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竹村 佳純 院長の独自取材記事

たけむら内科・呼吸器内科クリニック

(京都市北区/北大路駅)

最終更新日:2026/06/25

竹村佳純院長 たけむら内科・呼吸器内科クリニック main

京都市営地下鉄烏丸線の北大路駅からバスで約15分、京都新聞紫竹ビルの2階に、2026年5月に開業した「たけむら内科・呼吸器内科クリニック」。白い壁に光がたっぷりと差し込む待合室は広々として開放感があり、空気が一方向に流れるよう設計された空調には呼吸器の専門家ならではのこだわりが光る。院長の竹村佳純先生は、京都府立医科大学大学院修了後、大学病院や市中病院で肺がん治療から総合内科領域まで幅広く研鑽を積んできた呼吸器内科のスペシャリスト。「いつも気になるのは、患者さんが何を求めて来られたのかというニーズの部分です」と穏やかに語る竹村院長に、偶数週の日曜診療や無料駐車場など通いやすさの工夫も含め、地域のかかりつけ医としての思いを聞いた。

(取材日2026年6月11日)

全身を診る呼吸器の専門家が、地域のかかりつけ医へ

先生が医師を志し、呼吸器内科の道に進まれた経緯を教えてください。

竹村佳純院長 たけむら内科・呼吸器内科クリニック1

私は奈良県の田舎で育ちました。周囲には農家が多く、子どもの目に映る職業の中で一番身近だったのが町のお医者さんだったんです。小さい頃からかかりつけの先生の姿を見ているうちに、自然と医師という仕事に憧れるようになりました。京都府立医科大学を卒業後は第二内科に入局し、最初は循環器を中心に研鑽を積んでいきました。5年目に専門を選ぶ段階で、呼吸器内科の先輩の先生に影響を受けたことが転機になったんです。呼吸器は専門でありながらも全身を診るお医者さんに近いイメージの分野でした。当時から呼吸器の専門家は本当に少なかったのですが、幅広い症状を診られるところに魅力を感じ、この道を歩むことに決めました。

これまでどのようなご経験を積んでこられたのですか?

大学病院にいた期間が長く、京都府立医科大学の関連病院を中心に経験を積んできました。大学では肺がんの抗がん剤治療に長く携わり、緩和ケアまで切れ目なく自分で担当する時代でした。治療の最初から終末期まで一人の患者さんに寄り添い続けた経験は、今も大切な財産です。一方、京都鞍馬口医療センターや大津市民病院といった市中病院では、肺炎や喘息、肺気腫など日常的な呼吸器疾患を幅広く診る機会に恵まれました。総合内科領域の外来にも立っていましたね。また気管支鏡という内視鏡を使った診断について後進の育成にも携わり、エックス線の読影も専門的に行ってきました。専門の呼吸器を軸に内科全般を幅広く経験してきたことが、今の診療の土台になっています。

そうしたご経験を経て、開業を決意されたのはどのような思いからですか?

竹村佳純院長 たけむら内科・呼吸器内科クリニック2

一通りの経験を積み、若手の育成にも力を注いできた中で、ふと「次に何をしよう」と考えるようになりました。毎年似たような日々が続く中で、自分なりの働き方改革を考えたんです。継続可能で、地域に貢献できて、やりがいもある働き方は何かと、ずっと模索していました。自分がこれまでやってきたことが誰かの役に立つなら、それが一番良いですよね。京都には長く住んでいますし、京都府立医科大学や京都鞍馬口医療センターをはじめ後輩の先生も多いので、何かあればすぐ連携できる環境が整っています。この物件との出合いは本当に縁でした。開業のチラシを大切に持っていてくださる方もいて、「呼吸器を診てもらえるんですか」と声をかけていただけると、この地域で頑張ろうという気持ちが強くなります。

一人ひとりのニーズに応え、安心の環境で幅広く診る

どのような症状や疾患を中心に診ていらっしゃるのですか?

竹村佳純院長 たけむら内科・呼吸器内科クリニック3

長引く咳や息切れなど、風邪では説明がつかないような呼吸器の症状でお困りの方を中心に診ています。喘息やCOPD(慢性閉塞性肺疾患)といった慢性の呼吸器疾患については、この地域で標準的な治療をしっかり受けられる環境にしていきたいと考えています。睡眠時無呼吸症候群についても専門的な検査・治療が可能です。もちろん呼吸器に限らず、内科全般にも幅広く対応しています。勤務医時代もずっとそうでしたが、かかりつけ医として何でも診るつもりでいます。大きな病院に通院中の方であれば、日頃の体調管理や病状の評価を当院で担う病診連携もご提案できます。院内にはエックス線や肺機能検査機器、エコー、心電図などをそろえ、必要な検査を身近に受けていただける体制です。

呼吸器の専門家として、院内の環境づくりでこだわった点はありますか?

研修医の頃、京都府立医科大学の結核病棟で勤務していた経験があるんです。そこで身についたのが、常に空気の流れを意識して「風上に立って診療する」という習慣でした。開業にあたっては、この意識を形にしたいと思い、院内の空調設計に特にこだわりました。当院では空気が一方向に流れるよう換気を設計しており、院内の空気がしっかり入れ替わる仕組みです。発熱のある方には専用の診察室を設けて動線も分離していますので、安心して受診していただけると思います。院内は白い壁に光がよく入る造りで、明るく開放的な雰囲気を大切にしました。内装やロゴのデザインは看護師やスタッフに任せたんですよ。ロゴは京都にちなんだカモの親子で、スタッフの多数決で決まりました。

患者さんと向き合う上で、大切にされていることを教えてください。

竹村佳純院長 たけむら内科・呼吸器内科クリニック4

いつも気になるのは、患者さんが何を求めて来られたのかというニーズの部分です。例えば「エックス線を撮ってみましょうか」とお声がけしたとき、「待ってました」という表情をされる方がいらっしゃるんですよ。やはり検査を望んで来られていたんだなと気づくわけです。ですから、できるだけ平たく優しくお尋ねするようにしていますし、こちらから決めつけず、まずはご本人のお話をしっかり伺うことを心がけています。お薬の量一つとっても、必要最低限にしたい方もいれば、しっかり症状を抑えたいという方もいらっしゃる。お一人お一人の望みは違いますので、勤務医時代とは異なる地域の患者さんのニーズを丁寧にくみ取れるよう、日々学びながら診療にあたっています。

日曜診療にも対応。地域とともに歩んでいきたい

通いやすさの面で、工夫されていることがあれば教えてください。

竹村佳純院長 たけむら内科・呼吸器内科クリニック5

偶数週のみ、日曜日にも診療時間を設けています。休日診療所とは異なりますので、普段と同じように受診していただけます。平日はお仕事や学校で忙しい方も多いと思いますので、日曜日に落ち着いて受診できる環境は大切だと考え、この体制にしました。平日の診療を18時までとしている分を、日曜診療に充てているかたちですね。また、ビルには無料の駐車場を用意していますので、お車での通院にも便利です。バス停からも徒歩1分から3分ほどの場所にあり、ビルの1階に薬局もありますので、受診からお薬の受け取りまでスムーズに済ませていただけます。最近はインターネットで当院を見つけて、少し離れた地域から来てくださる方もいらっしゃいます。

クリニックを支えるスタッフの皆さんについて教えてください。

常勤の看護師は呼吸器病棟で長く経験を積んできた方で、私が考えていることをだいたいわかってくれるので、とても頼りにしています。患者さんにも積極的に声をかけてくれますし、女性スタッフが多いので聞きやすい雰囲気もあるのではないでしょうか。スタッフには日頃から、「医療を提供するだけでなく、最後に患者さんがどう感じて帰るかまで考えてほしい」と伝えています。親切に接したことで「ありがとう」と言っていただける。それは患者さんが満足してくれた証だと思うんです。最終的にはやはり、患者さんが安心して帰れたかどうかが大切ですから。開業して間もないですが、一人ひとりが自分の役割を懸命に果たしてくれていて、良いチームになってきていると感じています。

最後に、今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

竹村佳純院長 たけむら内科・呼吸器内科クリニック6

まずは地域のかかりつけ医として、しっかりと根を下ろしていくことが目標です。将来的には往診や在宅医療にも段階的に取り組んでいきたいと考えています。勤務医時代にはがん治療から緩和ケアまで一貫して携わってきましたので、その経験を在宅の現場でどこまで生かせるのか挑戦してみたいという思いがあります。もちろん責任の取れる範囲で一歩ずつ進めていくつもりです。お年寄りから学生さんまで、幅広い世代の方に頼っていただける存在になれたらうれしいですね。呼吸器の専門性を持ちながらも、内科の医師としてきちんとお役に立てたらと思っています。街には自然と人が集まる場所がありますよね。このクリニックもそんな温かい場所になっていけたら良いなと願っています。