柘植 一輝 院長の独自取材記事
つげデンタルクリニック
(堺市西区/津久野駅)
最終更新日:2026/09/14
JR阪和線の津久野駅から徒歩2分。淡いグリーンの外観が優しい印象の「つげデンタルクリニック」。院長の柘植一輝先生は大阪大学歯学部卒業後、大学病院やクリニックに勤務し、訪問歯科も行うなど歯科医師としてさまざまな経験を積んだ後、2026年7月に同院を開業した。祖父、父ともに歯科医師であり、実家のクリニックに患者家族が3代で通う光景を日常的に目にしていたことが今の道を志す原点になったという。院長がめざすのは「ここに通い続けたい」「ここに任せたい」と安心して思っていただける歯科医院。そのために、広い個室を用意するなど院内の造りにもこだわったという。爽やかな笑顔とやわらかな語り口が印象的な先生に、診療スタイルや今後の展望まで、クリニックへの思いを聞いた。
(取材日2026年8月7日)
大人も子どもも「通い続けたい」歯科をめざして
先生はなぜ歯科医師をめざされたのでしょうか。

当院の近くにある、祖父の代から続く歯科クリニック兼自宅で育ちました。幼い頃から、患者さんがお孫さんを連れて来院されるなど、地域の方々に長く親しまれている様子を身近に感じていました。私が生まれた年から勤めているスタッフもいたんですよ。高校時代に進路を考えたとき、3世代にわたって地域の皆さんと関わり続けられる歯科医師という仕事は、いい仕事だなと改めて思ったのです。そのため開業にあたっては、地域密着のクリニックにしたいという思いが出発点にありました。幅広い方に来ていただけるようアクセスの良い駅前を選び、電車やバスに加え、提携駐車場もご用意して車でも通いやすい環境を整えています。
開業を見据えて、どのような環境で研鑽を積まれてきたのですか?
2018年に大阪大学歯学部を卒業し、大学病院での研修を経て歯科クリニックに勤務しました。そこで、歯を失った方へのインプラント治療をはじめ、さまざまなお悩みやニーズを持つ患者さんと向き合いながら、幅広い症例を経験させていただきました。また、並行して訪問歯科にも携わる機会があり、大学病院、クリニック、在宅と異なる診療の現場を知ることができたことは、私にとって大きな財産となっています。どの現場でも共通して感じたのは、患者さん一人ひとりの背景に目を向けることの大切さです。学生の頃から抱いていた「地域に根差した歯科医師になりたい」という思いは今も変わりません。その思いを胸に経験を重ねる中で、自分がめざすクリニックの姿も少しずつ具体的になっていったように感じています。
院内の設計にも工夫を施されたと聞いています。

はい。設計段階から「患者さんにとって通院の負担を少しでも減らしたい」という思いを大切にしてきました。院内は白を基調に木目をアクセントとして取り入れ、清潔感の中にも温かみを感じていただける空間をめざしています。個室は2つあり、1つは天井モニターを備えたファミリー向けの診療室です。保護者の方やご兄弟もゆったりとご同席いただけるよう配慮しました。もう1つは院内の奥に設けたプライバシー重視の個室で、ドアを閉めれば周囲を気にせずお話しいただけます。また、半個室も車いすやベビーカーを横づけできる広さを確保しました。キッズスペースやおむつ交換台も設けているほか、お子さんの不安を少しでも和らげられるよう、エックス線室の壁紙には動物のイラストを採用しています。
原因を見つめ対話を重ねる、一人ひとりに合わせた診療
診療にあたって大切にされていることを教えてください。

原因をきちんと調べた上で治療を進めることを大切にしています。私自身、患者として受診する立場であれば、原因がわからないまま処置だけが進んでしまうことに不安を感じると思います。だからこそ、患者さんには安心して治療を受けていただきたいという思いが診療の原点にあります。当院では、たとえ虫歯1本であっても「なぜそこにできたのか」を一緒に考え、生活習慣に原因がある場合には、その改善も含めてサポートするよう心がけています。もう一つ大切にしているのが、患者さんとの対話です。見た目や噛み心地、費用など、何を優先したいと考えておられるのかを丁寧に伺い、その上でどのような治療の選択肢があるのかをご説明しています。お一人お一人の雰囲気や状況にも目を向けながら、ご自身からは話しにくいことでも自然にお話しいただけるような関係づくりを心がけていますね。
治療を終えた後のメンテナンスについて教えてください。
当院では、お口の汚れや炎症の状態を数値化し、患者さんと一緒に目標を設定しています。メンテナンスではその数値をもとに経過を確認し、改善状況に応じて通院間隔をご提案しています。漠然と「何ヵ月に1回」とお伝えするのではなく、一つ一つの判断に理由があることを大切にしたいんです。また、お口の変化を継続して見ていくため、他院に通われている方にも「同じ歯科医院で経過を追ったほうがいいですよ」とお話しすることがあります。さらに、当院では歯科衛生士の担当制を採用しています。同じ歯科衛生士が継続して診ることで、お口の小さな変化にも気づきやすくなりますし、患者さんにとっても気軽に相談しやすい関係が築けると思います。お口の健康を長く守るためには、そうした信頼関係も大切だと考えています。
お子さんの診療にあたって、心がけていることはありますか?

治療に入る前には、必ず歯科医院に慣れてもらうためのトレーニング期間を設けています。保護者の方が治療を希望されていても、お子さんご本人が受け入れられる状態になるまでは、基本的に無理に治療を進めることはありません。歯科で怖い思いをした経験は、その後の通院にも影響するため、焦らず一歩ずつ進めることが大切だと考えています。小児矯正に関心をお持ちの保護者の方も多いのですが、矯正も治療の一つですので、まずは通常の診療を安心して受けられるようになることが第一歩です。お子さん一人ひとりのペースに合わせながら、少しずつステップアップしていければと思っています。また、必要に応じて笑気麻酔を用い、リラックスした状態で治療を受けていただく選択肢もご用意しています。
ライフステージに寄り添う、生涯のかかりつけ医へ
スタッフの皆さんについて教えてください。

今いるスタッフの一番の魅力は、素直さだと思っています。もちろん技術や経験も大切ですが、素直に学ぶ姿勢こそが成長の土台になると感じていますし、一緒に働いてくれているメンバーは皆そうした姿勢を持っています。院内では定期的に研修の時間を設け、メンテナンスの進め方や患者さんとの関わり方について学びや情報共有を行っています。ただ、全員が同じ対応をすれば良いというわけではありません。共通の認識を持ちながらも、患者さんお一人お一人に合わせた柔軟な対応ができるチームでありたいと考えています。スタッフの募集段階から「地域で長く愛されるクリニックをつくりたい」という思いを伝えてきましたが、皆がその考えに共感し、日々支えてくれていることにとても感謝しています。
今後、どのようなクリニックにしていきたいとお考えですか?
一番の目標は、患者さんのライフステージに寄り添いながら、長く通い続けていただけるクリニックであることです。お子さんの頃からお口の健康を見守り、年齢を重ねる中で生じる歯の欠損を補う治療や口腔外科的な処置にも対応しています。私自身、最近2人目の子どもが生まれ、親として子どもの健やかな成長を願う気持ちをより実感するようになりました。だからこそ、お子さんから親御さん世代、その先の世代の方々まで、それぞれのステージに合った医療を提供し、お口の健康を長く支えていきたいと思っています。地域の皆さんに気軽に相談していただける、長く頼っていただけるクリニックでありたいですね。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。

来てくださった方に安心していただけるような関係づくりを、日々大切にしています。歯科というと身構えてしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、ちょっとした気になることでも構いませんので、あまり緊張せず気軽に足を運んでいただけたらうれしいですね。まずはお話を伺い、一緒に考えるところから始めたいと思っています。当院では笑気麻酔にも対応していますので、お子さんはもちろん、歯科に苦手意識や恐怖心のある大人の方もぜひご相談ください。安心して通い続けていただける場所をめざし、地域の皆さんのお口の健康に長く寄り添えるよう、これからも技術を磨き続けていきたいと思っています。

