末永 武寛 院長の独自取材記事
末永クリニック
(寝屋川市/寝屋川市駅)
最終更新日:2026/06/15
「末永クリニック」は、長年地域医療を支えてきた清水医院を継承し、新たにスタートした。大学病院や総合病院で泌尿器がんや尿路結石の診療に携わってきた末永武寛先生が院長を務め、「地域の皆さんの人生をもっと豊かにしたい」という理念のもと、一人ひとりの生活に寄り添う医療を実践している。「泌尿器の不調を我慢しながら生活している方も多いのですが、生活の質向上のためにも治療は大切です。『排尿関連で少しでも気になれば泌尿器科へ』と一人でも多くの人に知ってもらいたいです」と笑顔で話す末永院長に、クリニックを継承した経緯や診療への思い、今後の展望について話を聞いた。
(取材日2026年6月1日)
生活や人生をより豊かにするお手伝いがしたい
まず、開院の経緯をお聞かせください。

開院前は大学病院や総合病院で泌尿器科医として勤務し、泌尿器がんや尿路結石などの診療に携わってきました。そうした中、親しくしていた友人から、お父さまである清水医院の院長が引退を考えており、後任を探しているという話を聞いたのです。病院勤務を続ける選択肢もありましたが、詳しい話を伺うにつれ「地域に必要とされている医療を引き継いでほしい」という熱い思いに心を動かされていきました。また、クリニックであれば専門的な診療に加え、患者さんのさまざまな悩みに寄り添いながら地域医療に貢献できることにも大きな魅力を感じ、継承を決意しました。開院にあたっては院内を全面的に刷新し、これまで築かれてきた地域との信頼関係を大切にしながら、より快適に受診していただける環境づくりにも力を入れました。
ロゴマークが印象的ですね。
開院にあたっては、地域の皆さんに親しみを持っていただけるロゴを作りたいと考えていました。私の専門である泌尿器科を表現するなら、腎臓や膀胱などをモチーフにする方法が一般的でしたが、それだけでは少し堅い。そこで、親しみやすさや温かみ、誠実さを表現したいという思いで、私の愛犬だったフレンチブルドッグをモチーフに取り入れました。また、デザインの中には腎臓や膀胱、前立腺といった泌尿器科に関わる臓器の要素も組み込まれています。周りを囲む若葉には、治療を通じて患者さんに「新しい力」を得ていただきたいという願いを込めました。「病気を診るだけでなく、その先の生活や人生をより豊かにするお手伝いがしたい」という当院の理念を表現したロゴになっています。
どのような患者さんが受診されていますか?

現在、患者さんの半数以上は清水医院の頃から継続して通院してくださっている方々で、他は当院の開院後に新たに受診された患者さんです。内科では高血圧症や糖尿病、脂質異常症といった生活習慣病の管理を中心に、風邪や発熱などの一般的な体調不良についてもご相談いただいています。一方、泌尿器科では頻尿や尿漏れ、血尿といった症状から、尿路結石、前立腺肥大症などの疾患にも対応しており、来院した方からの「近くに泌尿器科がなかったので助かる」というお声も多く、うれしい限りです。また、健康診断で異常を指摘されて受診される方や、勃起不全(ED)、男性型脱毛症(AGA)、男性更年期の諸症状に関する相談で来院される方もいます。年齢層はご高齢の方だけでなく、働き盛りの世代や若い世代の患者さん、お子さんの受診も増えています。
人生や生活の質まで支えていく医療の提供をめざす
泌尿器科について詳しく教えてください。

泌尿器科は「男性が受診する診療科」というイメージのある方もいらっしゃいますが、実際には男女問わず、幅広い年代の方を診る診療科です。先に述べた通り、頻尿や尿漏れ、排尿痛、血尿といった症状から、前立腺肥大症、尿路結石、膀胱炎などの疾患まで、尿に関するさまざまなお悩みに対応します。また、お子さんの夜尿症の他、学校検尿で異常を指摘された場合のご相談にも応じています。前立腺がんや膀胱がん、腎臓がんといった泌尿器がんの早期発見・診断も重要な役割の一つです。私がこれまで培ってきた経験を生かして診療していますので、「このようなことで受診していいのかな」と迷うような症状や、なかなか改善しない症状などがあれば、お気軽にご相談いただければと思います。
診療において、先生が特に大切にされていることは?
当院のホームページにも「皆さまの人生をもっと豊かにしたい」と掲げているとおり、私は泌尿器科の本質は単に病気を治療することだけではないと考えています。その思いを表したのが「cure、care そしてlife style care」という言葉です。例えば夜間頻尿は、命に関わる病気ではないかもしれません。しかし、夜中に何度もトイレで目が覚めれば睡眠の質が低下し、日中の仕事や趣味、家族との時間にも影響するでしょう。また、尿漏れや排尿の悩みを抱えながらも「年齢のせいだから」と我慢している方も少なくありません。私はそのような方々が適切な治療を受けて、より前向きに、快適に生活できるようにしたい。治療を指す「cure」や予防医療「care」だけでなく、患者さんの人生や生活の質まで支えていく医療である「life style care」の提供をめざしています。
受診に不安や抵抗を感じる方も多いと思います。どのような配慮をしていますか?

泌尿器科の症状はとてもデリケートな内容が多いため、受診に恥ずかしさや抵抗を感じる方は少なくありません。そのため当院では、患者さんが安心して相談できる環境づくりを大切にしています。院内は診察室、処置室、検査室をそれぞれ区切り、できる限りプライバシーに配慮した設計としました。また、患者さんの理解と納得を大切にしながら、検査や治療を進めています。まずは問診やエコー検査など負担の少ない方法で状態を確認し、必要に応じて次の検査をご提案しています。当院では膀胱鏡検査にも対応していますが、いきなり行うことはありません。検査に不安を抱える方にも安心していただけるよう、症状や状況を丁寧に説明しながら進めています。
地域に根差した内科診療と専門性の高い泌尿器科診療
内科と泌尿器科の両方を掲げていることで、どのような利点がありますか?

患者さんにとっての一番の利点は、1つのクリニックで幅広い相談ができることです。例えば、高血圧症や糖尿病などで通院されている方がちょっとした排尿の悩みを抱えていても、相談には至らないことが多いのです。当院では、内科診療の中でそうした症状にも気づきやすいため、必要に応じて泌尿器科の診療につなげられます。逆に、泌尿器科で受診された患者さんに生活習慣病や腎機能の異常が見つかった場合には、内科的な管理も含めて対応可能です。また、前立腺肥大症などで治療中の患者さんに風邪薬や咳止めを処方する際は、排尿への影響を考慮して薬を選択しています。さらに尿検査の結果を踏まえ、飲水量や生活習慣について具体的な助言ができることも当院の強みですね。
先生が泌尿器科を専門に選んだきっかけや、やりがいについても聞かせてください。
私自身、学生時代に泌尿器科の素晴らしい先生にお世話になったことが、この分野に興味を持つきっかけの一つになりました。泌尿器科は他の診療科と比べると少しマイナーな印象を持たれることもありますが、その分、非常に奥が深い診療科だと感じています。特に魅力なのは、診断だけで終わるのではなく、治療からその後の経過観察まで長く患者さんに関わることができる点です。例えば前立腺がんや排尿障害などでは、何年にもわたって診療を続けることも珍しくありません。その中で患者さんの生活や人生の変化にも寄り添いながら、少しずつ信頼関係を築いていけることに大きなやりがいを感じています。患者さんと信頼関係を築き、その人自身を支えていけるところが泌尿器科の魅力だと思います。
最後に今後の展望や地域の皆さんへのメッセージをお願いします。

まずは地域の皆さんにとって「何かあったらまず相談してみよう」と思っていただけるクリニックになることが目標です。内科、泌尿器科を問わず、健康に関する不安や悩みを気軽に話せる存在になっていきたいですね。また、泌尿器科領域では、これまで培ってきた経験を生かしながら診療の幅を広げていきたいと考えています。特に前立腺肥大症に対する低侵襲治療など、日帰り手術も地域で提供できるよう準備を進めているところです。これまで健康上の不安や排尿の悩みを抱えながら我慢していた方の元気を取り戻すことをめざし、より豊かな毎日を送れるようサポートしていきたいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。
自由診療費用の目安
自由診療とは勃起不全の治療/5000円~、男性型脱毛症のケア/5000円~、男性更年期の諸症状の治療/5000円~

