リハビリテーションと予防でめざす
一生動ける体づくり
いばらき整形外科クリニック
(枚方市/樟葉駅)
最終更新日:2026/10/09
- 保険診療
年齢とともに、少し体が動かしにくくなったと感じることはないだろうか。以前より疲れやすくなった、足腰に不安を感じる、つまずくことが増えたなど、何げない体の変化は、将来の痛みや転倒、機能低下につながることもある。だからこそ、症状が強くなる前から自分の体に目を向け、できることに取り組むことが大切だと「いばらき整形外科クリニック」の茨木一行院長は話す。リハビリは、痛みやけがから回復するためだけのものではなく、今ある体の機能を保ち、この先も自分らしく暮らすための手段の一つ。茨木院長は一人ひとりの年齢や生活、目標に合わせ、できることを少しでも長く続けられるようにすることを大切にしているそうだ。そこで今回は、症状が出る前からできることや再発予防、茂木院長の考える「一生動ける体づくり」とは何か、話を聞いた。
(取材日2026年9月16日)
目次
痛みの改善だけでなく、その先の暮らしまで見据えたリハビリを
- Q症状がなくても、整形外科に相談する意味はありますか?
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A
▲けがの治療だけでなく、予防のための相談先
整形外科というと、痛みやけがが出てから受診する場所というイメージが強いと思います。もちろん症状がある時に診ることは大切ですが、僕はその先にある予防のための場所でもあると考えています。例えば姿勢や筋力、関節の動き方を見ていくと、今は痛くなくても、このままでは将来負担がかかりやすい部分が見えてくることがあります。そうした段階で、ご本人に合った運動や体の使い方を知っておけば、痛みが出にくい状態につなげられる可能性があります。何もない時から必ず通う必要はありませんが、体の衰えが気になった時や、今後のために一度体を見直したいと思った時には、整形外科を体づくりの相談先として活用してもらえたらと思います。
- Q年齢を重ねると、体にはどんな変化が起こってくるのでしょうか?
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A
▲今の体の状態を正しく認識することが大切
年齢を重ねると、どうしても筋力や柔軟性、バランス能力は少しずつ低下していきます。これは誰にでも起こる自然な変化なので、必要以上に怖がることはありません。ただ、筋力が落ちれば膝や腰への負担が増えたり、とっさに踏ん張れず転倒しやすくなったりします。特に高齢の方は、一度大きな骨折をすると、それをきっかけに歩く機会が減り、生活そのものが大きく変わってしまうこともあります。だからこそ、年齢を重ねること自体を心配するのではなく、今の自分にどんな変化が起きているのかを知ることが大切です。筋力やバランス能力を意識しながら、できるだけ良い状態を保っていくことが、将来の転倒や骨折の予防にもつながると思っています。
- Qリハビリは、痛みがある人だけが受けるものではないのですね。
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A
▲一人ひとりが持つ目標に向け、リハビリ指導を行う
そうですね。リハビリには、弱くなった筋力や動きを取り戻すための役割もあれば、今できていることをできるだけ長く保つための役割もあります。例えばスポーツをしている方なら競技復帰をめざしますし、高齢の方なら日常生活の中でできる動作を保つために取り組むこともあります。大切なのは、年齢や生活、体の状態によって目標が違うということです。できなかったことをできるようにするためのリハビリもあれば、これ以上できないことが増えないようにするためのリハビリもある。痛みがある時だけに限らず、その人のこれからの生活を見据えながら取り組んでいくことに意味があります。無理なく続けられる方法を一緒に考えていきましょう。
- Q痛みを繰り返さないためには、何が大切なのでしょうか?
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A
▲医師と理学療法士が連携し、適切な診療を行うことを心がける
その場の痛みを和らげることはもちろん必要ですが、それだけでは同じ症状を繰り返してしまうことがあります。大切なのは、なぜその場所に負担がかかっているのかをきちんと見極めることです。例えば膝が痛い方でも、筋力の低下が関係している人もいれば、体の使い方や普段の姿勢が影響している人もいます。まず医師が状態を診断し、その上で必要に応じて理学療法士と連携しながら、動き方や運動習慣を見直していく。さらに、クリニックでリハビリを受けるだけでなく、自宅でできる運動やセルフケアを身につけてもらうことも大切。それを無理なく生活の中に取り入れ、症状が落ち着いた後も習慣として続けていくことが、再発予防につながります。
- Q先生が考える「一生動ける体づくり」とは?
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A
▲望む生活を可能な限り続けられるようスタッフ全員で患者を支える
僕が考える「一生動ける体」は、誰もが同じように歩いたり運動したりできることではありません。年齢や病気、けがによって、できることは人それぞれ違います。だから、無理にできないことを目標にするのではなく、その人が今持っている力を生かしながら、できることを少しでも長く続けていくことが大切だと思っています。どんな暮らしを続けたいかは、人によって違います。旅行や趣味、スポーツを楽しむこともそうですし、自分で買い物に行く、家の中を安全に移動するといった日常の動作も大切です。その人が望む生活をできるだけ長く続けられるように、リハビリや予防を上手に取り入れていく。それが僕の考える「一生動ける体づくり」です。

