呼吸器内科の診断でCTを活用
肺がんや肺炎の早期発見をめざす
駒沢内科・呼吸器クリニック
(世田谷区/駒沢大学駅)
最終更新日:2026/10/16
- 保険診療
息切れがする、息苦しい、咳が長引いている……そんな悩みを相談できるのが呼吸器内科だが、肺疾患の診断においてCT検査は重要な役割を果たしているという。しかし、CT検査が受けられる大学病院や画像診断クリニックを紹介されても、再度予約するのは面倒という人もいるだろう。そんなとき頼りにしたいのが、CTを備えている呼吸器内科クリニックだ。例えば、木村雄一郎院長が2026年10月に開業した「駒沢内科・呼吸器クリニック」もそんな場所の一つだ。そもそも呼吸器内科を掲げるクリニックは多くはなく、CTまで設置しているところは限られている。CTがあればどのような診療が実現できるのか、木村院長に詳しく聞いた。
(取材日2026年10月2日)
目次
CTを備えた呼吸器内科で肺から全身の健康を守る
- Qなぜ、クリニックにCTを導入したのでしょうか。
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A
▲肺がんなどの呼吸器疾患の早期発見に注力する木村院長
肺を輪切りで撮影し観察できるCT検査は、呼吸器疾患の診断において重要な手段の一つだからです。例えば、ウイルス性肺炎と細菌性肺炎の鑑別に役立つほか、肺がんや非結核性抗酸菌症、慢性閉塞性肺疾患、肺気腫、気管支拡張症などの発見にもCTは有用です。当院では、2mm間隔で撮影できる先進のマルチスライスCTを導入し、小さな病変も観察しやすい環境を整備。大学病院などで改めてCT検査を受ける負担を減らせるようにこだわりました。また、CT検査の価値を最大限に引き出すには、画像を適切に読み取ることも重要です。私自身、専門の肺がん診療を通じて多くの画像を読影してきた経験があり、その知見を日々の診療に生かしています。
- QどのようなときにCT検査が必要になりますか?
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A
▲リラックスして過ごせる待合スペース
喫煙者で血痰が出るようなら、肺がんのリスクがあるのでCT検査をお勧めします。左右の肺に挟まれた縦隔部はエックス線では写らないため、CTが必要なのです。反回神経まひで喉の痛みはないのに声がかすれるときに、縦隔部に肺がんが見つかる例もあります。また、健康診断の胸部エックス線検査で異常を指摘されたときも、念のためにCT検査を受けてください。特に異常はないことが7〜8割なので「何か見つかったらどうしよう」などとためらわずに早めに受診するようにしましょう。便潜血検査が陽性の場合は大腸内視鏡検査を受けるように、胸部エックス線検査で異常が見つかった際にはCT検査を受けるという流れをもっと普及させたいです。
- Qそのほかの気になる症状についても知りたいです。
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A
▲検査時には、丁寧な声掛けを行い患者の不安軽減に努める
自覚するのは難しいかもしれませんが、特に階段の上り下りや、重い荷物を上げ下げしてつらいときは注意してください。そのほか、ゼーゼー、ヒューヒューする、喉の違和感や痛み、胸痛なども気になる症状です。ただ、肺の調子は日内変動があり、朝は苦しくても夕方は楽になる場合もあります。1日のうちで少しでも不調を感じるタイミングがあれば、放置しないようにしましょう。また、咳が3週間以上長引いている場合、当院ではCT検査だけではなく喘息に関する各種検査もそろえていますので、早めにご相談ください。
- QCT検査の流れについて教えてください。
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A
▲CT検査から診断まで院内で一貫した対応が実現
まず、診察で症状や健康診断の結果を確認します。その後、必要があれば当日中にCT撮影に進み、あらためて予約を取る必要はありません。検査台に横になって、数秒間息を止めて撮影します。検査時間が短いため、患者さんの被ばく量を抑えることができます。撮影した画像のデータは検査室から診察室のPCまで瞬時に転送され、私がそれを確認しながら診断します。検査結果は受診日当日に私が口頭で説明し、治療計画や追加検査を提案。患者さんの同意が得られれば、そのまま治療に進むことになるでしょう。ただし、妊娠中またはその可能性がある方、心臓ペースメーカーを装着している方は、当院では対象外としています。
- QCT検査のほかに、どんな検査ができますか?
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A
▲肺の健康維持につながる生活習慣の提案をめざす
息切れが気になる方には、喘息、慢性閉塞性肺疾患、間質性肺炎などの手がかりとなる呼気ガス検査や呼吸機能検査(スパイロメトリー)も行っています。呼気ガス検査では気道のアレルギー性炎症の有無や喘息の可能性を、呼吸機能検査では肺の大きさや空気の通りやすさ、「肺年齢」の目安などを調べることができます。病気が見つからなくても、実年齢より肺の老化が進んでいるケースもあります。肺機能を維持するためのポイントは禁煙と深呼吸です。特に吸うことよりも吐くことを意識してください。また、心肺機能を高めるには歩くことが有用とされています。呼吸リハビリテーションをご紹介することもできますので、ご相談ください。

