天井 健太 院長の独自取材記事
あまい整形外科 神戸長田リハビリテーションクリニック
(神戸市長田区/高速長田駅)
最終更新日:2026/07/14
神戸高速鉄道・高速長田駅から徒歩約4分。マルアイ長田店施設内1階に2026年6月にオープンした「あまい整形外科 神戸長田リハビリテーションクリニック」は、膝を専門とする整形外科診療と、理学療法士による運動器リハビリテーションを強みとするクリニックである。院長を務める天井健太先生は、兵庫医科大学卒業後、大学病院や基幹病院で膝関節を中心に研鑽を重ね、膝スポーツ整形をテーマに研究を行い医学博士を取得している。「痛みを取るだけで終わるのではなく、なぜ痛みが起きているのかを理解していただき、その先の生活まで支えたい」と話す。専門性の高い診療と温かなチーム医療を通して、地域で信頼される整形外科をめざしている天井院長に話を聞いた。
(取材日2026年6月27日)
品質にこだわり、地域に求められる整形外科をめざして
この度、開院されたそうですね。クリニックの特徴を教えてください。

整形外科の診療において、医師の診察と理学療法士による運動器リハビリは切り離せないものだと考えています。大学病院などで診療する中でも、手術だけでなくリハビリによって治療を行う患者さんを数多く診てきました。一方で、地域には理学療法士による専門的なリハビリを受けられるクリニックが少ない現状があります。長田区もその一つで、「ここなら地域の皆さんのお役に立てる」と考え、この地で開業しました。院内は待合室を広く設け、リハビリ室も十分なスペースを確保しています。患者さんに少しでも快適に過ごしていただくことはもちろん、将来的に理学療法士が増えても品質にこだわったリハビリを継続できるよう環境を整えており、地域の皆さんに長く頼っていただけるクリニックへ育てていきたいと考えています。
医師を志したきっかけや、整形外科や膝の治療を専門に選ばれた理由を教えてください。
私の原点は、中学・高校時代に打ち込んでいたラグビーで半月板損傷を経験したことです。手術を担当してくださった先生との出会いが、大きな転機となりました。適切な処置だけでなく、不安に寄り添いながら診療される姿勢に深く感銘を受け、「自分もこんな医師になりたい」と思うようになったのです。その後、兵庫医科大学へ進学し、ラグビー部でもその先生のご指導を受ける機会に恵まれました。整形外科に入局してからも膝を専門とする恩師・先生方のもとで学び続け、自然と膝を専門に歩む道を選びました。私自身もラグビーでさまざまなケガを経験してきましたので、競技を続けたい気持ちや、痛みや不安を抱える患者さんの思いに寄り添いながら診療できることは、自分の強みだと考えています。
これまでどのような診療経験を積んでこられましたか?

兵庫医科大学卒業後は、大学病院や関連病院の整形外科で研鑽を積んできました。専門として力を注いできた膝関節では、前十字靱帯損傷や半月板損傷などのスポーツ外傷・障害をはじめ、変形性膝関節症に対する膝周囲骨切り術や人工膝関節置換術など、多くの診療や手術に携わってきました。一方で、地域医療の現場では骨折や腰痛、肩・首の痛み、骨粗しょう症など一般整形外科診療も幅広く経験しています。中でも膝については専門的に学んできました。さまざまな原因の膝の痛みを診療してきた経験を生かし、地域の皆さんへ品質にこだわった医療を提供していきたいと考えています。
原因を見極め、中長期的な治療計画で健康な人生を支援
どのような患者さんが来院されていますか?

開院前は、長田区は高齢化が進んでいる地域という印象がありましたが、実際にはご高齢の方だけでなく、2〜3歳のお子さんから10代、働き世代、90代の方まで、幅広い年代の患者さんにご来院いただいています。膝の専門診療を掲げていることもあり、膝の痛みを訴える方は特に多いですね。その他、首や肩、腰の痛みをはじめ、スポーツによるケガや障害、足底腱膜炎や扁平足など足のトラブルまで、整形外科全般を幅広く診療しています。また、当院では拡散型体外衝撃波装置をはじめとした先進のリハビリ機器を多数導入しており、これらの治療を目的に来院される患者さんも多くいらっしゃいます。原因がわからないまま、長年痛みを抱えている方も少なくありません。どんな方でも、まずは気軽にご相談ください。
痛みの原因を見極めることを大切にされているそうですね。
同じように見える痛みでも、その原因は患者さんによって異なります。例えば腰痛一つとっても、痛み止めを処方するだけでは根本的な解決にはつながりません。まずは診察や検査を通して、「なぜ痛みが起きているのか」を丁寧に見極め、その原因を患者さんご自身にも理解していただくことを大切にしています。一人ひとりの症状だけでなく、普段の生活や現在のお困り事まで伺った上で、その方に合った治療やリハビリをご提案しています。もちろん、今ある痛みの緩和をめざすことも重要ですが、その先も痛みを繰り返さない状態をめざし、長く元気に過ごしていただくことを目標に診療しています。
患者さんと接する上で心がけていることはありますか?

痛みだけでなく、不安な気持ちも抱えて来院される患者さんに、まずは安心して話していただける雰囲気づくりを大切にしています。診察では患者さんより目線が高くならないよう椅子の高さを調整し、しっかり目を見てお話を伺うことを心がけています。また、痛みのある場所は最後に確認するなど、できるだけ負担の少ない診察にも努めています。説明の際には模型やイラストを使いながら、現在の状態、なぜその症状が起きているのかをできるだけわかりやすくお伝えします。図を描いた説明用紙をお渡しすることもありますね。先ほどもお話しした通り、当院が大切にしているのは「痛みの原因を患者さんご自身にも理解していただくこと」です。患者さんがご自身の状態を理解して納得し、前向きに取り組んでいただくことで、良い結果につながると考えています。
患者目線を大切にしたクリニックづくり
リハビリを支える理学療法士さんについても教えてください。

整形外科では、適切な診断と同じくらいリハビリが大切だと考えています。だからこそ、理学療法士は欠かせない存在です。採用する際も、私が一番重視したのは技術ではなく人柄でした。患者さんに誠実に向き合い、「もっと良くなってほしい」という思いを持てる人であれば、知識や技術は努力によって必ず身についてくると考えているからです。その結果、向上心を持って日々知識や技術を磨いている理学療法士がそろっています。一人ひとりの状態を見極めながら、その方に合ったリハビリを提案できることは、当院ならではの特長です。もちろん受付や医療事務、看護師、診療放射線技師も含め、それぞれの職種が情報を共有し、患者さんにとってより良い医療をめざして力を合わせています。私一人ではできないことも、スタッフみんなが同じ方向を向いているからこそ実現できていると感じています。
設備やリハビリ機器にもこだわられていますね。
患者さんにより良い診療を受けていただくため、検査機器やリハビリ設備にも力を入れました。例えば、股関節から足首まで下肢全体を一度に撮影できる長尺エックス線は、膝の変形や脚全体のアライメント・バランスを詳しく評価できるため、治療方針を検討する上で欠かせません。また、DXA法による骨密度測定装置を導入し、骨粗しょう症の早期発見にも役立てています。リハビリでは、先進の拡散型体外衝撃波装置やラジオ波温熱治療器などを取り入れていますが、私たちはこれらを「特別な機械」としてではなく、患者さんの回復を後押しするための手段と考えています。当院では保険診療の中でこれらの機器を活用し、できるだけ患者さんの負担を抑えながら品質にこだわったリハビリを提供しています。
最後に地域の皆さんへメッセージをお願いします。

整形外科は「痛みが強くなってから行く場所」というイメージを持たれている方も少なくありません。しかし、早い段階で原因を見つけ、適切な治療やリハビリを始めることで、症状の改善や再発予防につながることが多くあります。体の違和感を「このくらいなら大丈夫」と我慢せず、気軽に相談していただきたいですね。私がめざしているのは、「困ったときは、まずあそこへ行こう」と信頼していただけるクリニック。その積み重ねが地域の皆さんの安心につながり、長田区、そして将来は神戸市全体へとその輪が広がっていけばうれしく思います。スタッフ一同、これからも地域の皆さんに寄り添い、身近なかかりつけの整形外科として歩み続けていきたいと思います。

