田尻 友恵 理事長、杉田 淳 院長の独自取材記事
王子皮膚科美容皮膚科
(北区/王子駅)
最終更新日:2026/08/07
2026年6月にオープンした「王子皮膚科美容皮膚科」は、王子駅から徒歩1分のビルの2階に位置する。院内に足を踏み入れるとダークブラウンを基調に木目をあしらった色調が落ち着いた雰囲気を醸す。「患者さんにリラックスしてもらうことを目的にこの内装にしました。患者さんはリラックスすると、診療時に必要なことを伝えやすくなるのです」と語るのは田尻友恵理事長。大学病院や都内のクリニックで研鑽を積み、錦糸町のクリニックとこの王子院にて診療を担当。必要に応じて連携しながら診療にあたっている。院長の杉田淳先生は大学病院や薄毛を専門に診療するクリニック、訪問診療などで幅広い経験を積んだ。2人に、一般皮膚科診療から美容医療まで幅広く手がける同院の診療内容や診療方針について、詳しく話を聞いた。
(取材日2026年6月29日)
さまざまな病気の原因を考慮し、丁寧な診療を提供
王子に開院された理由と内装でこだわった点を教えてください。

【田尻理事長】下町的な雰囲気がある土地なので、患者さんと密に接することができると思ったことと、皮膚科が少ないので地域の皆さまのお役に立てると思ったことが王子に開院した理由です。私と杉田先生の交代制のため、患者さんが男性の医師と女性の医師を選べる点もメリットだと思います。現在は私が水曜を、それ以外の平日を杉田先生が担当しています。内装は、落ち着きのある雰囲気になるよう心がけました。患者さんにリラックスしていただくことで、診察時に伝えたいことを十分にお伝えいただけたらと思っています。
【杉田院長】静かな路地にある隠れ家的な立地だからこそ、男性も女性も周囲を気にせず気軽に足を運んでいただけます。皮膚に関する悩みや希望をじっくり相談できる、居心地のよいクリニックをめざしています。
こちらで受けられる治療と、患者さんの年齢層を教えてください。
【杉田院長】患者さんの性別を問わず0歳から80代まで幅広い年齢の方にご利用いただいています。治療の説明をした上で保険診療か自由診療かも含め、患者さんの希望される方法を選んでいただいています。
【田尻理事長】湿疹やニキビ、アトピー性皮膚炎などの一般皮膚科に加え、美容皮膚科、舌下免疫療法にも対応しています。この辺りはファミリー層が多く、子どもの患者さんも多いため、水いぼの相談を受けることも少なくありません。また、お子さんの付き添いで来院された親御さんが、そのまま美容医療を希望されるケースもありますね。皮膚疾患の治療では、塗り薬、飲み薬でも効果が望めない場合は紫外線治療を行います。それでも改善が見込めない場合は連携している病院をご紹介します。当院の近隣の医療機関だけでなく、患者さんのお住いの近くの病院をご案内することも可能です。
内科系の病気が皮膚に表れることもあるそうですね。

【田尻理事長】甲状腺疾患や糖尿病など内科系の病気が原因で自律神経が乱れ、発汗や皮膚症状が現れることもあります。治療法が異なるため、必要に応じて血液検査や皮膚生検を行い、病気が隠れていないか見極めています。例えば脱毛の背景に膠原病や橋本病、梅毒が潜んでいることもありますし、イボの訴えでは悪性腫瘍との鑑別のためダーモスコピー検査や皮膚生検を行っています。内科的な視点も踏まえて診療できるのが当院の強みです。
【杉田院長】皮膚症状だけを見ていると、背景にある病気を見落としてしまうことがありますから内科的な観点でもお話を伺うようにしています。原因によって治療法や経過が大きく異なるため、まずは適切な診断を行い、診断結果に基づき、治療期間や予想される経過、薬による副反応についても事前にお伝えしています。
ちょっとした肌悩みの相談から美容まで幅広くサポート
美容皮膚科ではどのようなケアが受けられますか?

【田尻理事長】しみ・イボなど、保険診療では対応できないさまざまなお悩みに対応しています。まず保険診療から始めて、効果が見込めない場合に自由診療に切り替えたり、初めから自由診療で進めたりと、患者さんの希望に添って選んでいただいています。最近は美容医療を希望される男性患者の方も増えました。
【杉田院長】美容医療が目的の患者さんは男性は40代から、女性は40代50代がメインです。ちょっとした肌悩みの相談を目的に来られる患者さんは10代からもいらっしゃいますので、全世代の方のニーズに対応できると思います。
男性の患者さんと接する中で、感じていることはありますか。
【杉田院長】男性は見た目などの悩みを抱えていても、それを表に出すことが苦手な方が多いのが実情です。実際、薄毛を専門に診療するクリニックで勤務していた際、男性特有の悩みの相談のしづらさを感じる場面が多くありました。異性の医師に打ち明けることが負担で医療につながれない患者さんもいらっしゃると思いますから、同性の医師が担当することで、言いにくい悩みも気軽に打ち明けていただけたらと思っています。悩みを聞くことで男性を皮膚科の側面だけでなく、精神面も支えることができればうれしいですね。女性の場合は更年期などが社会で周知されているのに対し、男性の場合はホルモンの変化による不調などは、まだまだ認知されていないため、男性ならではの悩みにも広くサポートしていけたらと思っています。
患者さんと接する時に心がけていることをお聞かせください。

【田尻理事長】患者さんと信頼関係を築くことを大切にしています。診療時の丁寧な説明と、薬のメリット・デメリットもお伝えしています。薬によっては強い反応が出るものもあるため、患者さんが驚いて使用を中止しないように、事前説明が大切です。また、開始から経過を写真撮影し、診療時にお見せするようにしています。治療が進んでいく過程を画像で確認していただき、治療に対するモチベーションを上げることが目的です。
【杉田院長】患者さんをお名前で呼び、私自身も自己紹介を行うなど、診療時に心を開いていただける環境づくりを心がけています。皮膚疾患は生活習慣と密に関連するケースもあり、プライベートなこともお話しいただける信頼関係が欠かせません。医療においても、他業種と同様で接遇を通じた信頼関係の構築が、診療における大切な要素だと考えています。
疾患の回復を確認しながら、健康と美を応援していく
お二人がやりがいを感じるのはどのような時でしょうか。

【田尻理事長】皮膚科は患部の変化が一目で確認できるので、やりがいを感じます。特に自由診療は患者さんに高いお金を払っていただいているので、結果を出さなければならないプレッシャーもあります。そんな中で患者さんの笑顔を見ることができたらモチベーションが上がりますね。
【杉田院長】診察時にそれまで不安を感じている患者さんの表情が和らいだり、治療の経過に喜んでいただだいたりしたときはうれしく感じますね。
お二人が皮膚科を専門にされた理由をお聞かせください。
【田尻理事長】大学時代、当初は麻酔科を専門にしながら皮膚科の勉強も行っていました。麻酔科では手術麻酔を担当しており、手術中は患者さんはすぐに眠ってしまうのです(笑)。一方で皮膚科では患者さんとやり取りができるので、こちらのほうが向いていると感じ皮膚科に転科しました。麻酔科での経験によって、帯状疱疹など痛みで悩む方に対し、どの痛み止めが合うか判断できるので、現在の診療でも役に立っています。
【杉田院長】生まれつきアトピー性皮膚炎があり、中高生まで苦労したのが皮膚科を専門にした理由です。自分が苦労したので患者さんの苦しみや喜びには人一倍共感できますね。大学卒業後は大学病院で手術や化学療法を経験した他、薄毛を専門に診療するクリニックや訪問診療でも勤務しました。それらの経験が現在の診療に生きていると思います。
今後の展望と、読者へのメッセージをお願いします。

【杉田院長】当院のスタッフたちは人柄もチームワークも良いのが特徴です。医師・スタッフともども、患者さんに親切な対応を提供できるよう心がけています。些細なことでもお気軽に相談していただけたらと思います。
【田尻理事長】皮膚科疾患でなくとも、何科に行っていいのかわからない時などにご相談いただけるとうれしいですね。また大きな病院の紹介状も受けつけています。こちらの王子院では手術は行っていませんが、錦糸町院と連携を取り、私が手術を行うこともできますのでご相談ください。もちろん他院もご紹介しています。ご家族で気楽に通える、地域に根差したクリニックをめざしてまいります。
自由診療費用の目安
自由診療とはしみのケア/3300円~、イボのケア/3000円~、ニキビのケア/1800円~ ※症状や施術範囲によって価格は異なります。詳細はお問い合わせください。

