齋藤 敬 院長の独自取材記事
横浜駅前さいとう整形外科・スポーツクリニック
(横浜市神奈川区/横浜駅)
最終更新日:2026/07/10
「医師の仕事と大好きなスポーツを結びつけるなら整形外科しかないと思ったんです」と笑顔で語る齋藤敬院長。横浜駅きた西口から徒歩約3分と便利な場所に、2026年5月「横浜駅前さいとう整形外科・スポーツクリニック」をオープンさせた。齋藤院長は、大学病院で膝関節を専門に保存治療から手術まで長きにわたり幅広く活躍し、現在も横浜のサッカーチームのチームドクターを務めているベテランドクターだ。横浜東邦病院と強固な連携体制を保ち、変形性膝関節症では初期診断から手術の執刀、術後のフォローまでを一貫して手がけられる体制も整えた。開院から1ヵ月ほどで、すでに多種多様なスポーツのアスリートが来院し、地域の新たな整形外科医療拠点として活躍している同院について、詳しく話を聞いた。
(取材日2026年6月15日)
スポーツへの情熱と医療への思いが整形外科の道を開く
ご開院おめでとうございます。まずはクリニックを簡単にご紹介いただけますか。

ありがとうございます。当院は、ひざ治療とスポーツ整形を2つの柱に、小児から高齢者までの患者さんをお迎えし、一般整形外科領域を幅広く診療するクリニックです。両親と姉が医師という環境で育った私は、人を助ける医師の仕事を身近に感じてきました。一方で、小中高とサッカー部に所属し、幼少期から楽しんできたスキーに高校と大学の部活動で熱中するなど、幼い頃からスポーツと親しんできた面もあります。そんな中で自身の進路を考えたとき、「医師の仕事と大好きなスポーツを結びつけるなら整形外科しかない」と、この道を選んだのです。スポーツでけがをしたアスリートを支えられる医師になりたいという当初からの想いと、整形外科医として長年専門的に取り組んできたひざ治療を軸とした、自身の医師としての集大成ともいえる拠点にしていきたいと考えています。
これまでのご経験を教えてください。
東邦大学医療センター大森病院での臨床研修後、そのまま整形外科に入局し、関連病院への出向を重ねながら診療経験を重ねてきました。病院では、骨折などの外傷手術や高齢者向けの人工関節手術など、数多くの執刀経験があります。中でも印象に残っているのは、2011年からは横浜のサッカーチームのチームドクターを務めてきたこと。現在も診療や土日の試合帯同を通して関わっています。自分が好きなサッカーという競技の中で選手の治療に携われることは、医師としての喜びにダイレクトにつながりました。そのチームのアスリートは回復への要求レベルも高く、そこで磨かれたスキルは今もクリニックでの診療に生きていると感じています。
多くの患者さんと向き合う中で、特に大切にしてきたことは何ですか。

どれほど外来診察が忙しい時間帯であっても、患者さんのお話やお声にしっかりと耳を傾けることを大切にしています。痛みは本人にしかわからないものですし、そのつらいお気持ちや「こうなりたい」といったご希望を聞かずに処置だけして帰すようなことはしたくない。ふとした一言に治療のヒントが隠されていることもあります。患者さんのニーズを丁寧に拾い上げて、最適な選択肢を一緒に考えることが、私が医師として一番大事にしてきたことです。そうした丁寧な診療を行うことで、もし患者さんが笑顔で「ありがとう」と言ってくださったら、何にも替えがたい喜びを感じるでしょう。
横浜に根を張り、最初から最後まで診られる体制を
横浜駅前にクリニックを開かれたのはなぜですか。

都内出身ではありますが、以前に勤めていた横浜東邦病院に在籍した期間を含め、医師人生の半分ほどを横浜で過ごしてきたため、横浜には強い思い入れがあります。横浜駅は神奈川県のハブとなる利便性の高い場所で、広域から患者さんを迎えやすいという点も考慮しました。また、横浜東邦病院とは強固な連携を保ちながら、手術もできる環境を模索したのもこの場所を選んだ理由の一つです。連携先としては近くに横浜市立市民病院もあり、さらに横浜のスポーツの拠点にも近いというのもポイントです。横浜駅周辺には専門分野に特化した整形外科クリニックはたくさんあるのですが、幅広く診る一般整形外科のクリニックは多くない印象です。この場所で地域の整形外科医として腰を据えて貢献していきたいと思っています。
クリニックの強みを教えてください。
最大の特徴は、最初の診察から手術を含む治療、そしてリハビリテーションまでを一貫して担える体制にあります。毎週火曜日に横浜東邦病院へ出向いて手術を行っており、術後はこちらのクリニックでフォローとリハビリを続けていただけます。一般的に、手術が必要なケースでは別の病院へ紹介して終わりとなりがちですが、都度担当医が変わるのは患者さんにとってご不安でしょう。当院では、私がお一人お一人の患者さんを診療の最初から最後まで診られるため、不安を減らし、治療に専念していただけます。「ここに来れば最初から最後まで診てもらえる」と感じていただけることが、このクリニックの一番の強みだと思っています。
専門であるひざ治療ではどのような強みがありますか。

診断から手術、リハビリまでの一貫した体制に加え、幅広い治療の選択肢をご用意しているのも強みです。従来のひざ治療では、薬や湿布、ヒアルロン酸注射で改善が見られない場合には人工関節置換術をお勧めするのが一般的でしたが、近年では初期治療以上・手術未満といった保存的治療の選択肢も増えています。神経に熱を加えることで痛みの軽減を図るラジオ波焼灼療法は、当院でも保険診療で受けていただけます。県内でもまだ導入施設が多くない治療だと思います。ひざ治療の他にも提供できる施術の充実を図るために、マイクロ波治療器や体外衝撃波装置も導入しています。
ひざ治療の専門性を軸に、何でも相談できる整形外科に
リハビリについても教えてください。

けん引機やウォーターベッドといった従来型の機器は置かず、理学療法士がマンツーマンで可動域を広げるための動きや筋力訓練を指導するリハビリを中心にしています。高齢者の日常生活復帰のためのリハビリはもちろん、スポーツをされている方の競技復帰のためのリハビリまで対応できる経験豊富なスタッフが、現在3人在籍しています。若い方を中心に、単に痛みを取ることをめざすだけでなく、しっかり動かせる体に整えることをめざしたいといったニーズが増えてきていますので、その声にしっかり応えられる体制を整えました。日常生活の痛みの減少を図ることはもちろん、スポーツにおける競技復帰という一歩先のゴールを一緒にめざせるクリニックでありたいと思っています。
スポーツ整形外科領域では、どのような方が受診されていますか。
開院からわずか1ヵ月ほどで、すでにさまざまなスポーツをされている方にご来院いただきました。野球やサッカー、テニスといったメジャースポーツに加え、トライアスロン、陸上の三段跳び、居合道、格闘技、ウルトラウォーキングと本当に多種多様で、競技種目によって障害の傾向もさまざま。クリニック名に「スポーツクリニック」とあるとおり、競技に関わらず何でも相談していただけます。アスリートや部活動に励む学生さんはもちろん、趣味でスポーツを楽しむ方まで、幅広くサポートしていきたいですね。
今後の展望と、読者へのメッセージをお願いします。

将来的には、休日などを活用してスポーツ障害や骨粗しょう症についての市民向け講演なども行っていきたいと考えています。骨粗しょう症は初期に自覚症状がなく、骨折して初めて気づくケースが多いので、60歳を過ぎたら骨密度の測定をぜひ受けていただきたいですね。患者さんへのメッセージとしては、「痛みがあったら、まず遠慮なく来てください」ということ。一週間以上続く痛みは、何らかのサインです。エックス線で異常なしと言われても、MRIで調べると半月板などに異常が見つかることも少なくありません。現状、午前中は高齢の患者さんが多く、午後は学生や若い方が多いという傾向がありますが、子どもから高齢者まで、スポーツに関係のない方も含めて、整形外科疾患であれば何でも診察しています。どんな年齢の方も、どんな症状でも、まずはお気軽にご相談ください。

