんとスタッフが一緒に頑張って治していきましょう」というスタンスで診療しているので、その気持ちが伝わればいいなと思っています。

原点は「患者に直接触れて手当てをしたい」という想い

先生が歯科医師をめざしたきっかけを教えてください。

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父方・母方ともに祖父が歯科医師で、父も歯科医師なんです。親族にも歯科関係の仕事をしている人が多く、物心ついた頃から医療にかかわる仕事がしたいと思っていました。大学受験の前に改めて医師になるか歯科医師になるかを考えたのですが、「診断や投薬だけでなく、患者さんに実際に触れて手当てをしたい」という思いがあり、歯科医師の道を選びました。

やりがいを感じるのはどのようなときですか。

学生の頃、祖父が「たった一つの小さな詰め物も、噛み合わせに影響する」と言っていたのを聞いたことがあるのですが、実際に自分が歯科医師になり、噛み合わせの乱れから顎の動きが制限され、首こり・肩こり・頭痛・めまい・胃腸障害など全身の健康に悪影響を及ぼす例を診て、噛み合わせの大切さと、それが崩れることの怖さを感じるようになりました。逆に、歯を治すことで全身の症状が改善されることもよくありますね。慢性的な頭痛や肩こりで悩まされるとメンタル的にも落ち込んでしまいますが、歯の治療によって痛みがなくなると気持ちも明るくなる方が多いですね。表情はもちろん、服装やメイクなど外見まで変わっていくのを見ると、歯科治療の凄さや歯科医師としてのやりがいを感じます。

休日はどのようにリフレッシュされていますか。

休日はなるべく子どもたちと過ごすようにしています。子どもたちには私が定期的に歯のクリーニングをしているのですが、上の子からは「その指の置き方が痛い」とか「もっとやさしくして」など、結構ダメ出しされますね(笑)。下の子は「大きくなったらママみたいに歯医者さんになる」と言ってくれています。

最後に、読者と地域の方へのメッセージをお願いします。

お口に少しでも違和感があれば、とにかく早めに歯科医院を受診していただきたいですね。私が診療した患者さんにも今まできれいに歯磨きしていた方が突然磨けなくなったことをきっかけに認知症が見つかった方や、歯のクリーニングで来院された患者さんで、口腔内にできていた炎症が実は口腔がんだとわかった方がいらっしゃいます。この方はがんの早期発見・早期治療が功を奏して7年経った今でも元気に当院に通院されています。歯の健康はもちろん全身の健康を守るためにも、定期的な歯科健診をぜひ習慣づけてください。年齢を重ねるにつれて「検診を受けてよかった」と実感していただけると思います。家族皆さんが通いやすいように日曜診療もしていますので、気軽にいらしてください。

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