ひそかに進行する生活習慣病
早期発見・治療につながる各種検査
大野内科・循環器内科クリニック
(尼崎市/武庫之荘駅)
最終更新日:2026/07/15
- 保険診療
高血圧や糖尿病、脂質異常症といった生活習慣病は、自覚症状がないまま進行し、心筋梗塞や脳卒中などの重篤な疾患につながることも少なくない。その予防や早期発見・早期治療のために欠かせないのが、適切な検査によって体の状態を把握することだ。兵庫県尼崎市の「大野内科・循環器内科クリニック」では、生活習慣病の診断や管理に必要な各種検査を実施し、一人ひとりの健康状態に応じた診療を行っている。大野暢久院長は、特に心臓や血管といった循環器領域での経験が豊富。生活習慣病と検査の関係、そして循環器疾患の予防につながる取り組みについて詳しく聞いた。
(取材日2026年6月22日)
目次
循環器領域で培った経験を生かし、生活習慣病の先にある心臓・血管の異変も見逃さない
- Q生活習慣病で行う検査にはどのようなものがありますか?
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A
▲患者の症状に合わせた検査に対応している
血圧測定、血液検査、尿検査、エックス線検査、心電図検査、エコー検査などですね。血圧は “診察室血圧”と“家庭血圧”の両方を見ます。診察室では緊張などから血圧が高く出る傾向にあるので、血圧手帳を活用してご家庭でも測っていただき、普段の血圧も把握することが大切なんです。血液検査では血糖値やコレステロールはもちろん、生活習慣病の結果として悪化する腎臓の数値などまでわかるので、必要に応じて尿検査と組み合わせます。それから、生活習慣病は血管や心臓にも負担をかけるため、エックス線検査や心電図検査で心肥大や不整脈をチェックしたり、エコー検査で頸動脈の太さや心臓の働きをしっかり調べたりします。
- Qエコー検査について詳しく教えてください。
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A
▲検査画面を患者に見せながら、分かりやすい説明を心がけている
エコー検査は一般的な健康診断には含まれないので、初めてという患者さんもいらっしゃいますね。エコー検査は予約制で、当院では専門の臨床検査技師さんに来ていただいて実施しています。患者さんが事前に準備することは特にありません。当日は検査箇所に専用のゼリーを塗り、プローブという器具を首や胸に当てて動かしながら頸動脈や心臓の働きを見ていきます。患者さんによっては腹部や足に行うことも。超音波で体の中の様子を画像化するのですが、当院ではエコー検査の機器と電子カルテを連携させているため、検査画面をすぐ患者さんに見せながらわかりやすく説明することができます。検査自体は15〜20分程度で終了します。
- Q検査後の治療はどのように進めるのでしょうか?
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A
▲エコー検査や血液検査など複数の検査結果から治療について考える
一概には言えません。たとえば心エコー検査では心機能を評価しますが、1つの検査結果で治療方針を決めるわけではありません。心機能の低下から心不全が疑われる場合は、労作時の息切れなどの症状や身体所見、血液検査の結果などを総合して、治療を開始すべきかを判断します。また、症状の変化や検査結果の経過についてもあわせて評価します。治療が必要であれば、生活習慣の改善に関する指導と併せて、血圧の薬や心不全治療薬を処方します。また、心臓の弁が正常に開閉できなくなる心臓弁膜症が見つかった場合は定期的に経過を観察し、病状が進行して中等症から重症となった際には、適切な時期に専門の医療機関へ紹介しますのでご安心ください。
- Qそもそも生活習慣病にならないために大切なことは何ですか?
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A
▲定期健診で異常を指摘されたら放置せずに受診することが大切
こまめに現状を把握することだと思います。例えば毎日、体重を計る。適正体重をオーバーしているならダイエット。方法は運動などいろいろありますが、一番の近道は食事のカロリーと栄養バランスに気をつけることです。もちろん、健康診断もきちんと定期的に受けてほしいですね。中年期になれば特定健診といって、自治体から補助が出て健診を受けられる案内が来ますから、そういったものを積極的に利用していただきたいです。そして健診で異常を指摘されたら、放置しないで、ちゃんと診察や精密検査を受けること。自覚症状がないから、忙しいからと2〜3年そのままにして症状が進行してしまった人は、やはり後悔されますので。
- Q放置するとどんなリスクがありますか?
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A
▲大きなリスクとして、心臓や脳への影響に繋がる可能性を話す院長
いろんな進行段階があるのですが、大きなリスクで言うと心臓や脳への影響です。心臓なら狭心症や心筋梗塞、脳なら脳出血や脳梗塞。生活習慣病を放置すると血管が傷つき、動脈硬化が進むため、心臓や脳の血管が詰まったり破れたりしやすくなるのです。生活習慣病になりやすいのは遺伝的な要素もあるので、若い方でもご家族の例で思い当たることがあれば、普段の血圧から気をつけるに越したことはありません。当院は、私の大先輩である先生から継承したので、前の先生の時から長く通っておられる80代、90代の患者さんもいらっしゃいます。これからも継続して見守らせていただきたいと思っています。

