内田 涼太 院長の独自取材記事
登戸おなかと内視鏡クリニック
(川崎市多摩区/登戸駅)
最終更新日:2026/11/04
登戸駅から徒歩4分、向ヶ丘遊園駅からも徒歩2分という場所にある「登戸おなかと内視鏡クリニック」。消化器内科を専門とし、数多くの内視鏡検査を行ってきた内田涼太先生が院長を務める同院は、胸焼けや胃もたれ、下痢、便秘など日常的な消化器の症状から潰瘍性大腸炎といった難病の診療、また胃・大腸の内視鏡検査を主軸に、地域密着をめざすクリニックだ。外来診療では患者の症状を細かく見極めながらオーダーメイドで薬の処方に努め、内視鏡検査では下剤を飲む環境から検査時の鎮静剤などまで、検査を受けやすい環境作りを大切にする。昔から慣れ親しんだ地元での開業を選んだ内田院長に、クリニックの特徴や診療方針などについて詳しく話を聞いた。
(取材日2026年10月16日)
地域密着のクリニックを志して地元で開業
医師を志したきっかけを教えてください。

僕の父が医者だったということが大きいですね。父も同じ川崎市で、南武線久地駅のそばにある内科の医院を30年近くにわたって営んでいます。昔ながらのクリニックという雰囲気で、患者さんとも半分友達のような関係を築きながら、派手さはなくとも地域密着で信頼されている父の姿を見て育ちました。患者さんが父に感謝する声も小さい頃から聞いていましたし、いい職業だなと素直に思っていましたね。跡を継ごうとまで考えていたわけではないのですが、父のような医者になりたいと思い、医師の道に進みました。
ご専門の消化器内科についてお聞かせください。
消化器内科は、良く言えば内科と外科のハイブリッドのようなところがあるんです。内科領域の診療も行う一方で、内視鏡検査ではポリープやがんの切除をすることもありますし、手術室で外科の医師と合同で内視鏡を扱うこともあります。消化器内科を選んだ理由の一つにも、内科・外科の双方に携わる面白さを経験できるということがありました。また、消化器内科は胃や腸に限らず肝臓や膵臓など、診られる範囲が広いので、よりさまざまな患者さんの役に立てるという考えもありましたね。消化器内科と一口に言っても、さらにさまざまな専門に分かれるのですが、中でも僕は内視鏡を中心にキャリアを積んできました。
開業したいという思いは以前からお持ちだったのでしょうか?

大学病院に在籍していた頃は、医療の知識を蓄えたりスキルアップに努めたり、先進の技術や器具の扱い方を身に付けたりと、自分を磨くことに努めていました。ただ、僕が医師をめざすきっかけになった原点は、やはり父が長年営んでいるような地域密着のクリニックです。これまで医師として培ってきたものを地元で生かしたいという思いも強く、慣れ親しんだこの地に戻ってきて開院しました。
さまざまな工夫で負担の少ない内視鏡検査を
こちらのクリニックの特徴を教えてください。

クリニック名に「おなかと内視鏡」とあるように、まずは日常的にお悩みの方も多い胃や腸の不調など、消化器内科の診療が中心となります。また、潰瘍性大腸炎のような、高い専門性が必要となる病気についても、すべてを大きな病院が引き受けるわけにはいきませんから、当院でもできる限りの検査や治療に努めていきます。もう一つ、当院の柱となるのは胃と大腸の内視鏡検査です。特に大腸がんの方は増えている状況ですから、内視鏡検査での早期発見・早期治療がとても大切です。患者さんが初めて受ける、1回目の内視鏡検査のハードルを下げられるよう、つらくない検査を提供できるようにと考えています。
内視鏡検査を受ける環境づくりで工夫していることを教えてください。
大腸の内視鏡検査で、患者さんにとって大きな負担となるのが、検査に先立って下剤を服用し、繰り返しトイレに行くことです。そのハードルを少しでも下げるため、院内で下剤を服用するスペースは、その人専用のトイレ付きになっています。患者さん同士がトイレを共用しないよう設計しているため、衛生面やにおいなどをできる限り気にせずに、検査準備をしていただけると思います。また、服用する下剤も一種類ではなく、飲みやすい味のものから少ない量で済むもの、液体の下剤が苦手な方には錠剤タイプのものと、複数種類を用意していますので、ご希望に応じて選んでいただくことができます。
検査中の負担軽減についてもお聞かせください。

内視鏡を扱う医師の手技に関して、患者さんに極力負担がかからないような操作を行うことはもちろんですが、鎮静剤を使用しての検査をご希望の方には、安全に配慮した範囲でしっかりと薬を用いて検査を終えられるようにしています。内視鏡検査は、一生に一度だけやればいいという検査ではありません。次回以降の検査を受けるにあたって、心理的な障壁をできるだけ取り除けるよう、つらさのない検査を提供したいですね。また、検査は移動式ストレッチャーベッドで行いますから、検査後は横になった状態のまま、リカバリールームまでご案内します。落ち着くまでそのままゆっくりお休みいただくことができますのでご安心ください。
細かい症状の変化を見逃さず、薬の処方にも気遣いを
消化器内科の外来診療では、どのような症状の患者さんが多いのでしょうか。

胸焼けや胃もたれ、下痢、便秘といった症状の方が多いですね。特に便秘に関して気をつけているのが、患者さん一人ひとりに合わせて、オーダーメイドで薬を処方することです。便秘はよくある症状ですし、ともすれば皆同じように考えてしまいがちなのですが、実は原因や病態がさまざまで、一人ひとりに応じた対応が必要なんです。その方がどのような生活をしているかや日々の活動リズムによって、どのように処方をデザインするのかは変わってきます。患者さんごとに薬の出し方を使い分けるということは、基本といえば基本なのですが、大切にしていることの一つですね。
病診連携などについてもお聞かせください。
消化器に関わる難病の一つである潰瘍性大腸炎は、消化器内科を掲げているクリニックでも、必ずしも診療できるとは限らない難しい疾患です。当院でも、基本的な初期治療や難病の申請など、できる限りクリニック内で完結させられるよう努める一方で、大きな病院での治療が必要なケースを適切に見極め、必要に応じて迅速におつなぎできるようにしています。患者さんの状態に応じて、適切な医療機関を見極めて紹介し、また治療後に通常の生活に戻っていけるようサポートいたしますので、当院を窓口にしていただければと思います。
患者さんと接する上で、心がけていることはありますか?

例えば、生活習慣病であれば、長い期間毎回同じ薬を処方するといったこともよくあるのですが、おなかの症状は常に同じではなく、今月は良くても翌月は不調だったり、今はつらくても次回にはまた様子が変わっていたりと、波があるものです。ですから、定期的に通院される方であっても、毎回症状を細かくお伺いしながら、薬の処方にも配慮しています。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。
おなかのことで困った時は、あそこに相談すれば大丈夫と思っていただけるようなクリニックにしていきたいですね。また、内視鏡検査についても、とにかくハードルを下げられるよう、患者さんの負担が少ない検査を提供していきたいと考えています。以前、検査でつらい思いをされた方や、検査はしたいけれど、なんとなく恐怖心があって踏み出せないという方も、まずはぜひ一度ご相談いただければと思います。

