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上田 薫 院長の独自取材記事

駒込うえだ内科・内視鏡クリニック

(文京区/駒込駅)

最終更新日:2026/08/07

上田薫院長 駒込うえだ内科・内視鏡クリニック main

JR山手線・東京メトロ南北線の駒込駅から徒歩5分ほど。クリニックモール7階に「駒込うえだ内科・内視鏡クリニック」はある。2026年に開院したばかりの院内は清潔感にあふれ、グリーンとブラウンを基調にした待合室が穏やかな雰囲気を醸し出している。院長の上田薫先生は、東京慈恵会医科大学卒業後、大学病院で17年間にわたり肝がんの治療を中心に研鑽を積んできた肝臓のスペシャリスト。早い段階で介入していれば重症化を防げたであろうケースを数多く目の当たりにし、がんになる手前で食い止める医療をめざして開業に踏みきった。「病気で不安を抱える方の力になりたい」と穏やかに語る上田院長に、肝臓の重要性や内視鏡検査の特徴、診療への思いを聞いた。

(取材日2026年7月22日)

肝臓がん治療の第一線から、街の予防医療の現場へ

まずは開業に至るまでの経緯をお聞かせください。

上田薫院長 駒込うえだ内科・内視鏡クリニック1

東京慈恵会医科大学を卒業後、同大学の消化器内科・肝臓内科で17年間、主に肝がんの治療と研究に携わってきました。大学病院には肝硬変や肝がんが進行した方が数多く集まりますが、診療の中で「この方はもっと早い段階で手を打てていれば、重症化を防げたのではないか」と感じることが少なくありませんでした。がんになる前に食い止めたい。その思いが開業の出発点です。もともと医師をめざしたのも、病気で不安を抱える方の力になりたいという気持ちからでした。まずは専門性を身につけてからという考えで大学に残り研鑽を積んできましたが、今こうして街のクリニックとして地域に貢献できる場をつくれたことをうれしく思っています。

肝臓という臓器について、知っておくべきことはありますか?

肝臓は、胃のように全摘したり腎臓のように透析で補ったりすることができない臓器です。一度機能が大きく落ちてしまうと元に戻すのが難しく、「肝臓の寿命がそのまま人間の寿命になってしまう」ことも珍しくありません。それほど大切な臓器でありながら、一般的にはあまり注目されていないのが現状です。しかし、健診データでは男性の約3割、女性でも約1割に脂肪肝が見られるといわれ、患者さんの数は決して少なくありません。一方で、B型・C型肝炎の治療が進んだことなどから肝臓を専門にする医師は減少傾向にあり、専門的に診てもらえる場が限られつつあります。だからこそ、肝臓の専門家として大学で培った知識と経験を地域の診療に生かしていきたいと考えています。

クリニックづくりでこだわった点を教えてください。

上田薫院長 駒込うえだ内科・内視鏡クリニック2

当院はクリニックモールの7階にあり、窓からは六義園の緑も望める落ち着いた環境です。院内には内視鏡検査を行うことを前提に、広々としたスペースを確保しました。診察室を2つ設けたほか、発熱の患者さん専用の個室を用意し、一般の方と動線が交わらないよう配慮しています。設備面では、肝臓の硬さや脂肪の量を痛みなく測定できる高性能エコーがある点が特徴の一つです。以前は組織を採取しなければわからなかった情報が、エコーを当てるだけで推測できるようになっています。また、クリニック名を「内科・内視鏡クリニック」としたのは、肝臓や消化器に限らず風邪や生活習慣病まで幅広く診るという意志の表れです。ロゴには肝臓が内視鏡を持つキャラクターをあしらい、当院の診療の二本柱を親しみやすい形で表現しました。

症状がない今だからこそ、未来の健康への投資を

肝臓の病気の治療では、どのようなことに力を入れていますか?

上田薫院長 駒込うえだ内科・内視鏡クリニック3

肝臓の病気はほとんど症状が出ないため、健診で数値の異常を指摘されても「まあいいか」と放置してしまう方が少なくありません。しかし5年、10年は問題がなくても、20年後、30年後に取り返しのつかない状態に進んでしまう可能性があります。私はよく、「10年後の自分に向けた投資だと思ってください」とお伝えしています。治療といっても、まずは薬よりも生活習慣の見直しが中心です。運動の取り入れ方やお酒との付き合い方など、正しい知識をしっかりお伝えすることが一番の治療だと考えています。また、健診で脂肪肝だろうと見過ごされていた方の中に、実は別の疾患が隠れていたケースも。エコーで脂肪量の変化を数値として追えるので、変化を感じながら一緒に取り組んでいけるのも当院の特徴です。

内視鏡検査の特徴についても教えてください。

内視鏡検査に対して「苦しそう」というイメージをお持ちの方は多いと思います。当院では麻酔を使い、緊張や抵抗感をできるだけ取り除いた状態で検査を受けていただけるようにしています。胃カメラは経鼻用の非常に細い物を導入しており、鼻からでも口からでも、ご希望に応じて対応が可能です。大腸カメラも操作性に優れた精度の高い機種を使用しています。また胃と大腸の同日検査にも対応しており、一度の来院で両方を終えられるので身体的・時間的な負担を軽減できます。大腸がんは早期のポリープの段階で取ることができれば、その先のリスクを減らすことが期待できます。カメラで直接観察しないとわからないものもありますので、30歳を過ぎたら胃の内視鏡検査、40歳を過ぎたら大腸内視鏡検査も一度は受けていただきたいですね。

患者さんと向き合う上で意識されていることはありますか?

上田薫院長 駒込うえだ内科・内視鏡クリニック4

一番意識しているのは、患者さんへの丁寧な説明です。クリニックでの診療は病気になる前の段階からお付き合いが始まります。まだ「敵」がはっきり見えていない段階だからこそ、その敵が現れないようにするための正しい知識をお伝えすることが何より大切だと考えています。生活習慣の改善一つとっても、なぜ今から取り組む必要があるのか、将来どんなリスクがあるのかを具体的にお話しした上で、一緒に頑張っていきましょうという姿勢で取り組んでいます。母校の東京慈恵会医科大学には「病気を見ずして病人を診よ」という理念がありますが、その教えを胸に、数十年先を見据えた長い目で患者さん一人ひとりと向き合っていきたいです。

患者の不安を取り除ける存在をめざして

一緒に働くスタッフの皆さんについて教えてください。

上田薫院長 駒込うえだ内科・内視鏡クリニック5

看護師が常時2人、医療事務も2人、ローテーションを組みながら日々の診療にあたっています。みんなが楽しく働ける環境をつくることを常に第一に考えていて、朝に短いミーティングを行ったり、院内はそれぞれの持ち場が近い距離にあるので、合間の時間にも自然とコミュニケーションが取れるのがありがたいですね。実は私自身、街のクリニックで働くのは初めてなので、実務的な部分はスタッフに教えてもらうことのほうが多いくらいです。大学病院とは勝手が違うことも多いですが、スタッフの力を借りながら一つ一つ着実に学び、成長していければと考えております。スタッフあってのクリニックだと心から実感する日々です。

今後、どのようなクリニックをめざしていきたいですか?

地域の方々にとって、ちょっとした不調や健康への気がかりがあったときに「まずはあそこに相談してみよう」と思い浮かべていただけるクリニックになりたいと思っています。風邪のような日常的な体調不良から、健診で指摘された数値の相談、生活習慣病の管理まで幅広く対応するのが当院の役割です。肝臓の専門家としての経験を生かしつつ、内科全般のかかりつけ医として地域に根差していきたいと考えています。大学病院で長く診療する中で、病気そのものだけでなく患者さんが抱える不安こそケアすべきだと痛感してきました。「皆さんの不安を少しでも取り除いてあげられるような存在でありたい」。その思いをいつも胸に抱きながら、診療にあたっています。

最後に、読者へメッセージをお願いいたします。

上田薫院長 駒込うえだ内科・内視鏡クリニック6

内視鏡検査に抵抗感をお持ちの方は多いと思いますが、まずは一度受けてみていただきたいというのが率直な気持ちです。一度体験すると「意外に楽だった」と感じていただけるのではないかと思います。内視鏡検査は事前に一度診察をさせていただいた上でのご予約となりますが、気になる症状がある場合には保険適用で受けられることもありますので、遠慮なくご相談ください。一般の外来はインターネットの予約フォームやお電話でご予約いただけるほか、急な体調の変化があれば当日の受診にも対応しています。ちょっとした不調でも構いません。健康に不安を感じたとき、ふと気がかりなことがあったとき、いつでも気軽に頼っていただければうれしいです。

自由診療費用の目安

自由診療とは

胃の内視鏡検査/1万5400円~、大腸の内視鏡検査/2万900円~