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守谷 元宏 院長の独自取材記事

板橋もりや眼科

(板橋区/板橋駅)

最終更新日:2026/10/14

守谷元宏院長 板橋もりや眼科 main

JR埼京線板橋駅から徒歩2分。2026年に開業した「板橋もりや眼科」の院長・守谷元宏先生は、慶應義塾大学卒業後、埼玉メディカルセンターや慶應義塾大学病院で緑内障を中心に研鑽を積んだ日本眼科学会眼科専門医だ。現在も大学病院で後輩の手術指導にあたり、自らの技術にも磨きをかけている。壁と扉の色にコントラストをつけ、照明のバランスや段差にまで配慮した院内設計は、視覚障害のある患者に寄り添う眼科医ならではの発想が感じられる。また、診察の最後には必ず「何か聞きたいことはありますか?」と全員に声をかけるという。そんな丁寧で気さくな人柄の守谷院長に、緑内障の早期発見にかける使命感や、点眼治療から手術まで幅広く手がける診療について話を聞いた。

(取材日2026年9月8日)

早期発見で「運命が変わる」、その確信を胸に開業へ

まずは先生のご経歴と、眼科を選ばれた理由を教えてください。

守谷元宏院長 板橋もりや眼科1

2014年に慶應義塾大学を卒業し、2年間の初期研修を経て眼科の道に進みました。父が医師でして、その背中を見て自分も医師を志したのが出発点です。もともと人に喜んでもらえることが好きな性格でもありました。眼科を選んだのは、治療の成果が目に見えてわかることに惹かれたからです。また、視力の改善には、ひいては認知機能の改善につながることも期待できますから、いくつになっても患者さんの喜びに直結する領域であり、そこが眼科の大きな魅力だと考えています。2017年からは埼玉メディカルセンターで緑内障を中心に網膜の手術なども幅広く経験し、その後慶應義塾大学に緑内障専門として戻り研鑽を重ね、2026年8月に当院を開業しました。

開業を決意されたきっかけや、この地を選ばれた理由をお聞かせください。

眼科1年目の頃から、臨床を軸に人生を組むなら最終的には開業したいと考えていました。研究に打ち込むよりも、患者さんを直接診て、その力になれることに大きなやりがいを感じていたんです。思いが具体的になったのは、大学病院で緑内障の診療に深く携わるようになってからです。緑内障はいかに早く見つけて早く治療を始めるかが大切な病気で、そこで患者さんの運命が変わると実感する場面を何度も経験しました。早期に適切な対応ができれば、もっと多くの視野を残せる。その思いが強くなる中で、最初に診るクリニックでこそやれることがあるという確信が開業の決め手になりました。板橋を選んだのは、慶應義塾大学のある信濃町と以前勤めていた浦和の中間で双方の患者さんが通いやすいこと、大学時代にバドミントン部で何度も訪れたなじみの土地だったことが理由です。

クリニックの設計や設備面で工夫されたことはありますか?

守谷元宏院長 板橋もりや眼科2

まず念頭に置いたのは、緑内障や視覚障害のある方が苦労なく通える空間にすることです。緑内障は一生付き合う病気ですから、どの段階の方にも安心していただきたいと考えました。光が強すぎても弱すぎても見づらくなるため照明のバランスには特に気を配り、段差のないバリアフリーで車いすをご利用の方にも通いやすい環境を整えています。壁と扉、扉とドアノブの色にコントラストをつけ、視野の狭い方にもわかりやすい設計にしました。検査機器は、網膜の断面を診るOCT、静的視野検査機器・動的視野検査機器など、多くの緑内障専門の医師が活用している機器を導入しています。手術機器も大学病院に近い水準をそろえました。防げるリスクは確実に防いで、患者さんに安心して過ごしていただける環境を整えたいという思いで選んでいます。

点眼薬から手術まで幅広い治療法に対応

どのような緑内障手術を行っているのですか?

守谷元宏院長 板橋もりや眼科3

当院では線維柱帯切除術やチューブシャント手術といった手術に対応しています。いずれも眼圧を下げるための手術ですが、術後の管理が複雑で合併症への注意も継続的に必要なため、高い専門性が求められます。大学病院で専門的に経験を積んできた領域ですので、それを身近なクリニックで提供できることは一つの強みだと考えています。現在も慶應義塾大学で後輩の手術指導を続けていまして、大学からの要望に加え、私自身の知識をアップデートできる貴重な機会にもなっています。後輩の力量を見ながら任せるところは任せ、難しい場面では自分が執刀するという形で、日々指導にあたっています。

手術に至る前の段階では、どのような治療の選択肢がありますか。

緑内障の点眼薬は種類が非常に多く、一つ合わなければ別の薬を試すなど手を変え品を変え工夫できる余地があります。粘り強く最善の組み合わせを探すという点では、強いこだわりを持って取り組んでいるつもりです。当院の1階にある薬局が私の専門性を理解してくれていて、豊富な種類の緑内障薬をそろえてくれています。在庫の都合で選択肢が限られることがない点は大きいですね。また手術ができる立場だからこそ、「ここまで点眼で治療を続けてみて、それでも難しい場合には手術を考えましょう」という見通しをあらかじめお伝えできます。手術のタイミングは患者さんの人生を左右しかねない重大な決断ですから、慎重に、悔いのない選択ができるよう一緒に考えていきたいと思っています。

緑内障のほかには、どのような症状や疾患に対応されていますか?

守谷元宏院長 板橋もりや眼科4

緑内障診療を専門としていますが、緑内障の患者さんが白内障を併発されることも少なくありません。そのため、白内障手術にも力を入れて対応しています。また、緑内障の有無に関わらず、白内障治療を希望される患者さんも幅広く受け入れています。お子さんについては、近視進行抑制のための点眼薬や眼鏡も処方しています。子どもの近視が進むと将来の緑内障リスクが高まることもわかってきていますので、早い段階からケアを考えておくことが大切です。そのほか、ものもらいやアレルギーといった日常的な目のトラブルにも幅広く対応していますし、眼底疾患の診療、視覚障害認定や指定難病の医療費助成申請に必要な書類の作成も行っています。お子さんからご高齢の方まで年齢を問わず、目のことなら幅広く診ています。

少しでも気になったら、それが受診のタイミング

患者さんとの向き合い方で、大切にされていることはありますか?

守谷元宏院長 板橋もりや眼科5

患者さんは困っているから来院されるわけですから、解決できる筋道をきちんとお示しするのが務めだと考えています。できることはできる、できないことはできないなりにうまく付き合っていきましょうと、正直にお話しすることを大切にしています。もう一つ意識しているのは、診察の最後に必ず「何か聞きたいことはありますか?」と全員にお聞きすることです。聞きたいことがなくなるまで繰り返すようにしていまして、患者さんが「言いたいことを全部言えたな」と思って帰ることを大切にしているんです。お話を遮って診察を終えるのではなく、患者さんが抱えている疑問や不安をできるだけ解消してお帰りいただきたいと思っています。接遇は大学時代からずっと意識し続けていることで、自分にとっては当たり前のこととして続けています。

今後、クリニックとしてどのような役割を果たしていきたいですか。

まずは地域のかかりつけクリニックとして認めていただけるようになりたいですね。ありがたいことに、大学病院や埼玉メディカルセンター時代から信頼してくださる方が、神奈川や千葉、埼玉など遠方からも通ってくださっています。地域にお住まい方にも遠くからお越しくださる方にも、なるべく多くの視野を残してあげたい。目薬でも手術でもあらゆる手段を駆使して、それを実現していきたいと考えています。当院は土曜日の午後も診療しており、平日に時間が取りにくい方でも治療を続けやすい体制です。JR埼京線・都営三田線・東武東上線の3路線が使える立地も生かして、少しでもお力になれればと思います。

最後に、読者へメッセージをお願いします。

守谷元宏院長 板橋もりや眼科6

40代を超えたら、一度は眼底検査を受けていただきたいです。緑内障は自覚症状がほとんどないまま進む病気で、目がかすむ程度の理由で来院されて緑内障が見つかるケースは珍しくありません。健康診断で眼科の指摘を受けた方は、去年や一昨年のものでも構いませんので放置せず受診してください。強度の近視がある方、ご家族に緑内障の方がいる方、レーシック後の方は特に注意が必要です。別の目のトラブルで来院された際に偶然見つかって、初期で済んでよかったねというケースも山ほど経験しています。放っておいて得することはあまりありません。「何ともないけれどちょっと気になる」、そのくらいのタイミングで受診されるのが、未来のことを考えると一番良いと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

近視進行抑制治療/月4950円