全国のドクター8,761人の想いを取材
クリニック・病院 161,545件の情報を掲載(2019年12月16日現在)

  1. TOP
  2. 神奈川県
  3. 横浜市泉区
  4. 南万騎が原駅
  5. 久保歯科クリニック
  6. 可視化で口腔の健康意識を高める位相差顕微鏡を活用した予防歯科

可視化で口腔の健康意識を高める
位相差顕微鏡を活用した予防歯科

久保歯科クリニック

(横浜市泉区/南万騎が原駅)

最終更新日:2019/11/29

Main Main
  • 保険診療

近年は優れた歯科治療が次々登場する一方、そもそも病気にならなければ治療に頼ることもないという考えが広まり、予防歯科が注目されている。その予防歯科に欠かせないのが、歯科医院でのメンテナンスとブラッシングなどのセルフメンテナンス。しかし、歯に対する意識が低ければ、どちらのメンテナンスもおろそかになってしまいがち。「口腔の健康に対する意識づけとして、口腔内の細菌を拡大して映し出せる位相差顕微鏡の活用が有効です」と話すのは、「久保歯科クリニック」の久保尚武院長。患者との密接なコミュニケーションや負担の少ない診療に努めるなど定期検診に通いやすい環境づくりに尽力し、予防歯科を推進してきた久保院長が勧める位相差顕微鏡を使った予防歯科とはどんなものか、詳細を聞いた。 (取材日2019年11月13日)

検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!

Q虫歯や歯周病の予防に力を入れているのはなぜですか?
A

当院では、「患者さんの負担を軽減する」という理念を診療のベースにしています。予防に力を入れているのも、その「負担軽減」の考えからです。検診で定期的にお口の状態チェックしていけば、たとえ虫歯や歯周病になっても早期発見・早期治療が可能です。早く見つけて軽症のうちに処置すれば、病気や治療による痛み、さらに治療回数も最小限に抑えられ、身体的にも経済的にも負担が軽くて済むはずなんです。お口の良い状態を維持するためにも、治療完了後の患者さんには定期検診をお勧めしています。定期検診でお口のクリーニングを受けることでお口の中がさっぱりして気持ち良くなるというのも、患者さんにとってはメリットかと思います。

Q予防のために位相差顕微鏡を使っているそうですね。
A

はい。位相差顕微鏡とは、口腔内の細菌を生きたまま拡大観察できる光学顕微鏡のこと。もともとは菌の数を確認したり、歯周内科治療といって歯周病菌や歯周病菌のすみかになるカビを薬で減らす治療のために使われているものです。この顕微鏡のポイントは、生きたまま菌を観察できること。患者さんのお口から採取したうごめく菌を、「今、あなたのお口の中にはこんなにたくさんいるんです」とお見せすれば、ほとんどの方は衝撃を受け、口腔内をもっときれいにしようという気持ちになってもらえます。虫歯・歯周病予防の基本は、毎日のブラッシング。きっちり歯磨きしようというモチベーションにつながるのが、位相差顕微鏡の特徴だと思います。

Qメンテナンスを受ける頻度の目安は?
A

1年間歯科医療から遠ざかると虫歯が2個できるという調査結果もあります。当院では、せめてその半分の期間、つまり半年に1回くらいは定期検診を受けましょうとお勧めしています。もちろん、もっと短いスパンで検診を受けてもかまいません。実際、3ヵ月に1回通われる方も多く、中には毎月通う意識の高い患者さんもいらっしゃいます。歯の健康維持は、歯科でのメンテナンスとセルフメンテナンスの両方が欠かせませんから、検診ではブラッシング指導も重要。当院では、「お口のきれいな方は小さいヘッドの歯ブラシが、ご高齢者には一度に汚れが多くとれる大きめのヘッドがお勧め」など道具の選び方などもお伝えしています。

検診・治療START!ステップで紹介します

1初診カウンセリング

初診の際には問診票に、既往歴や現在服用している薬など歯科治療の際に必要となる情報を記入する。その問診票をもとに、カウンセリングを受ける。歯科医師が対応すると緊張して言いたいことも言えなくなることが多いため、カウンセリングは歯科衛生士などスタッフが担当し、患者の治療に対する希望や解決したいことなどを聞き出す。例えば、外れた補綴物はもう一度使いたいのか、それとも新品を作り直すのかなどを聞く。

2レントゲンや口腔内写真の撮影

現状を詳しく調べるため、口全体のレントゲンや口腔内写真を撮る。ここで撮られた写真は、診断の材料として使われるのはもちろん、患者への説明アイテムとしても活用される。現状をビジュアルで見せることで、言葉だけで説明するよりもわかりやすくなり、治療の必要性に対する納得感を高めることができる。また、長期にわたって通院する患者の場合、もともとどんな状態からスタートしたかを現状と比較したいような場合にも役立つ。

3口腔全体のチェックの後にクリーニング

歯周ポケットの計測や虫歯の有無など歯科医師が口腔全体をチェックし、必要があれば治療へと進む。痛みを訴えている場合も、痛みを取り除く処置を最優先する。虫歯や歯周病治療を終えた後、または最初から痛みや虫歯の所見がなければ、クリーニングへと進む。クリーニングのメニューは、歯石除去、機械によるクリーニング、ブラッシング指導など。小児にはフッ素塗布、染め出し液を使ったブラッシング指導を行うこともある。

4位相差顕微鏡を使って口腔内の菌をモニターに映し出す

歯周ポケットなど患者の口腔内から採取した歯垢を位相差顕微鏡によって拡大し、歯科用ユニットに取りつけられたモニターに映し出すことで、虫歯や歯周病の原因菌が口の中にいるのか、患者自身に見てもらう。ただ単に「磨けていませんね」と言葉で伝えるだけよりも、生きたまま動いている菌がいる映像を見せたほうが説得力が増すのだそう。最大3200倍まで拡大して映し出すことが可能なのだとか。

5今後についての説明

一通りのメニューを終了後、今後の予定について歯科医師から説明を受ける。病気がない、あるいは治療が完了している場合は定期検診の予定を検討。通常は半年に1回ペースだが、もっと頻度を高めたい場合は3ヵ月に1回、月に1回など短いスパンにも対応してもらえる。

ドクターからのメッセージ

久保 尚武院長

食べた後の口腔内は、酸性に傾き虫歯になりやすい状態です。本来はあまり気持ち良くないはずなのですが、それが当たり前になってしまっているとお口への健康意識は薄れ、ブラッシングにも熱が入りません。まずはお口の状態を意識するところからが、健康維持スタートです。そのきっかけとして、ビジュアルに訴える位相差顕微鏡の活用は非常に有用だと実感しています。健康維持のモチベーションを得るという意味でも、歯科での定期検診は大切。また、プロによるクリーニング後のさっぱりした感覚も口腔の健康の意識づけにつながるかもしれません。さっぱりしたお口が当たり前の状態になれば、お口の環境も向上するはずです。

Doctor
Access