小林 崇記 院長の独自取材記事
小林メディカルクリニック
(大阪市北区/南森町駅)
最終更新日:2026/07/31
大阪・西天満のオフィス街の一角に、2026年6月に開院した「小林メディカルクリニック」。南森町駅または大阪天満宮駅から徒歩10分以内、梅田エリアからも徒歩圏内という、近隣で働くオフィスワーカーが通院しやすい立地だ。院長を務める小林崇記先生は、介護や救急医療の現場での経験を経て、同クリニックを開業。重症化した生活習慣病や栄養状態の悪化に数多く関わってきた中で、病気を未然に防ぐ予防医療の重要性を強く実感し、健康相談や栄養指導、体質改善サポートといった取り組みに力を入れている。「患者さん一人ひとりに真の健康を届けたい」とにこやかに話す小林先生に、これまでの歩みや予防医療への思いについて話を聞いた。
(取材日2026年7月1日)
介護や救急医療の現場で経験を積み、クリニックを開業
医師を志したきっかけを教えてください。

私はもともと文系の大学出身で、卒業後は東京のIT企業で営業職をしていました。その頃、整骨院グループを経営する父が、大阪で新たに介護事業を立ち上げることに。「新規事業の代表として一緒にやってみないか」と声をかけられ、チャレンジしてみようと決めました。デイサービスの立ち上げから運営まで携わり、介護現場で多くの高齢者と接する中で実感したのは、現代医療が抱えるさまざまな問題。例えば、多くの薬を服用することで副作用や飲み忘れといった有害事象を引き起こすポリファーマシーの問題を目の当たりにし、「薬を飲むことによって本当に健康に向かっているのだろうか」と違和感を覚えました。その中で、「医師になって患者さん一人ひとりにとって本当に必要な医療を提供したい」という思いが芽生えたのです。
先生が理想とする医療を提供するため、どのような研鑽を積んでこられたのでしょうか。
社会人経験を経て医学部に入り直し、人より遠回りしているので、医師免許を取得したら開業は早ければ早いほどいいと思っていました。しかし、臨床研修を終える頃には、自分の実力不足を改めて自覚し、まだ修業が必要だと感じるように。そこで、幅広い疾患を診る力を養うとともに、絶対に見逃してはいけないサインを確実に捉えられる実力をつけたいと考え、救急医療の現場で研鑽を積むことにしました。勤務した病院の救急集中治療科では、救急車の対応をはじめ、救急外来を自力で受診された患者さんの初期対応、集中治療室での全身管理、入院患者さんや外来患者さんの診療など、多岐にわたる経験を積むことができました。また、重症化した生活習慣病や栄養状態の悪化に数多く関わる中で、病気を未然に防ぐ予防医療の重要性を強く実感しました。
開業するにあたり、内科と整形外科を標榜したのはどうしてですか?

生活習慣病の予防に力を入れていくために、まず内科は欠かせない診療科です。健康診断で異常を指摘され始めた段階の人たちに対して、原因を突き止め、生活改善のアドバイスをして、取り返しのつかない病気になってしまう前にリスクを解消するといった取り組みをしていきたいと考え、内科を設けました。さらに、父の整骨院グループと連携し、さまざまな視点から患者さんにアプローチするためにも整形外科を設けることにしました。例えば腰痛をきっかけに受診した患者さんが、「実は最近、血圧が高くて」といった相談をしてくださるようなケースもあるでしょう。内科と整形外科の両方を標榜することで、患者さんにとって何でも相談しやすいクリニックになれたらと考えています。
内科も整形外科も、予防医療の考え方が重要
実際にどのような患者さんが来られていますか?

西天満エリアは、法律事務所をはじめとしたオフィス、一般企業もたくさんあるビジネス街ですので、クリニックに来る患者さんは近隣で働いている方が中心です。年齢層は30~50代がメインで、特に肩凝りや腰痛で悩んでいるデスクワーカーの方が非常に多いです。もちろん発熱・風邪症状や腹痛といった一般内科での受診もありますが、開院して1ヵ月ほどたった現在、思っていた以上に整形外科の患者さんが多い印象ですね。「健康診断で異常を指摘された」「要再検査の項目がある」などの相談も少しずつ増えているので、そういった予防医療の部分は今後もっと力を入れていきたいです。
予防医療の取り組みについて、詳しく教えてください。
病気を未然に防ぐためには、まず患者さんにご自身の体の状態を知っていただくことが大切です。当院では体組成計を用いて、筋肉量や体脂肪率、内臓脂肪レベル、基礎代謝量などを測定し、多角的に体の状態を確認することができます。また、血管年齢や骨密度を測定する機械も設置しています。必要に応じて測定や検査を行い、患者さんの現在の状態を確認しながら、食事、睡眠、運動、体重管理、生活リズムなど、何からどのように取り組むべきか、一緒に整理していきます。医師による生活改善のアドバイスだけではなく、管理栄養士による栄養指導も行っています。現在の食事内容や生活リズムを確認しながら、無理なく実践できる改善方法をご提案します。
整形外科の領域でも、予防の観点を大切にしているそうですね。

予防的アプローチや根本的な治療は、内科と整形外科のどちらにおいても重要です。例えば肩凝りや腰痛に関しても、そもそも痛みが生じた原因は何なのか、しっかりと突き止めた上で治療やアドバイスを行います。姿勢のゆがみから発症する筋肉性の疼痛が大半を占めるため、普段の生活で気つけるべきポイントをお伝えしたり、患者さんが自宅で行えるストレッチの指導をしたりしています。父の営む整骨院が培ってきたメソッドも生かしながら、より良い医療の提供に努めたいです。
一人ひとりにじっくり向き合い、真の健康を届けたい
患者さんと接する上でどんなことを心がけていますか?

クリニックや病院には、体が痛くてつらい方、長年の症状に悩んでいる方がたくさん来られます。そういった方たちに安心感を持ってもらえるように、ファーストコンタクトを丁寧に行うことを常に意識しています。患者さんとしっかりと向き合い、目を見てあいさつをして、「どうされましたか」という声かけから始めるように心がけています。特に整形外科疾患においては、患者さんの体に触って診察することも重要です。問診を行うだけでなく、実際に触れてみないとわからないことがたくさんあるからです。私は小さい頃から、整骨院で行われている施術をそばで見てきたからこそ、体に触れることの大切さを特に強く意識するようになったのかもしれません。
今後さらに力を入れていきたいことを教えてください。
管理栄養士による栄養指導や整骨院との連携は現在も行っていますが、今後さらに発展させていきたいと考えています。ゆくゆくは当院に、柔道整復師や鍼灸師が常駐する曜日を設けたいと思っています。栄養指導に関しては、将来的には栄養補助食品などのアドバイスも取り入れていく方針です。また、予防医療に関しては、企業との連携にも力を入れていきたいです。クリニックを受診する患者さんだけを診療していても、本当の意味での予防医療は達成できません。健診異常や自覚症状がまだなくても、予防的アプローチを必要としている人は大勢います。そのため、当院で提供している予防医療や健康増進のサポートを企業の福利厚生の中でも活用していただけるよう、企業向けサポートプログラムの展開を視野に入れています。医療機関を受診する前の段階から従業員の健康を支え、疾病予防につなげていける体制を築いていきたいと考えています。
最後に、今後の展望と患者さんへのメッセージをお願いします。

まだ開院したばかりのクリニックですが、来院する患者さん一人ひとりに丁寧に向き合い、真の健康を届けることをめざしていきたいと思います。まずはどんなお悩みでも気軽に相談していただけるようなクリニックにしたいですね。そしてゆくゆくは、どこに行っても良くならなかった痛みや症状のある方が、評判を聞きつけて来院してくれるようなクリニックになっていけたらと思います。「なんとなく不調・痛みが続いているが、どの診療科に行ったらいいのかわからない」「健康診断の数値が気になる」「特に症状はないけれど、今の体の状態を知りたい」など、どんなことでもぜひ遠慮なくご相談ください。

