微熱・関節痛の症状が出ることも
診断に専門性を要する膠原病
御所南リウマチ膠原病どいクリニック
(京都市中京区/京都市役所前駅)
最終更新日:2026/07/14
- 保険診療
「膠原病」という言葉自体は知っていても、どんな病気を指すのかはよくわからないという人もいるだろう。膠原病は一つの病気の名前ではなく、さまざまな病気の総称で、よく知られている関節リウマチもその一つ。関節の痛みやこわばり、微熱の他、病気の種類によって皮膚や筋肉、各臓器に特徴的な症状が現れる。進行すると内臓を含むさまざまな臓器に合併症が起こり重症化する場合もあるため、早めの受診が必要だが、膠原病を専門とするクリニックは多くない。「御所南リウマチ膠原病どいクリニック」の土井啓史院長は大学病院や総合病院で研鑽を積んだエキスパートで、日本内科学会総合内科専門医と日本リウマチ学会リウマチ専門医の資格を併せ持つ。今回、膠原病とはどのような病気なのか、どのようなタイミングで受診すればいいのかを取材した。
(取材日2026年7月2日)
目次
自己判断は禁物。気になる症状は専門科の受診を。進行抑制のためには早期の治療開始が肝心
- Q膠原病とはどんな病気ですか?
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A
▲膠原病は放置するとたいへん危険な病気だと話す院長
膠原病とは免疫の異常によって自分の体を攻撃してしまう病気の総称です。原因は、遺伝的な素因や、外的要因が関与していると考えられていますが、完全にはわかっていません。膠原病の中でも患者数が多いのが関節リウマチで、関節に自分の免疫が反応し関節が腫れ上がって、進行してしまうと関節の変形につながることがあります。また皮膚筋炎も膠原病の一つで、皮膚に強い症状が出るだけではなく、放置しておくと筋力が低下したり、間質性肺炎を合併して命に関わることもある病気です。他にも全身性エリテマトーデスでは病気に気づけずにいると、知らないうちに腎機能が徐々に低下し、最終的には透析療法や腎移植が必要になることもあります。
- Qどんな症状が出たら膠原病を疑うべきですか?
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A
▲病気によって最初に現れる症状はさまざま
膠原病の病気としては、関節リウマチの他、全身性エリテマトーデス、シェーグレン症候群、全身性強皮症、多発性筋炎・皮膚筋炎といった特発性炎症性筋疾患などが挙げられます。関節リウマチ以外に全身性エリテマトーデス、シェーグレン症候群、全身性強皮症でも、関節症状が起きることが多いです。全身性エリテマトーデスでは頬が変に赤くなったり、微熱が続いたり、シェーグレン症候群ではドライアイやドライマウスなどの症状が特徴的ですし、全身性強皮症では冷たいものを持つと手足が青白くなるなど、病気によって最初に現れる症状はさまざま。日常的な症状と見分けがつきにくく、膠原病かどうかをご自身で判断するのは簡単ではありません。
- Qなぜ膠原病は見逃されやすいのでしょうか?
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A
▲風邪や加齢などと区別がつきにくい症状から始まることも多い
関節が痛ければ整形外科に、皮膚症状があれば皮膚科に行きますし、日常的な症状であるためなかなか膠原病内科にたどり着けず見逃されてしまうことも原因の一つです。そして、「関節が痛いけれど、年齢のせいかな?」「最近疲れやすいけど、仕事が忙しいからだろう……」など、初期には風邪や加齢、疲労などと区別がつきにくい症状から始まることが少なくないため、受診に至るまでの時間がかかってしまうこともあるでしょう。これらの症状があるからといって必ずしも膠原病とは限りませんが、中には早めの診断・治療が大切な病気もあります。「何となく気になる」「複数の症状が続く」という段階でも、一度相談していただけたらと思います。
- Q専門クリニックを受診するメリットは?
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A
▲日々の悩みや体調の変化に寄り添えるのも専門クリニックの強み
膠原病はさまざまな症状が複合的に現れます。専門クリニックでは診察でまず症状を伺い、血液検査や抗体検査、エコー検査やエックス線検査などを組み合わせて、専門性を持って診断することができます。そして病気の種類によっては、関節以外の臓器に症状が及ぶこともありますが、専門的な知識と経験をもった医師による判断で適切な治療を受けることができるでしょう。必要な場合は連携先の大学病院や総合病院に紹介し、検査や入院治療につなげていきます。また膠原病の患者さんは状態の変化が多いものですが、日々の悩みや体調の変化にこまやかに寄り添えるのも専門クリニックの強みです。
- Qこちらのクリニックならではの特色をお聞かせください。
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A
▲診断が確定していない段階から気軽にご相談いただくことが可能
膠原病を専門とするクリニックは少ないため、大学病院や総合病院にかかっている患者さんは多いと思います。一方で、膠原病を疑っても「どこに行けば診てもらえるのかわからない」という声も多く、診療科選びに迷われる方が少なくありません。そこで通院しやすく、地域で相談できる窓口をつくりたいと当院を開院しました。診断が確定していない段階から気軽にご相談いただくことが可能です。また膠原病は長きにわたり治療が続くため、人生を諦めてしまう方も少なくありません。しかし当院ではライフステージに合った治療を提案。これまでどおり仕事を続けたい、妊娠・出産したいといった希望を両立できる治療をともに追求していきたいと思います。

