田代 紘朗 院長、田代 朋子 副院長の独自取材記事
花水木クリニック
(福岡市南区/大橋駅)
最終更新日:2026/10/19
大橋駅前のビル3階にある「花水木クリニック」。循環器内科、内科、皮膚科、小児皮膚科、美容皮膚科を標榜する、シックで落ち着いた雰囲気のクリニックだ。田代紘朗院長は日本循環器学会循環器専門医、妻の田代朋子副院長は日本皮膚科学会皮膚科専門医で、ともに小倉記念病院で勤務した経験を持つ。開業後は、急性期かつ重症患者を診る病院での診療とは違い、「身近にいる医師として、予防や早期の病気発見に尽力し、迅速に適正な治療につなげたい」と抱負を語る。自分たちも働き盛りで子育て中の両先生。取材では、多忙で自分のことは後回しになりがちな人々に対し、「誰もが誰かの大切な人。どうか自分を大切にしてほしい」と心からのメッセージを送ってくれた。
(取材日2026年9月16日)
病気の早期発見に尽力、多忙な世代も来やすい場に
すてきなクリニックですね。こだわりや院名についてお聞かせください。

【紘朗院長】当院は、一般保険診療と、美容皮膚科といった自由診療を行いますので、設計士さんと相談して、受付を中心にそれぞれのスペースが左右に分かれる造りにしました。限られた広さの中で、保険診療の待合室は椅子を一列に横並びにし、自由診療のほうはお化粧を落とす場合もあるので人と視線が合わないように一人ずつ仕切りのあるソファーを選びました。また、保険診療の診察室は白を基調としていますが、他の部分には濃いグレーを取り入れ、ホテルのような落ち着いた空間にしました。
【朋子副院長】「花水木(ハナミズキ)」は私たちにとって大切な思い入れのある言葉なんです。また、花言葉には「永続性」「返礼」といった意味があり、当院が長く、地域に恩返しができるようにとの願いをこめました。
この場所に開業されたのはなぜですか?
【紘朗院長】「誰もが誰かにとってかけがえのない人です」という当院のコンセプトに関連するのですが、私はどなたにも、自分を大切にしてほしいと強く思っています。しかし仕事や家事、育児で忙しい世代は健診で引っかかっても気になる症状があっても自分のことは後回しにしがちで、病気の発見が遅れる心配があります。そのためクリニック側が来やすいようにしたいと考え、駅近で駐車場もあるこの場所に決めました。この地域は博多へ通勤する方々のベッドタウンであり、近くには九州大学のキャンパスがあり、若い方や働き盛りの方が多く行き交います。また、この建物の屋上には広場があって小さなお子さん連れの方も多いです。そうした若い世代、働く世代をサポートしたいという気持ちがありました。
そのようなお考えになられた背景を教えてください。

【紘朗院長】実は私自身、病院勤務時代に、心臓の病気で大切な家族を失いました。その経験により、小さな異変を見逃さないことに尽力しようと開業を決意したのです。ですから当院には、健診で指摘されたこと、胸の違和感、息切れ、また、繰り返す湿疹や気になるほくろ、お子さまの肌トラブルなど何でも相談していただきたいと思います。体からのサインを気のせいにしたり我慢したりしないでほしい。多忙や我慢が格好良いという風潮を変えていきたい。「あなたは誰かにとってかけがえのない人です」というメッセージを、地域の方、福岡の方一人ひとりに広く伝えていきたいです。
循環器内科と皮膚科、専門の医療を提供
ご専門の循環器内科、内科について教えてください。

【紘朗院長】開業前は小倉記念病院で、多くのカテーテル治療を行ってきました。心筋梗塞などで救急搬送される方も含め、高血圧や糖尿病といった生活習慣病などで動脈硬化が進み命が危険な状態になってしまった方々をたくさん診てきたのです。そのため開業後は患者さんの身近にいる医師として、生活習慣病の予防、そして重症化しないための継続管理に力を入れていきたいです。ただ、それを一方的に押しつけるのではなく、その方の症状やお仕事、生活環境にも配慮した上で、適正な提案をしていきたいです。また、循環器内科専門の医師として、突然の胸の痛みや心筋梗塞、不整脈などを見逃さないようにしていきたい。見つけたらすぐに高度医療機関につなぐ、その診断にはこれまでの経験が生かせると思っています。検査機器も充実させており、超音波検査においては臨床検査技師と協力して心臓の様子をきちんと観察していきます。
皮膚科、小児皮膚科についても教えてください。
【朋子副院長】私は小倉記念病院はじめ複数の病院で、アトピー性皮膚炎やニキビ、じんましんなどの一般皮膚科疾患、また尋常乾癬など治療が難しい症例の診療を行ってきました。粉瘤の切除や、あるときは耳が切れてしまった方の縫合手術にも携わりました。皮膚疾患は、罹患している方は多いものの様子見や我慢をされている方が少なくありません。お子さんの場合は、親御さんが「いつまで様子を見ようか」と悩まれることもあるでしょう。様子を見ている間に症状が悪化してしまうこともありますので、「こんなことで受診していいのかな」と遠慮せず、お気軽に来ていただければと思います。私たちも子育て中ですので親としてのお話もできるかと思います。皮膚疾患は痛みやかゆみのほか、見た目など精神的につらいことも多いため、診療では、まず何を解決するか優先順位を相談し、先の見通しをお話しすることも大切にしています。
美容皮膚科も対応してくださるのですね。

【朋子副院長】はい。美容というと、敷居が高く、美意識が高い若い人が対象というイメージがあるかもしれませんが、私は、初めての方でもどの年代の方でも安心して通える美容皮膚科をめざしています。ニキビの治療後、残ってしまった赤みを何とかしたい、もう少しきれいにしたいというご希望がある方に対しては、保険診療の延長としての美容医療を提供します。ただ「きれいにする」ことをめざすのではなく、皮膚科専門の医師として肌のことをしっかりわかった上での施術を行っていきます。忙しい日々でも、少し自分をケアしたいと思った方のお手伝いができたらと考えます。
「誰かの大事な人」の当たり前の暮らしを守る
お互いの良いところを紹介してください。

【紘朗院長】副院長は、完璧なまでに高いクオリティーを求める人です。開業準備の資料作りも細かい所まできちんとしていました。診療でも説明がわかりやすく、分析力もあると感じます。手先も器用です。夜中に手術に呼び出されても責任感を持ってやり遂げる力はすごいと思っていました。
【朋子副院長】院長はとても勤勉です。私たちは大学の同級生なのですが、当時から勉強家でした。きちんとエビデンスを調べてそれに基づいて説明するタイプで、いいかげんなことは絶対に言いません。診療においてはエビデンスに基づいて、その上で患者さんに適した治療法を提案しており、そんな姿勢は尊敬しています。
スタッフの方々についても教えてください。
【朋子副院長】現在、非常勤を含め看護師5人、事務スタッフ3人、臨床検査技師1人がいます。患者さんにとって「感じの良い人」がいいなと思い、面接で私たちがそう感じた人に決めたのですが、そのとおりの人ばかりで本当に良かったと院長と喜んでいます。不特定多数の人に接する仕事なので、自分たちがどう見られているか意識をすることも大事なのですが、そうしたことも考えてくれて、何よりこちらが指示をしなくても自分たちで判断して動ける人たちなのでとても助かります。そもそもみんな、SNSで発信していた当院の理念に共感して応募してくれた人たちです。力を合わせて、地域や患者さん一人ひとりを大切に、安心して通い続けられるクリニックをつくりあげていきたいと思います。
改めて今後の展望についてお聞かせください。

【紘朗院長】先にお話ししたように、私が力を入れたいのは病気の予防と、悪化させないための継続管理です。その前提として、医師と患者さんというより、人と人としての信頼関係があることが大事だと思っています。例えば「ガイドラインではこうですが、あなたの状態や生活環境からするとそれほど焦らなくてもいいのでこうしていきましょう」というふうにお伝えし、「この先生が言うならそうしよう」と思っていただけるようになれればうれしい。地域の皆さんとそんなすてきな関係を築いていけたらと思います。
【朋子副院長】繰り返しになりますが、「我慢しない」「後回しにしない」「様子を見すぎない」ようにして、どんな小さなことでもお気軽に相談していただければ。地域の方々の健康を守り、皆さんのかけがえのない毎日をサポートすることが私たちの役割だと思っています。
自由診療費用の目安
自由診療とは美容皮膚科:ニキビ治療後の赤みのケア/1万6500円~

