賀久 浩生 院長の独自取材記事
スーパースマイル国際矯正歯科 代々木上原オフィス
(渋谷区/代々木上原駅)
最終更新日:2026/08/12
東京都渋谷区、両脇の街路樹が美しい井の頭通り沿いに立つ「スーパースマイル国際矯正歯科 代々木上原オフィス」。コンクリート打ちっ放しの壁面と大きな窓を持つ建物はデザイン事務所やショールームを思わせるが、中に入ると受付や治療室で笑顔で対応するスタッフと、よく日に焼け、快活な賀久浩生院長の出迎えがとても温かく、外観の硬質な印象が吹き飛ぶ。30年以上にわたって矯正歯科の診療に励み、マウスピース型装置を用いた矯正に早くから注目してきた賀久院長。非抜歯での矯正に注力し、海外経験の豊かさから、外国人の来院も目立つ。60代に入り円熟の時を迎えている賀久院長にインタビューした。
(取材日2026年6月19日)
子どもを思う親の気持ちに寄り添い矯正歯科に取り組む
2014年のインタビューから12年たちましたが、先生の診療に対するスタンスに変化はありましたか?

12年前には小学生だった息子が、早いものでもう24歳になりました。私は矯正歯科を専門にしていて、抜歯をできるだけ避けたい患者さんの期待に応えるなど、矯正を行うにあたっての自分のスタンスは開業以来ずっと変わりありません。ですが、この12年間はちょうど息子と同年代のお子さんを数多く対応することになりましたので、わが子に矯正の機会を与える保護者の方たちの気持ちを、自分の子育てに重ねてより深く理解できたように思います。矯正というものを考える視点が以前よりもはっきりしてきた、とも言えるでしょう。
患者さんの保護者の気持ちをどのように理解されたのでしょうか?
大抵の場合、矯正は別にしなくてもいいものじゃないですか。でも、少なくはない費用をかけてまで、矯正に踏み切るのはなぜか。親から子へ「あなたの歯並び、治しておいたほうがいいんじゃない?」とか、あるいはお子さん自身が歯並びを気にして、それを汲んだ親が矯正を勧めるとか、いろいろな場合があるでしょう。いずれにせよ、そこに見えてくるのは、わが子を大切に育てたいと願う親の価値観です。渋谷区は中学受験をするお子さんの割合が高いことからもわかるとおり、矯正を選択する背景に経済的な余裕があることは無視できません。それでも、それが保護者の方たちの切なる願いに発しているのは間違いないですし、それを私も自分事として理解したからこそ、責任の重さに改めて気持ちを引き締めています。
待合室に巨大なゲーム機が置かれていて驚きました。緊張してしまう医療の場とは全然違う雰囲気ですね。

そこは広尾と代々木上原にオフィスを構えた20年以上前から、意識して取り組んできた部分です。私は、歯列矯正を何か特別なことのように思ってほしくありません。先ほどお話しした学校に通う年代の子どもたちで言うなら、今や矯正は学校を離れた時間の課外活動の一つであり、終業後に素早く空腹を満たして塾に通うのと同じ日常的なイベントになっているんです。ならば、それに見合う矯正専門の歯科医院は子どもも大人も気楽に入っていける場所がいいと考え、患者さん同士もコミュニケーションが取れるくらいに開放的な空間づくりを心がけました。
マウスピース型装置を活用した非抜歯矯正に注力
先生は「非抜歯矯正」に力を入れているそうですね。

はい。30数年前の話になりますが、歯学部を出てカリフォルニアに留学した後、さらに勉強しようと向かった東海岸のボストン大学大学院で、非抜歯矯正の研究グループと出合い、自分も学び始めました。従来行われてきた矯正前の抜歯をしなくてよくなれば、特に子どもが痛い思いをするのを避けられると考えたからです。それから数年たって、マウスピース型装置を用いた矯正が知られるようになり、これは非抜歯矯正にとっても、たいへん相性の良い技術でした。マウスピース型装置を用いた矯正が非抜歯矯正のすべてではありませんが、痛みに配慮し、健康な歯を抜かないという目標において、この方法が新たな可能性を開いたことは確かだと思います。もっとも、子どもの歯を矯正する場合、マウスピース型装置を用いた矯正の利点はほかにもあるのですが。
それは、どのような利点でしょうか?
矯正が始まると、矯正装置を着けている影響で普段の歯磨きがしづらくなります。虫歯も心配ですが、装置の周りに白濁やホワイトスポットと呼ばれる白い跡が残ってしまうのが一番の問題です。子どもは歯ブラシの扱いも発展途上ですから、白濁のリスクは大人より大きいと考えられます。その点、マウスピース型装置は自分で簡単に取り外しができるので、普通の歯ブラシでしっかり歯磨きすることが可能です。ただし、そうした違いはありますが、一概に固定式はよくないということではありません。マウスピース型装置は歯が大きいほど矯正しやすく、逆に小さかったり短かったりする歯は不得手です。その場合は途中でワイヤー矯正を組み合わせるなどの工夫をし、患者さん一人ひとりに最適な方法を取ることが重要になります。
歯列矯正に興味がある人に向けて、歯科医院選びのコツを教えてもらえますか?

あまり専門家らしいアドバイスではないかもしれないですが、例えば、マイホームを建てる時や、お子さんの家庭教師を決める時に何が一番参考になるかを想像してみてください。公表されている情報を調べることはもちろん重要です。しかし、それ以上に、信頼できる友人知人からの好意的なクチコミがあれば、とても心強いのではないでしょうか。同じメーカーのマウスピース型装置を用いた矯正は土台となるデジタルテクノロジーも共通なので、歯科医師によって細かな上手下手があっても、それを一般の方にわかりやすく説明するのは難しいです。そうした事情から、もし知り合いで先に歯列矯正を受けた人が満足感を得られていたとしたら、絶対に大丈夫とは言えないまでも、少なくとも受診先の候補の一つに加えていいのではないかと思います。
矯正の成功で得た自信は人生の試練にきっと役立つ
スタッフさんの活躍についてもお聞かせください。

ありがたいことに、長く活躍してくれているスタッフが多いですね。お子さん2人を育てながらとか、一度辞めたけれど復帰してさらに能力を発揮しているとか、それぞれの私生活とバランスを取りつつ、頑張ってくれています。当院は、さきほど開放的と表現したとおり、治療室ではすべてのユニットを横並びに配置していて、個室や半個室に分けるための壁がありません。きびきびと立ち働くスタッフは診療のサポートに貢献しているのはもちろん、患者さんに語りかける言葉と時折混じる笑い声がフロア全体に活気をもたらし、患者さんがリラックスするのにも一役買っていると思います。
患者さんと向き合って診療を進めるにあたり、大切にしていることは何ですか?
矯正は数年を要する場合がほとんどなので、計画どおりの成功をめざすには、ゴールまでのプロセスを患者さんの毎日のルーティンに組み込むことがとても大切です。楽器の演奏がうまくなるために決まった数のフレーズを必ず練習したり、英語が上達するために単語を少しずつ覚えたりするのと同じように、矯正も毎日当たり前に行うルーティンにしてしまうんです。それができれば、マウスピース型装置を装着したまま寝るのが面倒だとか、旅行先に持っていくのを忘れるとか、矯正の停滞につながる怠け心やうっかりを遠ざけることができるでしょう。だから私たちの役割は、矯正を提供しながら、それのルーティン化もサポートすることだと考えています。
最後に、読者に向けてメッセージをお願いします。

楽器や英語はどれだけ努力を重ねても十分ものにならないかもしれないけれど、矯正は日常生活のルーティンにしてこつこつ続ければ、望んだ結果が出ると考えています。このことは、単に矯正がうまくいくだけの成果にとどまりません。特にお子さんの歯列矯正を検討している保護者の方に伝えたいのですが、自分に課したルーティンを最後までやり通すことで何かを勝ち取った経験は、その子の人生において大きな自信になるはずです。そして、その後の学業でも仕事でも、ルーティンの継続という同じ方法がきっと役に立つことでしょう。私は、矯正をこのような学びの機会にしてもらいたいと思っています。興味が湧いたら、いつでも当院へどうぞ。もちろん矯正を希望する大人の方も大歓迎です。
自由診療費用の目安
自由診療とはマウスピース型装置を用いた矯正/小児:81万8400円~ 成人:99万8250円~、ワイヤー矯正/小児:75万2400円~ 成人:82万2250円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

