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宮川 仁宏 院長の独自取材記事

宮川クリニック

(瑞浪市/瑞浪駅)

最終更新日:2026/07/14

宮川仁宏院長 宮川クリニック main

のどかな住宅地にたたずむ「宮川クリニック」。半世紀以上にわたり、地域に根づいてきたクリニックの歯科部門が新たに開設され診療がスタートした。現在は1階が、宮川仁宏(きみひろ)院長が診療する歯科、2階が院長の母が診療する皮膚科という体制になっている。「互いに連携して患者さんを診療できることが強み」と宮川院長。初対面からこちらを安心させてくれるような優しい語り口の物腰やわらかな人柄で、スタッフについても「患者さんに丁寧に接してくれていて本当にありがたいです」と感謝を口にする。院長はもともと小児歯科が専攻で、一般歯科の経験も積んできたことから幅広い診療に対応している。白を基調とした広く清潔な院内で、普段の心がけや今後の展望などについて聞いた。

(取材日2026年6月27日)

皮膚科とも連携し、幅広い診療を提供

こちらは半世紀以上の歴史あるクリニックから、歯科部門として開設されたと伺っています。

宮川仁宏院長 宮川クリニック1

「宮川クリニック」は隣町に開業し、別の場所を経て、この場所に移り約35年になります。祖父が産婦人科、祖母がアレルギー科、父が泌尿器科と家族を中心に一時は8科を診療していました。現在は、1階では歯科の診療を行い、2階では母が皮膚科の診療を行っています。母の皮膚科とは、歯科に来ている皮膚疾患を持つ患者さんについて相談したり、また、詰め物をするときに金属アレルギーが心配な方にアレルギー検査をしてもらったりと連携をしています。母のもとには長年通ってくださる患者さんが多く、私の開設後は歯科部門を通ってしか2階の皮膚科に行けなくなったため、認知していただいたのか「数年ぶりの歯医者さんです」といらしてくださる方も(笑)。おかげさまでお子さんからご高齢の方まで幅広い患者さんに来ていただいています。

院内は広く、木が多用されていて優しい雰囲気です。

2025年、歯科部門の開設にあたり改装しました。開設前は1階が皮膚科でしたが、もともと待合室は広く、机も置いてありました。机があると問診票が書きやすいですし、宿題を広げているお子さんもいます。診療のチェアは3台で、うち1台はファミリールームとしました。親子、きょうだいそろって入れて、マットを敷いたスペースで遊ぶこともできます。小さいお子さんの場合はマットに寝かせてフッ素塗布などをすることもあります。また、患者さんにとって広く過ごしやすいというだけでなく、スタッフにとっても働きやすい空間をめざしました。洗い物や型の作製などのスペースは余裕を持って動けるようになっています。

先生が歯科医師になられたのはご家族の影響が大きいのでしょうか?

宮川仁宏院長 宮川クリニック2

それも大きいですね。私は幼少の頃から「歯医者さんになりたい」と言っていたようです。高校生になってからは手に職をつけたいということもありましたし、お口の中は自分では見えなくて患者さんの不安が大きいので、そうした不安をできるだけ減らして差し上げたいという気持ちもあり、歯学部に進みました。大学でさまざまな専門科を回りましたが、泣いている患者さんが多かったのが小児歯科と障害者歯科でした。それだけ不安の大きい患者さんが多いのだと感じ、自分は小児のほうでできるだけ笑顔を増やしていこうと小児歯科を専門に選びました。

子どもが安心して通える歯科治療を

小児歯科に加えて一般歯科の研鑽も積まれたのですね。

宮川仁宏院長 宮川クリニック3

はい、小児歯科を学ぶ中で、東京大学の口腔外科の先生から「技術を教えるから一緒に働こう」と声をかけていただきました。そこで関東の歯科医院に勤務して一般診療に携わり、分院長も務めました。さまざまな症例経験を積んだおかげで、入れ歯作製にも自信がつきました。「今までたくさん入れ歯を作ったけど合わなかった。だからある程度合えばいい」と思っている方もいらっしゃると思いますが、そのような方にぴったりと合う入れ歯を作って、喜んでいただけたらうれしいですね。小児歯科は専門ですのでもちろん得意。どこの歯科医院でも泣いて困っていると連れてこられたお子さんが当院では泣かずに過ごすことができ、親御さんに感謝されたこともあります。大人でも歯科医院は苦手という方は少なくありませんが、当院ではお子さんの不安を和らげるような接し方を大人の方にもしていますので、安心してお越しいただければと思います。

子どもの治療ではどのようなことを心がけておられるのですか?

通り一辺倒ではなく、その子に合わせた接し方を心がけています。絵本が好きなら「歯医者さんの絵本」を見せて、エックス線検査や歯磨きのことなどをわかってもらうようにしています。器具に興味がある子には、実際に器具を触ってもらうことからスタートします。緊急処置以外では、チェアに座ってお口を開けられるようになってから治療やケアをスタートしますので、慣れない子だと時間がかかることもあります。根気がいりますが、無理に口を開けて治療して怖い記憶が残ると、次の受診がより大変になってしまいます。当初は泣いていた子がちゃんとチェアに座れるようになると、成長を感じてうれしくなりますね。

子どもの頃から歯科医院に来ることは大切なのでしょうか?

宮川仁宏院長 宮川クリニック4

はい。将来にわたって長く歯を健康に保つためには、習慣的に予防に通っていただくことが大切です。そのためには小さい頃から、歯科医院に怖がらずに通えるようになるといいですね。乳歯は虫歯になってもどうせ生え変わるから、と思われがちですが、乳歯は咀嚼機能の発達を促す役割があり、乳歯がそろっていることで正しい発音が可能になります。また、乳歯は「永久歯への道しるべ」。乳歯がもし虫歯で抜けてしまうと、隣の歯が倒れてきて、次に生えてくる永久歯が正しい位置に生えない可能性があります。歯が生えてきたら、歯科医院に行かれることをお勧めします。

地域の健康を歯科の立場からサポート

スタッフの皆さんについても教えてください。

宮川仁宏院長 宮川クリニック5

歯科部門のスタッフは本当に良い人ばかりです。接遇がとても丁寧で、患者さんにほめていただくこともあります。歯科衛生士のうち1人は妻で、他のスタッフは開業時に面接をしたのですが、やる気があって、勉強をしたいなど将来の目標を持っている人たちがそろいました。開業してから、スタッフにどんなクリニックが理想かを聞いたことがあります。それをめざすことが良いクリニックになる一番の方法だと思ったからです。紙に書いてもらったのですが、みんな自分のことよりも「患者さんにこうして差し上げたい」という視点で書いてくれていました。患者さんに丁寧に接することはみんなにとって最初から当たり前で自然なことだったのですね。つい最近、当初の理想がどの程度達成できているかを改めて聞いたのですが、100%と答えてくれた人もいて、概ね90%以上達成できているという結果で安心しました。

こちらにはキッチンカーが出店していると伺いました。

はい。月1~2回、建物の前のスペースに来ていただいています。クリニックには不安な気持ちで来られる方が多く、クリニックの隣に喫茶店があると安心感を求めてかその店がはやると聞いたことがありますので、喫茶店はできないけれども、キッチンカーでほっと和んでいただきたいと考えました。暑い季節には冷たい物を出そうかとキッチンカーの方と相談しています。

今後の展望についてお聞かせください。

宮川仁宏院長 宮川クリニック6

今後はよりいっそう予防に力を入れていきたいと考えています。ただ、クリニックで予防歯科を受けても数ヵ月に1度のことで、その良い状態を維持するにはご自身での歯磨きが重要になります。そのため当クリニックでは初診の方にも「次回、歯ブラシを持ってきてくださいね」とお話ししています。歯周病の方には歯茎の中の汚れをかき出せる毛先の細い物が、歯の表面にプラークや汚れがついている方には毛先が丸い物が合うので、その方の症状に合う歯ブラシと磨き方をアドバイスしています。適切な歯磨き粉をご紹介することもできます。せっかく磨くのであれば、自分に合った方法で磨いた方がいいですよね。また、お口全体の健全な発達のために、矯正の勉強をして、数年後には矯正もできたらと考えています。お子さんをはじめ、どなたにも生き生きと過ごしていただけるよう、長くお口の健康のサポートをしていけるクリニックでありたいです。